「彼氏のことは好きだけど、機嫌の変化にビクビクしてしまう。」「彼氏と話していると、なんだか自分が否定されている気持ちになってしまう。」そんな経験はありませんか?
もしかしてそれは、モラハラ彼氏かもしれません。モラハラはパワハラやセクハラと違い、当事者では分かりづらいものです。
そこで今回は、あまり知られていないけれど、本当は怖いモラハラについてお伝えしていきます。
そもそもモラハラとは?
モラハラとは、モラルハラスメント(Moral harassment)の略称で、言葉や態度によって精神的な嫌がらせ・暴力を行うことです。パワハラと異なるのは、直接的な暴力を加えないことです。
そのため、モラハラは周りからも気づかれにくく、モラハラ被害を受けている人は自分のせいにして一人で悩んでしまいます。ここでは、一般的なモラハラ加害者と被害者のパターンをわかりやすく解説していきます。
モラハラ加害者の特徴
- 罪悪感を持たない
- 強いものには弱く、弱いものには強い。
- 立派な発言をするが、その発言に見合うほどの行動をとらない。
- 普通のひとなら罪悪感を持ってしまう言動を平気でとる。
- 自分の正しさを主張し、被害者を悪者にする
- 人当たりがよい
ある精神科医は、モラハラ加害者を「加害者は、自分が常識であり、すぐれた人物としてふるまい、自分の欠点に気づかれないように他人の欠点をあげ、褒められるために他人を必要とする」と定義づけています。
あまりにも自分が正しいという自信に満ちているので、周囲が自分が間違っているのかなと錯覚しやすくなってしまうのです。
モラハラ被害者の特徴
- トラブルがあると自分に悪いところがないか考える
- 人に尽くすタイプである
- 自分自身の生活のなかで喜びを見いだせる
- 空気を読み、周囲に合わせる
- 責任感がつよい
- 悪いところを指摘されると反省できる(素直)
モラハラの被害を受ける人はこのような共通点をもっているとされています。相手に尽くすことができて、空気を読み、相手に合わせるような穏やかな人が多いです。
このような人は、モラハラを受けると、自分が悪いのかと反省してしまうためモラハラを受けていることに気づきません。しかし、日常的にモラハラを受けていると、自己肯定感が低くなり、うつ病やストレスを抱えてしまいます。
モラハラ彼氏の特徴
周囲から分かりにくいモラハラ。モラハラを受ける被害者は深い心の傷を負います。もし恋人がモラハラだったら?ここからは、モラハラ彼氏の特徴について説明していきます。
今悩んでいる方、もしかしたら本当に悪いのはあなたではなく彼氏のほうかもしれません。リアルな具体例を見て当てはまるなら要注意です。
付き合いたてとのギャップがすごい
どんな彼氏も付き合いてはとても優しいです。女子の理想はずっと優しくしてほしいものですが。モラハラ彼氏は付き合いたてと付き合ってからのギャップがすごいです。
付き合い始めは紳士的な態度をとりますが、付き合ってしばらくすると、言葉でマウントを取ってきたり、嫌な態度をとってきたりとあなただけに本性を見せ始めます。
機嫌が悪くなると無視をする
機嫌がいいときと悪いときの差が大きいのも特徴の一つです。機嫌がいいときは優しくてラブラブにもなりがちですが、悪いときは露骨に無視をしたり八つ当たりをしてきます。困ったことに彼らはそのことを反省しません。
「彼女だったったら、悪いところも含めて僕のすべてを受け止めてほしい」などと言うのです。その言葉を素直に受け止めて、好きだから我慢しなければと耐えてしまうのは危険です。
プライドが高い
モラハラ彼氏は、プライドがものすごく高い人が多いです。モラハラをする彼氏は、なんらかの実績があったり、自分は他人より優れているといった意識を持っているためプライドが高くなります。
そのため、自分より劣っている人を下に見る発言をしますが、自分より上だと感じている相手にはうまく気に入られるように動き、可愛がられることが多いです。
束縛が激しい
男女の同窓会やクラス会に行くのも嫌がり、嫉妬することが多いです。束縛が激しくなると、その分被害者は孤立してしまい、助けをもとめる居場所が少なくなってしまいます。異性だけでなく、同性の友人との付き合いにまで口を出してきたら要注意です。
話上手で丸め込むのがうまい
口達者で、相手を丸め込むのがうまいこともモラハラ彼氏の特徴です。たとえば、彼氏の言動がきっかけで喧嘩したはずなのに、なぜか煙に巻かれて喧嘩が終わってしまうことはありませんか?
その喧嘩の原因は解決していないので、結局また同じ喧嘩を繰り返すことになります。モラハラ彼氏は口がうまいので、正しいことを言っているように聞こえますが、後からおちついて考えてみると、あれ?となることも多いです。
人から指図されるのを嫌う
人から指図されることを嫌います。もし彼女が彼氏の直してほしいところを伝えても、直してくれなかったり逆切れしたり、「お前だってこんなところがダメなのに」と言ってきます。大切な彼氏のことを思って柔らかく注意したはずなのに、なぜか自分がダメージを受けることになるのです。
人のせいにする
モラハラ彼氏は、何かトラブルがあったときに人のせいにします。自分が正しいという概念があるので、心からそれを反省しない限り認めません。日頃の愚痴が多いのも特徴です。「楽しくない」「つまらない」そんなことばかり口にしてはいませんか?
楽しさは自分で見つけるものですし、環境は変えようと思えば自分で変えられます。日頃から他人のせいにしているので、なにかトラブルが起きても自分以外に要因を見つけ出すのが得意です。
周りの評価が高い
気をつけてほしいのが、周りからの評価が高いことです。人当たりが良かったり、仕事ができる人が多いため、彼氏のエピソードを周囲に話すと周りから驚かれることがよくあります。
「そんな人だと思わなかった」そう言われることが多いので、彼氏の普段の周囲に対する振る舞いは完璧だといっても過言ではありません。
相手の性格を否定する
最後に、一番重要な見極めのポイントとして、彼女の性格を否定することがあげられます。大切な彼女に向かって、その人の性格や考え方を否定するのはモラハラ以外のなにものでもありません。
愛する人に傷つけられる心の痛みは直接的な暴力にも勝ります。人格を否定され続けると、うつ病になったり、自分がどうしたいのかわからなくなってしまい、モラハラ彼氏の支配下に置かれてしまいます。
モラハラ彼氏との別れ方
「彼氏がモラハラ男で別れたい!」そう思ったとしても、モラハラ彼氏と別れるのは簡単なことではありません。モラハラ彼氏は別れをすんなり受け入れてくれないのです。いくらモラハラだったとはいえ一度は愛した彼氏です。
だからといって別れを嫌がったり、悲しんだり、必死に謝ってくる彼氏に心が揺らいでいると、いつまでたっても別れることはできません。別れたいと思ったら、きっぱりと別れることが大切です。
別れたいとはっきりと意思を伝える
別れたいと思ったら、はっきりと意志を伝えましょう。ふわっとした気持ちで別れを告げると、相手にうまく言いくるめられたり、情がわいたりと正常な判断ができなくなります。自分の意志を固めて、何を言われてもノーと言える覚悟を決めてください。
別れた後の連絡は無視
せっかく別れたのに、「もう一度考え直してほしい」「言われたところ全部直すから」そんな言葉に惑わされてはいけません。モラハラはそう簡単に治りません。またよりを戻しても同じことの繰り返しです。甘い言葉に騙されないように、別れた後は連絡を取らないのが賢明です。
気軽に会おうとしない
モラハラ彼氏と別れる場合、相手も納得した上でスムーズに別れることは難しいです。そんな状況でやっと別れることができたにもかかわらず、後日相手に会うことは危険です。強引に復縁を迫られたり、逆上した場合に女子は力で勝てません。別れた後は、できるだけ会わないようにしましょう。
身の危険を感じたら警察へ
もし家に強引に押しかけてきたり、待ち伏せされるなど身の危険を感じたらすぐに警察に通報しましょう。やはり男性には女性の力は及びません。危険を感じたときに面と向かって対決するのではく、すぐにその場から逃げて通報したり、もしもの時は大声で周囲へ助けを呼ぶことが大切です。
モラハラから身を守るために
もし彼氏が当てはまっていたら、自分の心のためにも距離をとることが重要です。モラハラはまだまだ認知度が低く、当時者になってから悩んで傷ついて知るのと、事前に知った上で相手を見極めるのは大きな違いがあります。
一人でも多くの人がモラハラで悲しい想いをしないように、あなただけの魅力や自分らしさを失うことがないよう祈っています。