冷蔵庫が上手く整理されていないと今晩のおかずを考えるのにも苦労してしまいますね。
冷蔵庫内の食品ロスを減らすためにも「冷蔵庫の温度」「冷蔵庫の整理方法」「長持ちする食品の保存方法」から、すぐに役立つ「冷蔵庫の残り物で一品」を紹介します。
知らないと損する?冷蔵庫の基礎知識
冷蔵庫はただ冷やすという役割だけではありません。
食品に合った温度で冷蔵、冷凍保存することで食品の鮮度が保たれ長期保存もできるようになります。
使い忘れやすい食品などは工夫して冷蔵庫に入れるようにするとよいでしょう。
冷蔵室の一段目と二段目
冷蔵室の一段目と二段目の庫内温度は4℃から6℃です。冷蔵室の一番上の段に保存すると良いものは、味噌、お酒など少し重たい食品を保存します。
二段目には残り物のおかず、または漬け置きしているお肉、お魚などを保存すると取り出しやすく便利です。
冷蔵庫の三段目と四段目
冷蔵庫の三段目と四段目の庫内温度は2℃から4℃と、上段よりもより冷えます。ここに収納すると良い食品は賞味期限の短いものです。
三段目には作り置きのサラダ、四段目は早く食べきりたいヨーグルト、生めんなどを保存します。
パーシャル、チルド室
パーシャルとチルド室の違いは温度です。パーシャルの庫内温度は-3℃でチルド室は2℃に設定されています。
パーシャルは冷凍庫よりも温度が低いですが、微凍結状態で保存することができ、魚や肉を冷凍、解凍の手間なく長期保存することができます。
ミンチ肉はチルド室では保存できる期間が2日ですが、パーシャルでは一週間保存でき便利です。
早めに料理に使う予定がある魚、肉などの生ものはチルド室で保存してもかまいません。
野菜室
野菜室の庫内温度はトレーの上が7℃、下段が5℃です。トレーにはトマト、小さな果物、葉もの野菜、きゅうりなどすぐに取り出しやすい食品を保存します。
一方、下の段にはワイン、お米、使いかけの調味料、大きな野菜など少し重たいものを冷やしておきましょう。
冷凍庫
冷凍庫は上段、下段ともに-18℃です。上段には使いかけの食品を入れます。使いかけの食品を入れる容器は一目でわかるようにジップロック、タッパーを活用しましょう。
また、保冷剤も上段の冷凍庫に入れておくと、一目で見つけることができ便利です。下段は買い込んだ食品のストックとして使います。作り置きのおかずも冷凍庫下段に保存しておきましょう。
スペースを無駄にしない冷蔵庫の整頓方法
冷蔵庫内の温度がわかったら、食品をどうやって入れていくか気になりますよね。簡単にわかりやすく冷蔵庫内を整理する方法を紹介します。
身近な100均のアイテムなどを上手く活用して、便利で食品が取り出しやすい冷蔵庫内に近づけましょう。
収納は透明ボックスを使って分別
食品を保存するルールとして誰が見てもすぐに取り出すことができるというものがあります。そこで便利なのが透明の収納ボックスを使った整理術です。
魚、肉、薬味など料理に使う食品を100均などで販売している透明の収納ボックスにまとめて入れておきましょう。
そして、アルコール類、お菓子類など自分以外が食べる食品も一つのボックスにまとめておくと便利です。
わかりやすいようにビニールテープに入れている食品名を書いてボックスに貼っておくと良いでしょう。
野菜はかごを使って分別
野菜は自然と同じ状況で保存することが望ましいでしょう。無理に全ての野菜を冷蔵庫に入れる必要はありません。
じゃがいも、玉ねぎ、さつまいも、ピーマンもなどは新聞紙にくるんで涼しい場所で保存します。
トマト、カットした野菜などは冷蔵庫で食品が腐ることを防ぎましょう。ここで便利なのがかごです。チルド質に数個かごを置き入れる野菜を決めることで綺麗に整理できます。
冷凍庫は縦収納
冷凍庫の収納は横ではなく縦に入れていくことを意識します。冷凍庫は食品が二列になるように縦で食品を入れていく心がけが必要です。
冷凍庫の奥の方は消費期限の新しいもの、手前は早く使いたい消費期限が迫っている食品を入れましょう。
ここでジップロックに購入した日付などを記載しておきます。冷凍庫の中の風通し良くなるように消費期限が過ぎた入れっぱなしになることを防ぎましょう。
ひと手間加えて冷蔵庫で長期保存
買ってきた食品をそのまま冷蔵庫に入れていませんか。ひと手間加えてすぐに調理でき、食品も長持ちする冷蔵庫の使い方をマスターしましょう。
数分で終わることばかりなので、毎日の買出しの後にちょっと時間を見つけてチャレンジしてみてくださいね。
きのこストックを作る
しいたけ、えのき、えりんぎなどをまとめて購入した場合は、それぞれ一口サイズにカットしておきます。カットしたきのこ類はまとめてジップロックへ入れましょう。
そのまま冷凍庫で3週間保存できます。きのこをまとめておくことで、さまざまな料理の具として重宝して便利です。
だいこん、カブの葉はカットしておく
葉がついた状態でスーパーで売られている根菜は、自宅で葉と根を切っておくようにしましょう。
葉がついたまま冷蔵庫で保存すると、葉に水分、養分が移ってしまいます。葉も根も美味しく食べることができるように、それぞれ分けて保存しましょう。
じゃがいもはマッシュして保存
じゃがいも、さつまいもなどは冷蔵保存ができません。しかし、茹でて潰してジップロックに入れると冷凍庫で3週間保存できます。
ジップロックに潰したじゃがいも、さつまいもを入れる場合には平らになるようにしましょう。
また、しっかり熱を冷ましてから冷凍します。冷凍したマッシュ食品を使う場合には包丁で使う分だけカットしましょう。
冷蔵庫の余り食品で簡単に一品おかず
消費期限が迫っている、使い切りたい食品などを使って簡単レシピを紹介します。
買出しにいかず冷蔵庫に余りやすい食品を使って美味しいおかずを一品追加しましょう。
食品ロスを減らすだけでなく節約にもなりますね。レシピを参考に自分なりにアレンジしてもても良いでしょう。
余った中華麺であんかけ焼きそば
蒸した中華麺を買ったけれど意外と消費期限が短く使いきれないことがありますね。
そんなときは、味噌を使っていつもとは違ったあんかけ焼きそばを作ってみましょう。
食材
- 蒸した中華麺
- 豚ひき肉
- 余った野菜(にんじん、玉ねぎ、キャベツなど)
- しょうが
- にんにく
調味料
- 合わせ調味料A
- ごま油小さじ1
- 醤油小さじ2
- 味噌、みりん、片栗粉大さじ1
- 水400ml
作り方
- 蒸した中華麺を180℃の油でさっと揚げる
- 野菜を千切りにしておく
- 油をひいたフライパンにしょうが、にんにくを入れ、豚ひき肉、千切りした野菜、の順番で炒めていく
- Aの合わせ調味料を3.に回し入れる
- 蒸した麺に4.をかけて完成
牛乳と冷凍うどんを使ってカルボナーラ
牛乳は消費期限が短く飲みきれないこともあるかもしれません。そんな時は冷凍庫にストックしてあるうどんと合わせて簡単カルボナーラを作ってみましょう。
材料
- 冷凍うどん1玉
- 牛乳100ml
- 白だし、またはコンソメ
- ベーコン、またはハム
- 溶き卵1個
- 粉チーズ大さじ1
作り方
- 冷凍うどんを茹でておく
- ベーコン、またはハムを5センチ角にカットしフライパンで炒める
- 炒めたベーコン、またはハムのフライパンに牛乳を入れ中火でひと煮立ちさせる
- 弱火にし、溶き卵、粉チーズ、白だし、またはコンソメを入れ混ぜ合わせる
- 4.に茹でておいたうどんを加え絡ませる
- お皿に盛って完成
まとめ
冷蔵庫の中身を把握することで食費をおさえることができ、家計も助かりますね。
使いやすい冷蔵庫を目指して日ごろから冷蔵庫の中にある食品を積極的に使って料理をするように心がけましょう。
また、冷蔵庫を清潔に保つためにも3ヶ月に1度は冷蔵庫の中身を使い切ってアルコールで拭くことをおすすめします。
食品を新鮮に長期的に保存できるように冷蔵庫を上手く活用しましょう。