更年期になると、性欲が低下しセックスがしたくなくなるという女性が多いです。しかし、パートナーが求めてきた場合、いつも断るのは心苦しいものですよね。
そこで、どうして更年期には性欲がなくなるのか、またその解決策や治療法にはどのようなものがあるのかご紹介します。
更年期のセックスについてお悩みの方は、ぜひこの記事を参考に現状を解決しましょう。
更年期に性欲がなくなる理由とは?
更年期とは、閉経を迎える前後5年の間を指します。
閉経が起きるのは50歳前後なので、早い方で40代半ばから更年期が始まります。そのため、40代半ばから急に性欲がなくなったという方も多いです。
しかし、40代半ばと言えばまだまだ若さ溢れ、生活にも活力がある年齢ですよね。
ではどうして更年期と言われる40代以降に性欲がなくなってしまうのか、理由をいくつか解説しましょう。
閉経による女性ホルモンの変化
どうして更年期に性欲がなくなるかと言うと、閉経によるホルモンの変化が大きく関わっています。
女性ホルモンの変化によって起こる症状としては、身体のほてりや発汗、睡眠不足などがあり、不快感を抱きやすくなるでしょう。
そのため、生活する上でも体調が不安定になるとともに、性欲も低下していくことになります。
膣収縮による性交時の痛み
女性は更年期を迎え閉経すると、膣内の壁が薄くなり膣が収縮します。
そして膣収縮が起こると膣が乾燥しやすくなり、性交時に痛みを感じるようになるでしょう。やはり性交時に痛みがあると、セックスを拒否したくなりますよね。
このように、セックス時の痛みによって性欲が低下してしまう方もいらっしゃいます。
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高齢でのセックスをタブー視してしまう
女性を対象にしたアンケート結果によると、高齢でのセックスに対して肯定的なイメージを持っている方は3%しかいませんでした。
日本では「セックス」や「性」に関する話はタブー視されやすく、年齢を重ねるにつれ人はセックスをしなくなるというイメージも持たれています。
このように、日本人女性の多くは高齢でのセックスに否定的なイメージを持っている人が多いため、更年期である50代になるとおのずとセックスはしないと考えるようになります。
パートナーとの関係性の変化
女性が更年期に入る頃、パートナーも同じく40代後半から50代になっています。そのため、パートナーにも性的機能不全が起きていたり、または死別・離別していることもあるでしょう。
このように、年齢的にもセックスするパートナーがいないということは、更年期の女性の性欲低下にも深く関係しています。
更年期の性欲低下とセックスの悩みに対する解決策と治療法
更年期の性欲低下の原因には、以下の4つのような原因があります。
- 閉経による女性ホルモンの変化
- 膣内環境の変化
- 高齢でのセックスに否定的
- セックスするパートナーがいない
これらの原因を解決することで、更年期の性欲低下とセックスについての悩みを解消することができるでしょう。
ここでは、それぞれの解決策や治療法についてご紹介していきます。
婦人科で治療を受ける
更年期には女性ホルモンであるエストロゲンが減少するため、膣内が水分不足となります。
このエストロゲンの減少によって起こる身体の不快感は、実は婦人科にて治療を受けることができるんです。
処置としては、エストロゲンが配合されている膣剤の処方や、ホルモン補充療法などが一般的です。
さらに、近年では膣の粘膜にレーザーを照射することで膣内環境を回復させ、膣壁の厚さや潤いを復活させる施術まで登場しています。
レーザー治療と聞くと尻込みしてしまいますが、ガンを既往している方はホルモン治療ができないため、レーザー治療が安全な治療法となります。
このように、更年期の性交時の痛みのための治療をされる方は意外と多いので、気になる症状があればぜひ婦人科を受診しましょう。
潤滑剤の使用
性交時の痛みを解消するために、市販されている潤滑剤を使用するのもおすすめです。
「この年齢でセックスするために潤滑剤を使うなんて」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、潤滑剤の使用は恥ずかしいことではありません。
ラブアイテムの一つである潤滑剤は、更年期での性欲低下の悩みを解決してくれる大切なアイテムです。
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先ほどお話したように、更年期ではホルモンの変化によって膣内が乾燥しやすく、どうしても潤いが必要となります。
そこで、潤滑剤を使うことで性交時の痛みを和らげることができ、快適なセックスライフが送れるようになりますよ。
また潤滑剤を店頭で購入するのは恥ずかしいという方は、今ではネット通販にて簡単に手に入れることができます。
配送時には中身が分からないよう外装にも気を配ってくれるので、ぜひ利用してみましょう。
セックスは恥ずかしくないという考えを持つ
高齢でのセックスに対して否定的なイメージを持っているのであれば、それは間違いです。
年齢を重ねても、パートナーとセックスすることは性欲を満たすだけでなく、愛情表現の一つとしても大切なことです。
また60代になってさらにセックスが楽しくなった、という方たちも多くいらっしゃいます。
このように、年齢にとらわれずセックスを謳歌することで、夫婦仲を良好に保てたり生活の質の向上にも繋がります。
もしもご自身のイメージで「この年齢ではもうセックスはするべきではない」とお考えであれば、ぜひ性生活の楽しさを思い出し、してくださいね。
パートナーとの関係性の見直し
更年期の女性でも、性欲自体はありつつ、しかしパートナーとの関係性の変化によって性欲が低下しで悩んでしまう場合があります。
性生活で満足が得られないことは、女性の性欲低下の大きな理由になります。そのため、パートナーとの関係性を見直し、修正することが大切なポイントです。
まず、パートナーの性欲が低下しているようであれば、その原因をまず探しましょう。男性の性欲低下の原因には、年齢的にも疲れやすかったり、職場でのストレスなどが挙げられます。
このような場合、まずは医師に相談し投薬またはカウンセリング治療を受けることをおすすめします。治療中は相手に寄り添い、愛を育みながらお互いが精神的に満たされるようにしましょう。
またパートナーが病気によってホルモン治療ができなかったり、性的機能不全である場合には、スキンシップを増やし安心感を得るようにしましょう。性交するだけがセックスではありません。
一緒の布団で寝たり、普段の生活の中で愛を持ってハグやキスを続けることで、お互いが大切なパートナーだと強く感じられる関係となりますよ。
また離別・死別によってセックスするパートナーがいないという方は、新しい出会いを探すのも一つの手です。
「この年齢だから」と思う必要は全くありません。50代でも60代でも、新たな恋愛や新しいパートナーとの出会いを求めることは人として自然なことです。
更年期の性欲低下には適切な解決策で対処を
更年期の女性によく起きる性欲の低下の理由とその解決策についてご紹介してきました。
セックスの悩みはなかなか他人には相談しにくいことなので、悩みながら年齢を重ねてしまうという方も多いことでしょう。
しかし、セックスとは人が生きていく上で必要不可欠なことです。なので、更年期だからと性欲低下を「年齢だから」「仕方ない」と諦めるのではなく、しっかりと対処して楽しい性生活を送りましょう。