友達と一緒に恋人の話をしていると、「このあいだこんなことで喧嘩して……」と、ついつい恋人の悪口を言ってしまうことありますよね。しかし、なかには「恋人と喧嘩をしたことがないから共感できないなぁ」という人も。
「恋人と喧嘩をしないなんて羨ましい!」、「よっぽど相性がいいってこと?」と思うかもしれませんが、ちょっと待って。「喧嘩をしないカップル=仲の良い、相性のいいカップル」であるとは限りません。実は、喧嘩をしないカップルには思わぬ落とし穴が待ち受けているんです。
本記事では喧嘩をしないカップルあるあると、喧嘩をしないカップルを待ち受ける落とし穴について解説いたします。
喧嘩をしないカップルは危険?
喧嘩をしないカップルを見ると、一見穏やかで平和な感じがして羨ましくなりますよね。たしかに喧嘩をするとたくさんのエネルギーを消費しますし、喧嘩をしている間は恋人の愛情が信じられなくなって苦しいもの。できることなら、恋人とは喧嘩をせずに穏やかな関係を築きたいですよね。
しかし、喧嘩をしないカップルが必ずしも平和で穏やかな関係性を築けているとは限りません。喧嘩をしないカップルの間には、実は根深い問題が潜んでいる可能性があるんです。
では、喧嘩をしないカップルに潜んでいる可能性のある問題とはいったい何なのでしょうか。喧嘩をしないカップルあるあるを紐解いていくことで、その全貌が見えてくるんです。喧嘩をしないカップルあるあるには以下のようなものがあります。
マンネリしている
喧嘩のない穏やかで平和な日々。一見理想的なものに見えますが、そんな日々が長く続いていると「なんだかマンネリしてる……?」と感じるカップルも。
喧嘩の多いカップルほど、喧嘩をするたびにお互いの嫌な部分が見えるのと同じくらい、「やっぱりわたしはこの人じゃないとだめだな」、「この人のこういうところが好きだな」と再確認し、より相手を想う気持ちがつよくなったりするもの。
しかし喧嘩をしないカップルは「一緒に何かを乗りこえた経験」に乏しいため、いつからか平和で穏やかな日々にマンネリ化を感じてしまうのです。
お互いに言いたいことを我慢している
喧嘩をしないのではなく、「喧嘩ができない」という理由で悩んでいるカップルも実は存在します。「それって贅沢な悩みなんじゃない?」と思われるかもしれませんが、喧嘩ができないということは、すなわち相手に愛する不満を打ち明ける機会がないということ。
恋人に対して言いたいことを我慢しているけれど、今更喧嘩なんてしたくないしこのまま我慢しておくしかないのかな……なんて妥協してしまう人も。喧嘩をするのが怖くて相手に言いたいことも言えないなんて、なんだか寂しいですよね。
相手に依存している
恋人に依存していると、「こんなことをしたら嫌われるかも」、「こんなことを言ったら怒らせてしまうんじゃないかしら」と、やりたいことや言いたいことを恋人に対して切り出しづらくなります。
恋人が離れて行ってしまうのが怖くて素の自分を出せないゆえに喧嘩も起こらない、なんてカップルも珍しくありません。依存してしまうほど恋人を深く愛せるのは悪いことではありませんが、恋人が離れてしまわないようにと素の自分を隠し続けるのは苦しいですよね。
喧嘩をすると、良くも悪くも自分の本当の姿をさらけ出すことになります。お互いに本当の姿をさらけ出してもなお愛し合えるカップルこそが理想的なカップルといえるのかもしれませんね。
喧嘩をしないカップルを待ち受ける落とし穴
ここまでは喧嘩をしないカップルあるあるについて解説してきましたが、喧嘩をしないカップルを待ち受ける落とし穴にはいったいどのようなものがあるのでしょうか。
実はその落とし穴は想像以上に深く、「こんなことなら、いっそのこともっと早くに喧嘩をしておけばよかった」と後悔してしまうほど。
一見穏やかで平和な関係を築いているように見えるカップル。彼らが陥りがちな落とし穴には以下のようなものがあります。
ちょっとしたトラブルでくじけてしまう
先ほどもお伝えしたように、喧嘩をしたことのないカップルは一緒に何かを乗りこえた経験に乏しいものです。それゆえに、ちょっとしたトラブルでオロオロしてしまい、2人で乗りこえるだけの力がなくくじけてしまいます。
愛し合ってお付き合いをしているのですから、2人に降りかかった困難は力を合わせて乗りこえていきたいですよね。喧嘩や修羅場を何度も乗り越えてきたカップルの方が、突然降りかかる困難にも力を合わせて立ち向かえるというものです。
喧嘩をマイナスなものととらえず、「2人で何かを乗りこえるための練習なんだ」と思えば、喧嘩も怖くなくなるかもしれませんね。
なかなか話し合いを切り出せない
よく喧嘩をするカップルは、喧嘩をするたびに幾度となく話し合いを重ね、お互いの治すべきところはどこか、2人はこれからどう振る舞っていくべきかを再確認しています。
しかし、喧嘩をしないカップルはそのような話し合いをする機会がないため、いざ話し合いたいことがあってもズルズルと切り出せずに時間ばかりが経ってしまうということも。
話し合いを切り出すのには勇気がいりますが、2人の絆をより深いものにするためにはとても重要な手段です。勇気を出して切り出して、じっくりと2人の中を深めるための話し合いをしていきたいですね。
相手に対する不満を打ち明けられない
不満は溜め込めば溜め込むほどストレスになってしまうもの。よく喧嘩をするカップルは、その都度お互いの不満をぶつけ合いストレスを発散することができます。
しかし、喧嘩をしないカップルはたとえ不満があったとしてもそれを相手に打ち明けられず、不満を溜め込んでばかりになってしまいます。
不満は溜め込んだ期間が長引くほど大きくなってしまうものです。最初は「こんな小さな不満は我慢していればいいや」と思っていても、時間が経つにつれその不満は大きくなり、恋人のちょっとした言動にイラッとするようになってしまいます。
大好きだったはずの恋人のちょっとした仕草にイラッとしてしまうようになるなんて悲しいですよね。そうなる前に、不満の芽は小さなうちから摘んでおくようにしましょう。
喧嘩も必要なコミュニケーション
本記事は、決して「どんどん喧嘩をしていきましょう!」とみなさんを煽るためのものではありません。
ただ、カップルが本当にわだかまりのない良好な関係を続けていくためには、ときには喧嘩も大切なコミュニケーションツールになり得るということがおわかりいただけたかと思います。
「恋人と喧嘩をしたことがないけれど、実は以前から言いたいことがある」という人も、まずは勇気を出して話し合いを切り出してみましょう。
それで喧嘩になってしまったとしても、その喧嘩はきっとあなたと恋人が困難をともに乗りこえたという成功体験になってくれるはずですよ。