臨月にセックスしても大丈夫?妊娠後期の注意点とおすすめの体位を解説

いよいよ臨月に入り、出産間近。赤ちゃんに会えるわくわくと不安をどちらも感じている方が多いのではないでしょうか?

また、子どもが生まれたら余裕がなくなり、旦那さんと仲が悪くなってしまうのではないか……と不安になってしまうこともありますよね。産前から産後のセックスレスを気にされる女性も多いです。

臨月に入っても、性欲があるのはごく自然なこと。妊娠後期でも、大好きなパートナーとセックスをしたいと思う気持ちがあるのも、何もおかしいことはありません。

今回は臨月のセックスについて、妊娠後期のセックスを楽しむコツご紹介します!

臨月にセックスしても大丈夫?

妊娠中のセックスでどうしても気になるのが、赤ちゃんへの影響ですよね。もし赤ちゃんに何かあったら怖い……とセックスをすることに不安になることもあると思います。

しかし、大切なパートナーとのセックスも大切にしたいですよね。はじめに、臨月にセックスをしても大丈夫なのか、見ていきましょう

臨月のセックスは基本的にはOK

安全面と衛生面に注意して、無理のないセックスであれば、臨月のセックスも基本的にはOKとされています。しかし、切迫早産の可能性や赤ちゃんの状態などから、お医者さんに禁止されている場合はやめておきましょう。

臨月に限らず、妊娠中のセックスはとにかく無理のない範囲ですることが大切です。パートナーと話し合いながら、妊娠中のセックスの形をつくっていけるとよいですね。

妊娠中にまったくセックスがないと、産後のセックスレスにつながりやすいカップルもいます。産後のセックスレスが不安な方は、無理のない範囲で、妊娠中もセックスを楽しんでみてもいいのではないでしょうか。

心と体、パートナーと相談して決めよう!

妊娠中のセックスは、なかなか気分がのらない女性もいます。そして、男性でも、赤ちゃんに何かあったら怖いからと妊娠中のセックスはしたくない方もいます。

自分の体調、そして精神的にセックスはできそうか、またはしたいか。パートナーはどう考えているか。1度2人で話し合ってみましょう。話しづらく感じる話題かもしれませんが、2人の考え方に相違があると、不満が生じ、今後のセックスレスにもつながりかねません

セックスについても意見交換ができる関係になっておけると、産後のセックスでも安心ですね。

臨月のセックスで気をつけることは?

妊娠中、特にお腹が大きくなっている臨月は、体が思うように動かないですよね。セックスも妊娠前と同じようにはできないことが、より出てくると思います。

自分だけで抱え込まず、パートナーと話し合いながら無理のないセックスをしていきましょう。まずは、妊娠中のセックスで気をつけたいポイントから確認していきます。

コンドームは必ずつけよう!

臨月に限らず、妊娠中のセックスでは必ずコンドームをつけましょう。妊娠中の女性は、普段よりも免疫力が下がります。その状態で、梅毒、クラミジアなどの性感染症になってしまうと、流産や早産につながるリスクがあります

行為前後にもシャワーを浴びるなど、なるべく清潔な状態でのセックスが大切です。また精液には、分娩を促す物質が含まれています。妊娠中だからコンドームしないで大丈夫!というパートナーがいたら注意をしてくださいね。

衛生面に気をつける、そして安心してお産を迎えるためにも、妊娠中でのセックスでは、必ずコンドームをしましょう!

胸への愛撫は控えよう!

乳頭を刺激したり、オーガズムに達したりすると、オキシトシンというホルモンが分泌されます。オキシトシンは、子宮収縮作用があるため、分泌されるとお腹が張る感覚を覚える妊婦さんもいます。

特に妊娠後期、臨月のセックスでは、乳頭刺激につながる胸への愛部は控えておきましょう!セックス中にもしお腹が張ってしまったら、すぐに中断して、しばらく安静にしてくださいね。

異変を感じたらすぐにやめよう!

妊娠中のセックスでは、出血や腹痛があったらセックスは中断しましょう。その後、少し体をやすめても体調が戻らず、何か不安があったら迷わず病院へ相談してくださいね。

特に、臨月でのセックスでは、セックスが破水につながる可能性もあります。セックス中や事後の体の変化には、しっかりと注意を向けておきましょう。

妊娠中のセックスで気をつけたいことは、衛生面と安全面です。パートナーが続けたそうだから……言いにくいから……と、体調が悪くてもセックスを続けようと考えることもあると思います。

しかし、これから一緒に親になるパートナーです。自分のためにも、赤ちゃんのためにも、そしてパートナーとのこれからのためにも、無理はせず、体の異変はしっかり伝えていきましょう!

臨月のセックスにおすすめの体位は?

出産間近でお腹が大きいと、何もしていなくても内臓が圧迫され、体が重たく、体調が好ましくないことも多いでしょう。

臨月のセックスでは、とにかく女性が楽な体制をとることが大切です。お腹の出方やパートナーとの身長差によっても楽な姿勢は異なると思いますが、女性側が楽でいられることを最優先して、心地よい体位を探してみてください。

負担の少ないおすすめの体位は、側臥位!

あまり聞きなじみのない体位かもしれませんが、妊娠後期や臨月のセックスにおすすめの体位は、側臥位(そくがい)です。

出産が近づくにつれて、仰向けも辛くなってきた方が多いのではないでしょうか。実は、妊娠中期以降の妊婦さんが仰向けの体制を取り続けてしまうと「仰臥位低血圧症候群」になってしまう恐れがあります。

簡単に説明すると、子宮の重さで静脈を圧迫してしまい、血流の流れが悪くなって、低血圧になってしまうことです。側臥位は、上のイラストにもあるように、横向きで足を伸ばした体制です。この形で、後ろから挿入を行うことで、奥に入りすぎず浅めの挿入ができます。

奥に入りすぎない体位でしよう!

臨月に入ると、子宮の位置が下がってきます。そのため、セックスで奥を刺激してしまうと、子宮口に当たりやすく、痛みが生じることがあります。側臥位以外の体位でセックスする際も、奥に入りすぎないように気をつけながら、浅めの挿入で行いましょう

側位で挿入をする際にも、女性が足を曲げれば曲げるほど、奥に入りやすくなってしまいます。浅めの挿入で、激しくせず、無理のないセックスにしましょう。

これを機にスローセックスを2人で試してみても良いですね!

 妊娠後期、臨月のセックスを楽しむコツは?

ここまで、臨月、妊娠後期のセックスで気をつけることを見ていきましたね。ポイントを抑えてきちんと気をつけていたら、妊娠中でもセックスを楽しむことができます。

衛生面や安全面により気をつけながらのセックスになる妊娠中。今まで通りにはいかないなかで、どうしたらセックスを2人で楽しめるのか、最後にお伝えしていきます。

挿入のないセックスもあり!いろんな形を探してみよう!

これまで、臨月、妊娠後期のセックスにおすすめの体位をご紹介しましたが、セックス=挿入ではありません。

体調や気持ち的に、挿入は難しそうだな、不安だなと感じる方もいらっしゃると思います。その際には、挿入のないセックスも考えてみてください。お互い裸になってハグ、ゆっくりお互いに愛撫し合うなど、挿入がない形でも、心がほっとして、十分に愛を感じられると思います。

お互いに1人でするのを見合ったり、いつも触らないところをゆっくり愛撫してみたり……いつものセックスができないからこそ、2人で新しいセックスの楽しみ方を開拓してみましょう!

お互いの考えを共有して、たくさん話し合おう!

ここまで臨月、妊娠後期のセックスについてご説明してきましたが、カップルの数ほどそれぞれのセックスの仕方、愛の育み方があります。性のことはどうしても話しづらく、切り出しにくい話題に感じる方もいらっしゃると思いますが、2人にとってとても大切なことです。

経験したくても男性には妊娠が経験できないからこそ、自分の今の体の状態や変化、心の変化をたくさん言葉にして伝えてみてください。そして、妊娠中の2人のセックスについて、ぜひ話し合ってみてください。

お互いの気遣いですれ違ってしまわないように、月に1回会議をひらいて気持ちを共有してみるのもおすすめです!

もうすぐ出産!臨月でも2人らしいセックスで愛を深めよう!

いかがでしたでしょうか。今回は、臨月、妊娠後期のセックスを楽しむコツについてお伝えしました!

妊娠中のセックスで気をつけることは「衛生」と「安全」。そして、心や体に無理のないセックスであることが大切です。一緒にこれから親になる大切なパートナーと、たくさん話し合って、2人らしいセックスでぜひ愛を深めてみてください!