不妊の50%は女性側が原因!?女性側に起こる不妊の5つの代表的な原因を解説

妊活をする際に、勢いで独自に始めてしまう方がいらっしゃるかと思います。

しかし知識のない非効率な妊活は成果が出にくいのです。

妊娠をするために最低限、これだけは知っておいたほうが知識というものがあります。

ここでは、なぜ不妊になるか代表的な理由などを解説して行きたいと思います。

妊娠には男性の原因が50%、女性の原因が50%

実は不妊症の原因の40〜50%は男性因子であると言われています。

男性の精子の量、濃度、運動率などが、ある一定の基準数値に達していないと、自然妊娠や人工授精では妊娠成立が困難とされているのです。

この検査は主に不妊治療を行っている産婦人科や、男性不妊の治療をしている泌尿器科などで診てもらえます。

例えば、おたふくかぜの既往歴がある男性は、過去に睾丸炎を発症している場合が多く、精子を作る働きが弱ってしまって不妊に繋がるという例もあります。

遺伝子の観点から見ると、女性と同じように染色体異常の診断を受けている場合や、泌尿器科で無精子症の診断を受けている場合などは、妊娠率に関わってきます。

これから妊活しようとするパートナーは、予め男性の精液検査をしておくのも良いでしょう。

女性側の原因として調べること

年齢と妊娠率の問題

近年、体外受精などの高度不妊治療の技術が発展したおかげで、高齢でも妊娠できる確率は増えてはいます。

しかし、40歳を過ぎると妊娠できる確率は極端に下がります。医学的な定義上は35歳以上が高齢妊娠とされています。

具体的な年齢別の妊娠の確率については以下の通りです。

20代で約8割。30代で約6割。40代前半で約4割。40代後半以降で約1~2割程度です。

このように、出産に最も適した年齢は20代〜30代の前半、ということになります。臨床的には、45歳くらいが妊娠年齢の限界と言われています。

これは、閉経の約10年前くらいだとされている点に基づいています。現代社会背景の変化により、年齢を重ねてからの妊娠・出産を検討されている方々は多いと思います。

しかし、如何に高度不妊治療の技術が発達したとは言え、妊活を始めるのは若いに越したことはない、ということは言えるでしょう。

女性ホルモンや、その他の内分泌ホルモンの異常は問題になる

妊活しようと思われた方が最初に始めることは、基礎体温を付けることです。これが大体28日周期で、綺麗に低温相と高温相に別れていれば理想です。

妊活中は、基礎体温を測定することが必須なのですが、風邪をひいてしまった時などは当然、基礎体温がイレギュラーに上昇しもます。

そうなると排卵などのタイミングが測りにくく、規則正しい生活で体調を整えましょう。

また月経周期は、脳の視床下部、下垂体から放出されるゴナドトロピンなどの内分泌ホルモンと連動しており、これは自律神経によりコントロールされています。

ストレスなどにが溜まると、自律神経は乱れるので、その結果月経周期も乱れることがあります。

また様々な内分泌ホルモンの異常、代表的なものは甲状腺やプロラクチンといった内分泌障害は、月経周期、排卵周期が乱れる原因となりえます。

あらかじめ検査しておくのが良いでしょう。

精子を殺してしまう抗体の存在

自然妊娠できない患者さんを不妊治療で診ているときに「抗精子抗体」という検査を行うことがあります。

抗精子抗体とは、女性の子宮の入り口に精子が入り込んだ時に、身体が精子を異物だと勘違いして攻撃してしまう抗体のことです。

精子の運動を失わせてしまうので、子宮腔内に入って行かずに、結果として妊娠に至ることが出来ません。

この検査は、おりものや子宮腔内の粘液を採取することで判定します。抗精子抗体は、持っていたとしても日常生活に影響することはありません。

また、排卵日付近には子宮口のあたりに子宮頸管粘液というサラサラの液体が分泌されます。

これによって、膣内に射精された精液の中から運動精子が子宮の内宮へ、泳いでいく手助けをするのですが、人によってはこの子宮頸管粘液が少ない方もいらっしゃいます。

この場合も、子宮口付近で精子の活動が停止してしまい、妊娠に至らない原因の一つと言えます。

これらの原因による不妊を子宮頸管因子による不妊と呼びます。抗精子抗体の存在や、子宮頸管粘液に乏しい所見を疑う場合、次は人工授精にステップアップすることで、頸管因子による不妊を防ぎ妊娠を成立させる可能性を高めて行きます。

精子が子宮内にきちんと存在できるかの問題

これを調べる検査として、フーナーテストという検査があります。

フーナーテストは、性交後の精子の状態を調べる検査で、性行為をしていただいた翌日に来院してもらい、子宮頸管の中の粘液を実際に採取し、顕微鏡で精子の運動量や数などの状態を見ます。

フーナーテストでは異常が見られなかったのに、抗精子抗体検査では陽性と診断されるケースも非常に稀にあります。

この辺りの細かい内容は、不妊治療専門に行っている婦人科専門医とよく相談してみましょう。

女性側の過去の病気によっては不妊の原因となりえる

近年、増加している性行為感染症の一つにクラミジア感染症があります。

これに感染していると、悪化した場合は腹腔内に癒着の症状を引き起こすため、卵管が閉塞することもあり、不妊の原因となりえます。

こちらは膣のおりもの検査ですぐに診断可能であり、抗生剤の内服で完治できますので、すぐに治療しておきましょう。

また、クラミジア感染症は性行為感染症ですので、必ずパートナーも泌尿器科で同時に検査、治療をしてもらいましょう、

さらに、いわゆる盲腸と呼ばれる急性虫垂炎や、あるいは腹膜炎などに患ったことのある方は、卵管のすぐ近くに炎症が起こりやすいので、同様の病態生理で腹腔内癒着の症状を引き起こすため、卵管閉塞の可能性が高まります。

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まとめ

今回、妊活に入る前に、知っておきたいこと、調べておきたいこととして、不妊症の原因をまとめました。

少しでも気になる点がある方は、早めに産婦人科専門医を受診し相談して診ましょう。