パパ活歴1年で月収40万円を稼ぐアラサーOL女子の本音「お金だけが目的じゃない」

見ず知らずの男女がデートをして金銭のやり取りを行う「パパ活」。体ありの関係を結んで、まるで一昔前の援助交際と同じ意味合いの付き合いをしている人たちもいますが、SNSでは体の関係なしの本来のパパ活をしたいと、健全な付き合いを求めている女性も多いです。

「お手当が支払われない」「デートの拘束時間が長すぎる」「無理矢理体の関係を迫ってくる」といったパパ活におけるトラブルも少なくありません。パパ活をしている彼女たちもリスクは知っているはずですが、なぜそれでもパパ活をするのか?

今回、実際にパパ活をしているOL女性にインタビュー取材。彼女の話を聞くうちに、必ずしもお金目的でパパ活をしている人ばかりではないことがわかりました。

10代で両親が立て続けに蒸発…「寂しい人間なんです」

――ユウコさんはOLとして働いているとのことですが、なぜパパ活をしようと思ったのですか?

パパ活の存在は数年前から知っていて、ずっと気にはなっていたんです。信頼できる家族も友達もいなかった私にとって、お金ももらって大人の男性と話ができるパパ活に対して不安や怖さよりも、一石二鳥でいいじゃん、って感じに思っていました。

――ご自身の中にある大きな寂しさを埋めるためにパパ活を選んだということでしょうか?

そうなりますね。中学・高校で立ち続けに父と母が蒸発してしまい、親戚に引き取られて学校に通っていました。両親と親戚は仲が良くなかったので、私に対する反応も薄くて、次第に家に居りづらい、出ていきたい、と強く思うようになったんです。本当に早く高校卒業して働きたい、毎日ただそればかり思っていました。家庭環境も良くなかったし、思春期だったこともあって、学校でも馴染なかったので友人もいなかったです。なんかこうやって話すと改めて思いますが、本当に寂しい学生生活でした。

――パパ活は男性とデートをして会話する必要がありますよね。抵抗感はありませんでしたか?

いえ、そこまで抵抗感はありませんでした。ちょうどパパ活を始めたときって、人との関わりがなかっただけでなく、本業でしている仕事においても失敗が続いて、かなりつらい時期でした。仕事辞めたいけど、今辞めて次採用される自信もまったくなかったですし、ただなんとか毎日を過ごしている状態でした。パパ活を始めた最初は、単純に人生経験を積んだ年上の男性とお話してみたいな~という気持ちだったんです。パパ活でお金をたくさん稼ぎたい!という気持ちは薄かった。「パパ活って、お金もらえるけど、少しでもいただければラッキーかな」という感じでした。だからそこまで抵抗感はなかったんです。

――今まで何人のパパとデートをしましたか?

パパ活を始めて1年ちょっとですが、最初は都度パパ(=デートのたびにお金をもらう)ばかりで、15人ぐらい。半年前から都度契約でデートしてたパパの中から「定期で会いたい」と言ってくれる人が現れて、今は定期パパばかりと会っています。

パパ活で月40万達成の理由は”定期パパ”の存在

――現在定期で契約しているパパはお一人ですか?

いえ、3人います。3人とも経営者で、今の私の月収は40万ちょっとです。

――パパ活1年目で月収40万!パパ活女子の中でもかなりもらっているほうだと思います。定期契約でいっきにお手当が上がったのですね。

たしかに、定期契約にしたタイミングで収入は上がりました。都度契約のときは、月収15万~20万ぐらいだったので。

――やはりパパとは大人の関係を持っているのでしょうか?

そうですね…すべてのパパと体ありの関係で契約しています。もっと真剣に考えるべきなのでしょうけど、パパの印象で「別にいいかな」と。体ありの関係だから、これだけの月収をもらえているのかもしれません。

――稼ぐためのコツみたいなのは何かありますか?

う~ん、何だろう…稼ごうと意気込みすぎていないことも関係しているのかな?なんて…。私自身、さすがにタダでデートするのはちょっと…って思っちゃいますけど、少しでももらえればいいや、ぐらいの気持ちでいるので。あるパパが言ってたんですよ。「別の子は、デート中に事あるごとに、いくらもらえるか、今よりも金額を上げてくれるのか、デートの時間を長くしたら、お手当もその分あげてくれないと…とか、お金目的なのが丸わかりな女性には、お金を渡す気持ちが薄れる」と。私は最初は、パパに話を聞いてもらいたいな~って思いでしていたのですが、実際に蓋を開けたら、私がパパの悩みや話を聞いていることのほうが多いです。

――パパが一方的に話している感じですね。

それはあると思います。私って男性と話すのまったく得意じゃないですし、パパのほうが積極的な感じが多いです。だからいつのまにか聞き役になっているというか…私としては、お金をもらう立場だからある程度パパがしたいこと、話題などはパパ優先にしている部分は大きいかもしれません。

――それがパパにとったら「この子と定期契約してでもデートしたい」と思う要因なのかもしれませんね。

私は、お金目的でパパ活をしているわけではありません。話をしたいといっても、特別男性と話すのが得意なわけではありません。話術があるわけでもないですし、皆が羨むほどの美貌を持っているわけでもない。でも、今まで出会ったパパのうち半分近くの人にこう言われました。それは、「ユウコちゃんって、パパ活とかしなさそう。」って…。「ユウコちゃん闇深そうだよね」と言われたこともあります。(笑)定期パパからは、「お金目的を感じさせない、デートで会話を楽しんでいるこの感じがすごい良い」って言われました。でも良いことばかりではなくて…

定期パパのリスクは本気で迫られること

ユウコさんは定期パパとの関係で悩んでいることがあると言います。

――今パパ活をしていて困っていることって何ですか?

はい…。定期パパと関係を持つようになってからの話なのですが、実は一人のパパが私に好意を持っている感じなんです。私は正直そんな気まったくありません。だから困っているんです。相手は離婚していて今はフリーみたいなんですけど、付き合う気にはなりません。私自身寂しい人間なので、付き合う気持ちになってもいいのかな、って思ったりもするんですけど…。なんというか、距離が近すぎると上手くいかないんじゃないかって。こういうこと、パパ活世界で「ガチ恋パパ」ってワードがあるぐらいに、めずらしい話ではないみたいで、定期契約にして頻繁に会うようになってからこういうことが起きてしまうのは少なくないみたいなんです。今は、好意を寄せられているパパの対応法をどうしようか悩みながらデートしています。

――パパ活は他人といえど、男女の付き合いなのでそういったトラブルもあるみたいですね。

私、幼少期から家族との楽しい思い出がないんです。覚えていないだけかもしれないですけど…。だから、結婚して家庭を築いて、母親業をしている自分がまったく想像できないですし、わからないからこそ、自信もないんです。「こんな私が結婚していいのかな?」って。今思うと私には信頼できる人が一人もいない。定期パパにはプライベートの話はしていないので、こんな寂しい人生を送っていることを知ったら、果たして一緒にいたいと思ってくれるのか疑問ではあります。

――実際に、パパ活で寂しさを埋められていますか?

完全に埋められているわけではないです。でも、パパと会っているときは気分が紛れます。ふと思うときがあるんです。「私は何をやってるんだ?このままでいいの?」って。もうすぐ30歳になるんですけど、今は良くても、40歳、50歳と年齢を重ねると、どうしようかなって思います。パパ活も今は、まだありがたく定期契約を結べているけど、いつかはこの人たちも去っていくんだろうなって。どこまでもネガティブに考えてしまう癖があるんです、私。(笑)でも、パパはやっぱり若い女性が好きなので、いつまでも関係を築いてくれるわけじゃないですよね。パパ活のデート中は寂しさとか感じないですけど、デートが終わって夜帰宅すると、すごく考えてしまいます。

パパとの関係をこちらから終わらせるつもりはない

――ユウコさんにとってパパ活は精神的な部分も大きいのですね。最後にこれからもパパ活は続けますか?

将来どうしようとか考えつつも、パパ活をズルズル続けるんだろうな、と思います。ほかにすることがあるはずなんだろうけど、動く気がない。考えるべきなんだろうけど、逃げているのかな…。今、パパから好意を寄せられているけど、付き合おうとは思えません。そもそも20歳以上の年齢差がある人に、恋愛感情はどうしても持てません。パパ活によって少しでも寂しさを埋められていますし、ありがたいことに本業の仕事以上にお手当をもらえているので、今すぐやめようとは思っていません。

今回インタビューをして、パパ活をする女性は必ずしもお金だけが目的じゃないことがわかりました。ユウコさんのように、精神的に満たされていない人が少しでも満たすための手段として、パパ活をしている人も増えている印象です。実際に、パパ活女子の中にはユウコさんのようにお金に困っていない人もいます。最近はパパ活アプリもたくさんあり、パパ探しが手軽にできる環境にあります。孤独感の強い人が、心と体の寂しさを見ず知らずの人で埋める――昔と比べてパパ活において相手を簡単に見つけられるようになったことも関係しているのかもしれません。