「このまま入籍して大丈夫?」結婚までにマリッジブルーの不安を解消しよう!

「結婚で幸せをつかむはずなのに、どうしてこんな気分になるんだろう……」

挙式を控え、幸せいっぱいのはずの花嫁が、得てして心の不調におちいることがあります。もしそんな兆候が見えたら、マリッジブルーを疑ってみるといいかもしれません。

マリッジブルーとは、結婚を控えた人が精神の不調におちいる症状のことを指します。

情緒不安定になって婚約者とケンカになってしまうこともあれば、気持ちが極端に落ち込む人こともあります。これらの症状が深刻になると、婚約の破棄にまで発展することもあります。

では、マリッジブルーの原因はいったい何なのでしょうか?それを解消する方法はあるのでしょうか?
いまからじっくり考えていきましょう。

こんな症状が出たら、マリッジブルーかも?

それではまず、マリッジブルーの具体的な症状に、どんなものがあるかを挙げてみましょう。

結婚を控えた女性が、これらのチェックポイントの多くに当てはまるようであれば、マリッジブルーを疑ってみるべきです。

マリッジブルーの症状は、大きく「不安」「過去」「不満」「感情」「肉体」の5つの要素に分類されます。

未来への不安

結婚は運命の大きな分岐点であり、女性が何らかの不安を抱えることは不思議ではありません。しかしそれが大きくなりすぎて、将来へのネガティブな観方が増大してしまうと、メンタルに深刻な負荷がかかってきます。

「この人で本当に良かったのかなぁ?」
「お義母さんと上手くやっていけるかなぁ?」
「経済的にはどうなるんだろう?」

……などと、未来への不安を必要以上に抱え込んでしまうこともあります。

過去への後悔

未来への不安が増大すると、今度は過去への後悔が頭をもたげてきます。

「元カレの方がよかったかも……」
「別の世界で相手を探していたら、どうだっただろう?」

……こんな風に自分の選択に確信が持てなくなり、過ぎ去った日々への未練や後悔が芽生えてきてしまうのです。未来へと歩み出す時期にもかかわらず、過去に心がとらわれているの は、精神的にいい状態ではありません。

不満の発生

将来を誓った婚約者に、これまで感じなかった不満を覚えるようになるのも、マリッジブルーの特徴です。相手の細かいクセや欠点が目に付くようになったり、ささいな言動が気に障ったりします。

そうした不満から、結婚への不安がさらに増大する悪循環も生まれるのです。さらには、結婚とは婚約者だけが相手ではなく、舅(しゅうと)や姑(しゅうとめ)との関係も生じます。

婚前に相手の家族とギクシャクする、フィーリングが合わないといった事態が生じると、そこにも不満を覚えてしまいます。ネガティヴな感情を抱えて過ごすのは、メンタルに大きな負荷がかかります。

感情の迷走・暴走

こうしたネガティヴな想いが心に鬱屈(うっくつ)すると、ついには感情のコントロールが難しくなることもあります。

普段の自分では考えられないほどイライラしたり、途方もなく落ち込んだりすることも……。さらには暴走する感情に歯止めがかからず、どうでもいいことで婚約者に当たってしまったりもします。

とにかく婚前期は、感情のコントロールに気を付けねばなりません。

体調・体重の変化(食欲の変化)

婚前期のストレスが増大すると、体調面に悪影響が出ることもあります。ちょっとしたことで体調を崩したり、持病が悪化したりもするのです。

さらには精神的ストレスによって食欲をなくしたり、逆に暴飲暴食してしまったりもします。そうなると目に見えて体重が増減することも……。大切な婚前期に体調を崩しては元も子もありません。

マリッジブルーの原因?プレッシャーが負の感情を生む

こうして整理すると、マリッジブルーの根本にあるものが何となくおわかりだと思います。
それは「ネガティヴな感情」です。

本来は輝く未来に胸をときめかせる時期なのに、人生の重大な局面だからこそ、メンタルに負荷がかかってきます。そのプレッシャーに心が悲鳴をあげるとネガティヴな感情が生まれ、花嫁をマリッジブルーへと導いてしまうのです。

ここでは、負の感情を生み出すプレッシャーを列記してみましょう。

挙式準備のプレッシャー

やってみれば分かることですが、結婚式の準備というのは非常に面倒です。手間がかかるうえ、ありとあらゆることに気をつかわねばなりません。

招待客はどこからどこまでにするのか?
料理はどんなものがいいか?
スピーチはだれに頼めばいいか?
予算との折り合いをどうつけるのか?

こんな風に、ありとあらゆる決定事項が待ち構えています。そこには相手の両親の意向もあれば、関係者のメンツをつぶさないための配慮も必要です。

結婚式とは四方八方に気をつかわねばならないものですが、その準備の過程で疲れ果ててしまうこともあります。

婚約者選択のプレッシャー

将来をともにする相手と決めたからこそ、あなたは婚約したわけですよね。しかし人間の心というものは複雑で、いつ何時も揺れ動くものです。

挙式を間近に控えて「この相手で本当によかったのか?」という不安に襲われることもあります。つまりは婚約者を選んだ自分の選択が、プレッシャーになってしまうわけです。

相手の家もプレッシャーに

また結婚というものは婚約者だけが相手ではなく、その家族と縁者となることも含まれています。

よって相手の家と上手くやっていけるかが、花嫁にとって重大なテーマとなるのは言うまでもありません。

相手家族との関係に少しでも不安があれば、それがプレッシャーとなってのしかかってくることもあります。

主婦・母となるプレッシャー

結婚することで、将来的に主婦(兼業・専業問わず)となり、子を産んで母親になることも視野に入ってきます。この未来図もまた、花嫁のプレッシャーになることがあります。

「私に主婦の仕事がつとまるだろうか?」
「子供ができても上手く育てられるだろうか?」

こんなプレッシャーで、メンタルに負荷がかかってしまうこともあります。

幸福へのプレッシャー

そして挙式を控えた花嫁には、究極のプレッシャーがあります。それは「私って本当に幸せになれるの?」という、自らへのクエスチョンです。

結婚は人生の進路を大きく決める決断であり、そこには葛藤があるのが当たり前なのですが……その葛藤によるプレッシャーが増大すると、未来の幸福に対して不安を覚えてしまうわけです。

マリッジブルーを解消するには?

と……なんだか救いのないことばかりお話ししてきましたが、どうかご安心ください。

マリッジブルーは多くの花嫁たちが直面してきたカベであるため、その体験談から多くの対処法が提案されています。以下に主なものを挙げてみましょう。

彼氏との関係をより深める

花嫁が苦しいときに支えになるのは、なんといっても婚約者とのキズナです。彼が本当にあなたを大切に想ってくれているなら、きっと力になってくれるはずです。

もっとも、男性にはマリッジブルーの悩みは分かりにくい場合もあります。よって婚約者に自分が苦しんでいることを分かりやすく説明したうえで、助けを求めるのがいいでしょう。

ある意味マリッジブルーでは、あなたと婚約者のキズナが試されるともいえます。

家族や友人に想いを吐き出す

繰り返しますが、マリッジブルーの苦しみは男性には分かりづらい場合もあるはずです。よって、もし婚約者に悩みが伝わらない場合は、家族や友人(特に女性)に話を聞いてもらうのもいいでしょう。

女性の既婚者であればマリッジブルーの体験者もいるはずなので、不安も葛藤も包み隠さず打ち明けてみましょう。

メンタルの負荷を軽減し、マイペースを守る

先にも述べたように、婚前期は何かとプレッシャーがかかるため、花嫁が疲弊しがちです。よって、あなた自身のメンタルの負荷を上手く軽減し、心のコンディションを保っていく必要があります。

たとえば挙式の準備が大変であれば、できる限りプランナーに任せるのもひとつの手です。

また、挙式前はなるべくゆとりのあるスケジュールを組み、必須でない作業はカットするようにしましょう。あなた自身がマイペースを維持することが、心身のコンディショニングに大切です。

楽しい想い出を振り返り、ポジティブな未来を想像する

結婚を決意するほどですから、あなたと婚約者とのあいだには楽しい想い出があったはずですよね。かけがえのない想い出を振り返ることで、愛情や信頼を再確認できると思います。

そこからふたりのポジティヴな未来を想像すれば、前途が少しだけ明るく見えてくるのではないでしょうか。マリッジブルーの時こそ、結婚を決めた初心に帰ってみることも必要です。

マリッジブルーはどれくらい続くの?

「マリッジブルーはいつまで続くのだろう?」

こんな不安をお持ちの方もいらっしゃると思います。あくまでおおよその話ですが、マリッジブルーになった半分程度の人が、1~2週間ほどで脱することができると言われています。

しかし状態が深刻な人であれば、2ヵ月、3ヵ月と尾を引くこともあるようです。もしマリッジブルーになってしまった場合は、ここまでご紹介した対処法を参考にしていただき、症状をこじらせないよう気を付けてください。

結婚は人生の大仕事であり、一大事業です。決断を下すだけでも大変なうえ、挙式の準備など様々なプレッシャーが花嫁を襲います。

マリッジブルーは心の悲鳴です。よってその状態を脱するためには、メンタルに負荷をかけず、常にケアをしていくことが重要なのです。