初企画の官能小説【双頭の玩具を持つ女】出会いのツールとアクティブな性事情

今や出会いのツールとして定番となったマッチングアプリや出会い系サイト。

皆さんも一度は使ったことがあるのではないでしょうか?

今回はどこかミステリアスで魅力的、しかしどこにでもいそうな親しみやすさのある女性、”山野涼子”がマッチングアプリや出会い系サイトを使って自身の欲望を解放していく様子を官能小説としてご紹介します。

官能小説『双頭の玩具を持つ女』あらすじ

薬剤師として調剤薬局に務める山野涼子は、男性陣から見るといわゆる”高嶺の花”とも言える才色兼備の女性である。

30台半ばの涼子は特定の彼氏さえいないものの、マッチングアプリと出会い系サイトで、自身の性欲を解放していたのだった。

結婚相手候補の男性、同性愛者の女子大生、一時的な刺激と快楽を求めて出会った会社員男性…出会いのツールを利用して涼子のテクニックで次々と虜にしていく…。

涼子が求める出会いとは?

満足するセックスとは?

涼子のアクティブな性事情はどんなものなのでしょうか…?

現代の女性の性にまつわる問題に切り込みます。

用途にあわせて「マッチングアプリ」か「出会い系サイト」で

昼休みのカフェのベンチ。

山野涼子はさっさと昼食を済ませると、いつもの店のいつもの席でスマホをチェックしていた。

昼休憩は交代で摂るので、ひとりでいるのが常だった。

涼子はこの時間、主にマッチングアプリの「マッチング具合」か、出会い系サイトの男性ユーザーのプロフをチェックしている。

前者は恋活か婚活目的の男性が多く、涼子も同じく結婚を強く意識しながら利用。後者は、「遊ぶオトコ」を探すため……と、用途を分けて利用している。

そうしながらも、継続してメールのやり取りをしているパートナー候補からの返信も見ておかなければならず、けっこう忙しい昼休みを過ごしているのだった。

今日は、特に“肉欲優先”ではないので、マッチングアプリでカップリングされて2度程の食事デートを重ねてきた「婚活クン」の圭太からのメールを熱心に見ていたのだった。

そして、「そろそろ寝てもいい頃合いかな」と独り呟く。

無意識のうちに、股間のワレ目が潤んできたのを、感覚で理解した涼子だった。

そういえば、ワンナイトも含めてこの4カ月の間、勃立したペニスどころかオトコの体自体に触れていない事に気づいたのだった。

どちらの顔が「表が裏か?」

ロングの白衣を着た涼子は、カウンターに立って検品済みの内服薬を患者に納品していた。

涼子
では、確認しながらお渡ししますね。ウルソが1日3状が30日分で 90錠分。アミノパクトが1日2包が30日分で60包……云々……

と、肝臓病で通院している患者の薬を目の前で検品・確認しながら種別に分けていく。

涼子は、大学病院のお膝元にある調剤薬局に勤めている薬剤師である。

大学病院近隣となると、市販薬の安売り合戦で疲弊するチェーン店とは異なって、国が定めた薬価基準に基づいての“出し”になるので、その点は気が楽だった。給与も良い。

それでも昨今は、薬の種類が多岐に渡るために患者にとっては待ち時間が長いのが玉にキズでもあった。

そうした中でも、涼子の勤務する調剤薬局は薬剤師の人員を揃えていて、できるだけ「待たせない」という口コミに乗ってソコソコの売り上げを誇っていたのである。

その涼子のいる大学病院だけで周囲に3局、ほかの地域の大病院の近隣立地を2拠点を構えていて、涼子の所属する薬局は地元でもある東京東部と埼玉県境では一大勢力を誇っていたのだった。

涼子自体は、「『医は仁術』でもあり『算術』でもある」という創業者である涼子の祖父の教えもあり、カウンターでの愛想は良い。

職場内でも創業一族であるとは知られない程の腰の低さも兼ね備えているので、内外での涼子の評判はとても良かった。

今日も「愛想のイイ」薬局のお姉さんの業務を終えて、ひとり暮らしの自室マンションに帰ってきた。

涼子は身長が165cmでスラリとした体形、クールビューティ風の美貌なのだから非の打ちどころがない、といったところだった。

それでも公称Cカップの胸に本人は不満らしく「もっと大きければイイのに」と、シャワーを終えて全裸で鏡の前に立つ姿を見てはため息をついていたのである。

加えて、自慰行為に耽る時に胸全体を包みながら乳首を摘まんでいても「あ~っ、もっともっと大きくっっ」と声を漏らす始末だった。

そのコンプレックスを、少しだけ緩和した出来事もあった。

薬学部2年生の時、付き合った事のあるミドル世代の男性が「微乳の方が、愛撫の快感がダイレクトにオマンコに繋がっていて感度がいいし濡れ度も高い」と、涼子の体を褒めてくれたのだ。

そう囁かれながら、小さな乳首をねぶられていると、本当に淫液の分泌が良くなって大洪水した記憶がある。

男性
もっと涼子が30代・40代・50代以上に年輪を重ねていくと、乳首が変色してきて大きくなって、さらにさらに感じる体になるよ
涼子
恥ずかしいですぅ。言わないで、声に出されるとマンマンが余計に濡れてきちゃう

こうして囁かれながら、まだ小さかったピンク色の乳首に歯を当てられながら、デルタの土からクリを指で撫でられていって、ついには、

涼子

あぁぁぁ~。まだ、挿れられてないのに。もう、ダメェェッ

と叫びながら、ビクッと尻と骨盤、その前の大事な部分を跳ね上げてイかされてしまうのがパターンだったのである。

以来、涼子のオナニーは右指で乳首を摘まみながら、左手・中指を中心に膣内を掻き回したあとに、つまめるくらいに肥大したクリを、自ら苛めては高まっていくのが基本となったのだった。

オナニーだけでなく、セックスもこの男の影響は大きく、行為の最中に、

男性
オッパイが小さい事には気にしないで、この“感度”を大事に!乳首もアソコも色が重要だよ。黒かったり、紫色に生身が変色していくのがイヤラシイんだ

と、耳元で囁いてはクリの先端を弄っていたのを思い出すのだ。

そうやって、またひとつ「大人のオンナ」になっていくのを感じていたのだ。

その言葉を囁かれると、(性的に幼い)涼子は、オナニーの時だけでなく結合前から淫液の分泌が良くなって大洪水する体に仕上げられていったのである。

そうした回想を鏡の前でしていた涼子は、睡眠時用のスポブラを被ったのである。

スポブラを着用している涼子にとって、ブラ線の浮き出る夏は憂鬱であった。

自分が「貧乳です!」と、ばらしているようだったからだ。

勤務中は白衣を着ているのでその点は助かっていたし、ロングの白衣だからTバックでなくてもパンティラインも隠れるのでショーツ選びの選択肢が広いのがイイ。

目ざというえに仲が良い同僚に「今日は『T』というより、『紐バック』でしょ? イヤラシイんだぁ」と指摘される事もしばしばあった。

そんな時でも涼子は、「デートなのよ」や「いやぁね、オナニー用よ(笑)」と、あけすけに言っては、自分で気分を盛り上げていたのである。

このように、職場内でも「令嬢」の仮面は取り払っていたので評判は悪くなかったのだった。

このオナニー法は内緒にしているが、マッチングアプリを使って婚活をしている事は、親しい同僚にはカミングアウトしているのでうしろめたさは全く無い。

これまで自然の成り行きでマッチングした相手とデートはしてきた。独身や再独身の女性同僚も然りである。

それだけ、マッチングアプリが世間的に認知されてきたのであろう。

涼子の調剤薬局では、女性職員の比率が高く「独身男性率」は非常に低い。

ちょっと「いいオトコだなぁ」と思うと既婚者だったり、新卒に毛が生えたような年下になるのが常。

涼子は、同年代より上の世代にしか興味がないので、そこがマッチングアプリに頼らざるを得ない理由でもあったのである。

ただし、涼子はその段階から1歩踏み込んで、積極的にマッチングアプリを利用している。

マッチングアプリは「出会い系サイト」よりも入会審査が厳しく、男性会員のバックボーンが「見える」のが“面倒くささが無くて”涼子には合っているのである。

蛇足だがマッチングアプリ・ユーザーだとカミングアウトしているが、「出会い系サイト・アプリ(以下、「出会い系」」を使って男漁りをしている事は同僚たちにも内密にしていた。

ご承知の通りに、老舗サイトは別にしてもまだ出会い系を「遊びのツール」「ヤリモクにはピッタリ!」などと思っている男性会員も存在するので、マッチングアプリ以上に「アポは慎重に」をモットーにしているのであった。

それに、ある程度の厳しさが入会審査にないと、「大学病院前の薬局の〇〇はビッチで、たいがいの男に股を開く!」などとSNSで拡散されでもしたら、一族が経営する調剤薬局の危機を招いてしまいかねない。

そうしたリスクが少なからずありながら「なぜ出会い系を?」という気持ちもあるのだが、ハッキリ言って“遊びメイン”のオトコの方がセックスが上手いし、いろいろなプレイを見せてくれるのが涼子には魅力だったのだ!

要は面倒な結婚へのプロセスは省略して、「家庭内性交」も上手くこなしつつ、他所でも上そのため、涼子は口をつぐむだけではなく、出会い系の男とは登録エリアでは会わない様にもしていたのである。

上手く遊んでいければいいと考えていたのだ。

だから、注意を払いながら「出会い系」遊びを継続していたのである。

そのうえ、同じ男とは3回以上はセックスをしないようにしていたし、いよいよ“日程の詰め”の段になってもLINEよりも、遊び専用に使っているトークアプリを利用するという念の入りようだった。

もちろん、頻繁にIDを変えるのも忘れてはいないのだ。

そうやったうえで、結婚も含めた「真面目な相手」はマッチングアプリで探すというルーティンが、涼子にはちょうど良いシステムだったのだ。

いっその事、いつまでも独身でいても構わないのだが、「山野一族」では“婚姻していない者”の遺産像族については『極端に取り分を減らす』という暗黙の制度が続いているのだ。

それなので、今後の涼子の将来設計のうえで、結婚しなくてはならないという『事情』があったのである。

ちなみに涼子の将来設計については、本人は誰にも明かしてはいない。

具体的に、一族の長である祖父は涼子に「嫁に行っても、婿を取ってもいいが、結婚していないと遺産は極端に少なくするから覚悟しておけ」と口癖のように言っており、実際に顧問弁護士にも書き残していたのだった。

なんでも、山野家の家訓らしい。

とりあえずは「大家族制への憧憬」という事になっているが、真の理由は定かではない。


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