彼氏の束縛がきつくて嫌なのに、離れられずにズルズルと関係を続けている…。
そのような悩みを抱えていませんか?そんなあなたは、もしかしたらサンクコスト理論で支配されているかもしれません。
あなたを不幸にしているかもしれないサンクコスト理論とは?そして、束縛から解放させる方法を紹介していきます。
サンクコスト理論とは?
日常生活の中で、サンクコスト理論という言葉を耳にすることはほとんどないと思います。まずはサンクコスト理論の概要、恋愛との関係性について解説していきます。
サンクコスト理論の概要
ファイナンスや経済学でよく使われるサンクコスト(sunk cost)。日本語では「埋没費用」とも言い、回収できなくなった投資費用のことを指します。
つまり、確実に無駄になることが分かっている費用のことです。それまで費やした費用や労力が無駄になることを恐れ、さらに損失を広げてしまうことがよくあります。
サンクコスト理論と恋愛の関係性
恋愛においてもこのサンクコスト理論が当てはまります。例えば、恋愛相手に毎回食事を奢ってあげる、時間を掛けて会いに行くなどの行為がサンクコストとなります。相手に尽くせば尽くすほど、それに対価するものを得たいと思うのが人間の心理です。
「今までたくさん尽くしてきたのだから、今さら失うのはもったいない」と感じてしまいます。気づけば相手に深く依存してしまい、離れられなくなってしまうのので要注意!実際は相手のことをあまり好きではないのに、サンクコスト理論に束縛されている可能性があるのです。
あなたがサンクコスト理論で支配されているかをチェック
続いては、あなたがサンクコスト理論で支配されているかをチェックしていきましょう。今不幸な恋愛をしている自覚がある人はもちろん、そう出ない人もぜひチェックしてみてください。
すぐにセックスを許してしまった
女性にとって一番のサンクコストはセックスをすること。セックスは女性にとって「妊娠するかもしれない」「行為が終わったら捨てられるかもしれない」などリスクを背負う行為です。それを許してしまった時点で、相手に多くのコストを払ったことになります。
また、女性はセックスをすることで相手に情が沸いてしまい、なかなか離れられなくなる傾向にあります。すぐに許してしまったことで男性側も味を占め、恋愛における主導権を握られてしまう可能性もあるのです。
いつも食事代を出している
一般的に食事代は男性が出す、もしくは多め払ってくれることが多いと思います。中には毎回きっちり割り勘、何回かに一回は女性側が出すカップルもいるでしょう。カップルごとに事情は異なると思いますが、毎回あなたが食事代を払っている場合は要注意!
毎回の食事代も積み重ねれば立派なサンクコストです。相手にお金を掛けた分だけ、「もったいない」という気持ちが生まれてしまいます。
手作りや高価なプレゼントを贈っている
食事代だけでなく、頻繁にプレゼントを贈っている場合も要注意です。特に時間を費やす手作りのプレゼント、ブランド品などの高価なプレゼントは危険!相手からも相応のお返しがある場合はまだしも、あなただけが貢いでいるような状況であれば一度考え直したほうが良いでしょう。
時間を掛けて恋人に会いに行っている
遠距離や中距離恋愛において、毎回あなたが会いに行ってあげている場合も要注意です。遠くまで会いに行くということは、それなりにお金や時間が掛かりますよね。相手が本当にあなたのことを好きなら、何回かに1回くらいは相手側から会いに来てくれるはずです。これはまぎれもないサンクコストです。
せめて中間地点で待ち合わせするなどの配慮があっても良いですよね。相手にそのような配慮や優しさが見られない場合は、見切りをつけたほうが良い恋愛なのかもしれません。
恋人からの束縛が激しい
付き合っていれば多少の束縛は許されるのかもしれません。ただし、あまりにも束縛がひどい場合は注意したほうが良いでしょう。サンクコスト理論で支配しようとする男性は束縛が激しく、自分以外の交友関係をすべて断ち切るように指示してくる場合もあります。
自分以外に頼れる人がいなくなることで、相手はさらに自分に依存してしまうからです。意図的に女性を支配しようとする男性もいれば、無意識にやっている男性もいます。
サンクコスト理論の束縛から解放される方法
チェックリストで多くの項目に該当した場合、あなたはサンクコスト理論で支配されている可能性があります。つらい恋愛から抜け出すための方法を提案していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
早めに別れを決断する
株式取引で使われる「損切り」という言葉を知っていますか?損切りとは、株式取引で失敗した場合、これ以上損害が出ないように損が出たままの状態で決済することです。つまり、すでに損はしたものの、早めに決済することで大きな損害を出さずに済みます。恋愛においてもこの損切りが重要となります。
自分がサンクリスト理論で支配されている自覚があるなら、できるだけ早めに別れる決断をしましょう。判断が遅れると損害は増えるばかり、いつまでも相手から離れられなくなってしまいます。
自分の気持ちと向き合う
あなたは本当に恋人のことを好きなのでしょうか?今まで費やしてきたお金や時間がもったいなくて、離れられなくなっているだけかもしれません。少しだけ冷静になって、自分の気持ちとしっかりと向き合ってみましょう。それでも本気で恋人のことを好きだと思うなら、無理に離れる必要はないでしょう。
信頼できる友人に相談する
サンクコスト理論で支配されている場合、恋人に依存するあまり交友関係が疎かになりがちです。周囲に相談できる人がいないと、どんどん恋人に依存して冷静な判断ができなくなります。そこで、親しい友人や家族に相談して、意見を聞いてみるのもおすすめです。
客観的な意見を聞くことで、冷静に自分の状況や気持ちを整理することができますよ。
過去のことは割り切る
損切りをしろと言われても、そんなに簡単にできるものではないですよね。そこで大切なのが、「過去は過去のことだ」と割り切ることです。恋人にたくさんの時間や労力を費やしてしまったとしても、それはもう過去のこと。回収しようとせずに、過去のことと割り切って先に進みましょう。
サンクコストを理解して、呪縛から解放されよう!
ダメ男だと分かっているのに、なかなか離れることができない…。そのように感じている場合はサンクコスト理論で支配されている可能性があります。もちろん恋愛は自由で、本人が幸せだと感じている場合はそれでも良いでしょう。
ただし、少しでも苦しさや「開放されたい」という気持ちがあるならば、一度冷静になって恋人との関係を見直すことをおすすめします。サンクコスト理論の呪縛から開放されて、幸せな未来を掴みましょう。