辛い恋をしたあなたへ…失恋時に読みたいちょっと切ないポエム一覧

失恋したとき、あなたはどうやって悲しい気持ちを和らげますか?女子会やショッピングで気分転換するのも良いですが、ちょっと切ないポエムを読んでじっくり終わった恋を振り返るのも、前に進む良いきっかけになるのかも。

無理して明るく振る舞わず、ひとり静かに過ごして、我慢せずに泣いて、新しい恋の訪れを待ちませんか。ここでは、失恋したての悲しい気持ちに寄り添うポエムを集めました。美しい言葉たちがあなたの心をきっとなぐさめてくれますよ。

目次

つらい片想い…。実らない恋をしたあなたへ。

大好きな相手でも相手にはパートナーがいたり、告白をしても受け入れてもらえなかったりと、実らない恋に悲しみ心を痛める方も多いでしょう。

辛い状況から「好きにならなければよかった…」と考えたり「あの時にもっとこうしていたらよかったのかな」など後悔に苛まれ、気持ちがどんどんと落ち込んでしまうものです。ここではそんな実らない恋を経験した方に知ってもらいたいポエムをご紹介します。

 

枯れない花はないが、咲かない花はある
西尾維新(小説家、漫画原作者/日本)

終わることのない恋はなく、はじまらずに終わる恋はある。なんだか絶望的な感じがしますが、だからこそ、花が咲くことは奇跡で、咲き誇る花は美しいんですよね。気持ちを同じく愛し合える人に出会えることこそ本当に奇跡なのです。

次に恋の花が咲いたときには、その恋を大切にできる素敵な女性になっているでしょう。

 

何となく好きで、その時は好きだとも言わなかった人のほうが
いつまでも懐かしいのね。
忘れられないのね。 別れた後ってそうらしいわ。
川端康成(小説家/日本)

ノーベル文学賞を受賞した名作「雪国」の中でも、失恋の切なさが語られていました。明確な理由があって好きになったわけではなく、伝えられたわけでもない。そんなカタチにならなかった恋のほうが、鮮やかな思い出となって残るもの、という意味合いが込められています。

想いを伝えるまでに至らなかった恋を経験し、今はとても悲しいはず。しかしそんな切なく悲しい恋も、いつしか思い出した時には「綺麗な思い出」となって蘇るんですね。

 

大人の方が 恋はせつない はじめからかなわないことの方が多い
DREAMS COME TRUE(歌手/日本)

名曲「もしも雪なら」の一節。気軽に恋ができていた学生時代と違い、大人になると複雑な事情が増えていきます。お相手がもう結婚していたり、年齢差を考えて踏みとどまったり…。

大人になって人を好きになれたのは、とても幸運なことだったのだと気づかされます。様々な弊害があったかもしれませんが、切ない想いになる程好きになれる人に出会えたことは素敵なことですね。

大好きな彼と別れてしまったあなたへ。

一度は気持ちが通い合い愛し合っていたはずなのに、ちょっとしたすれ違いや、価値観の違いなどで破局してしまうカップルも多くいます。

大好きな相手から突然別れを告げられた場合、ショックが大きく、これまでと同じように相手を感じることができない現実を受け入れることができないかもしれません。ここでは大好きな彼と別れてしまったあなたに見て欲しいポエムをご紹介します。

 

二人の人間が愛し合えば、ハッピーエンドはあり得ない。
アーネスト・ヘミングウェイ(小説家・詩人/アメリカ合衆国)

ハッピーエンドがあり得ないなんて信じたくない現実ですが、カップルとして一緒にいれば離別することもあるでしょう。

また、一緒にいても2人の想いに温度差が出ることもあるでしょうし、愛し合って生涯添い遂げても最終的には死によって引き裂かれてしまうものです。どんなに素敵な恋も愛も、最後は別れで終わってしまうのです。

彼と「こんな悲しい別れ方をするなんて…」と悲観的になってしまっているあなたの恋も、早かれ遅かれ、あなたが彼を愛している以上いつかはやってくる悲しみとも言えるでしょう。

 

君が去った今は一人で使うにはこの傘は少し大きすぎるから
二人の想い出と共にそっとしまっておくよ
ゆず(歌手/日本)

男性目線で失恋をうたった「悲しみの傘」。いつもは照れ屋な彼女が、雨を口実にして嬉しそうに傘に入ってくる…。幸せだったころの思い出がつまったアイテムを見て、切なくなる人も多いのではないでしょうか?

そんな時は無理に忘れようとせずに、そっとしまっておくのもアリですよね。無理して焦る必要はありません。自分の心の整理ができた時に相手の気持ちにしっかりとけじめをつけられればいいのです。

 

もう喧嘩する事ももうやきもち焼く事も
もう顔を見る事さえ出来なくなるの
奥華子(歌手/日本)

失恋ソングの定番・奥華子の「楔」。喧嘩もやきもちも、そのときはとてもつらいですが、恋が終わると喧嘩をする機会も、やきもちを焼く権利もなくなってしまいます。好きな人と喧嘩ができるって、実は本当に幸せなことなんですよね。

大切なことに気付かせてくれる失恋はきっとあなたを成長させてくれるはずです。

 

頭が良かったり、面白かったりするから、好きだったんじゃないよ。
冷蔵庫にハミガキ粉をいれているところが、本当に好きだったんだよ。
山崎ナオコーラ(小説家/日本)

「人のセックスを笑うな」に収録されている「虫歯と優しさ」も、失恋を描いた作品です。たとえば冷蔵庫にハミガキ粉をしまうような、ちょっとした癖を可愛く感じるのが本当の恋。

今は切ないあの人の可愛い癖も、いつかクスッと笑ってしまうような良い思い出になるはずです。

傷ついてばかり。困難な恋をしたあなたへ。

大好きだったのに彼に裏切られてしまったり、なかなか幸せを感じることができなかった恋であった場合、失った悲しみだけでなく、彼への信頼という点においても悲しみが大きく押し寄せるでしょう。

「なんだか悲しみや辛いことの多い恋だった」と感じるのも、本当に相手を愛していたからこその痛みなのかもしれません。ここではそんな痛みの多い恋をしたあなたに読んで欲しいポエムをご紹介します。

 

恋というのはそれはもう、ため息と涙でできたものなんだ。
ウィリアム・シェイクスピア(劇作家/イングランド)

確かに恋は、ときめきや楽しさよりも、悲しみや切なさのほうが多いのかもしれません。片想い中も、恋愛中も、失恋してからも…。たくさんのため息と涙を経験しながらも、がんばって恋をした自分を褒めてあげましょう。

 

苦しかったり 泣いたり 舞い上がったり 眠れないほど考えこんだり
甘くてつらいつらい日々を ありがとう
小田ゆうあ(漫画家/日本)

ドラマ化もされた漫画「ふれなばおちん」から。恋愛をすると、感情がプラスにもマイナスにも大きく揺れるもの。つらくて眠れない日もたくさんありますが、そんな日々にも「ありがとう」を言えたとき、先に進めるのかもしれません。

 

愛の道をたどるのがこれほど困難なのは、まさに世界で愛がほとんど信じられていないためであり、
愛がいたるところで不信に突き当たるためなのです。
ヘルマン・ヘッセ(詩人・作家/フランス)

切ないですが、確かに愛を貫くのは困難なこと。恋が叶わなかったのは、あなたのせいでもお相手のせいでもなく、一生寄り添い続けるのが実はとても難しいことだからなのです。恋や愛というものは、むしろ儚いものだから、続かないことが当たり前なのかもしれません。

 

愛情に満ちあふれた心には、悲しみもまた多いものである。
ドストエフスキー(小説家・思想家/ロシア)

あなたが今悲しいのも、真剣に誰かを思える愛情深い人だから。失恋を切なく思える自分に自信を持ちましょう。たくさん恋をして、失恋したら疲れるくらい泣く。そんな感受性の強い人には、また素敵な出会いが待っていますよ。

彼が忘れられない。苦しんでいるあなたへ。

失恋をしてもすぐに忘れることができないのがとても辛いところです。特に大好きだった彼や、突然別れを告げられた場合、理由がわからない場合など、諦めるにも諦めきれない気持ちでいっぱいになってしまうでしょう…。

そんな彼を忘れられずに辛いという方にオススメのポエムをご紹介します。

 

愛することを教えてくれたあなた。今度は忘れることを教えてください。
アイリス・マードック(作家、哲学者、詩人/アイルランド)

失恋してつらいとき、忘れさせてくれないあの人に苛立ちを覚える瞬間があると思います。でも、愛することを教えてくれるほど素敵な人だから、忘れさせてくれないんですよね。そんな素敵な人に出会えるのだから、人生って素晴らしい

 

雨が降る度、今もわたしはあなたを思い出す。
島本理生(小説家/日本)

映画化もされた人気作「ナラタージュ」より、雨の日をきっかけにはじまった恋を懐かしむ一行です。失恋したてのときはつらいかもしれませんが、前向きに考えれば、雨が降る度に昔の恋を思い出す人生って、ちょっとロマンティックだと思いませんか。

 

人は手に入れるのが最もむずかしいものを
最も手に入れたいと思うものだ。
ヘルマン・ヘッセ(詩人・作家/フランス)

叶わない恋だからこそ、どうしても執着してしまうのが人間。あなたが「忘れられない」と思っているお相手も、実は手に入らないから美化されているのかもしれません。「まぁ、その気になれば復縁できるし」と思えば、案外忘れられるのかも!?

 

幾度繰り返しても、別れは辛く苦しいものです。
それでも、私たちは死ぬまで人を愛さずにはいられません。
それが人間なのです。
瀬戸内寂聴(小説家・尼僧/日本)

いくつになっても、恋を失うのはつらいこと。「もう恋はしない!」と思っていても、しばらく経つと恋をして、同じように傷ついたり、涙したり…。バカだなぁ、とは思うけれど、それが人間らしさ・人生の素晴らしさなのかもしれません。

恋ははかなく切ないもの…失恋ポエムで心を休めよう!

いかがでしたか?こうして失恋ポエムを集めてみると国や時代が変わっても、この世に生きるほとんどすべての人が失恋の切なさを経験していることがわかります。

失恋したばかりの時期はつらいかもしれませんが、どうせつらいなら、ポエムを読みながらちょっとロマンティックに、しっとりと恋の終わりを味わうのも良いのではないでしょうか。

一つの恋の終わりで、自分の気持ちとしっかりと向き合うことは気持ちの整理や、次の恋愛に向けてのステップとしてもとても重要なことでしょう。ぜひポエムを活用してみましょう。