HSPは、とても繊細で人一倍他人の動向などに敏感な人のことをいいます。
そんなHSPの人が恋愛するとなると、相手のことを気遣ったり気にしすぎるあまり、傷ついたり疲れてしまうことが多いのです。
それでは、HSPの人は恋愛できないのでしょうか?そんなことはありません。普通の恋愛をすることができます。
この記事では、HSPの人の恋愛の特徴や注意点をお伝えしたうえで、恋愛成就のコツをご紹介します。
HSPの人がやりがちな恋愛の特徴は?
人の感情に敏感なHSPの人は、どんな恋愛をするのでしょうか?ここでは、HSPの人がする恋愛の特徴についてお伝えします。
好きになると相手のことばかり考えてしまう
HSPの人は、他人の言動に敏感なため、好きな人のことになると特に一挙一動を観察するようになります。そのため、相手の感情を先読みしたりして勘違いして傷ついたり、疲れてしまいます。
「好きだ!」とポジティブな感情でいる時には良いですが、「この人はそんなに私のことが好きじゃないかもしれない」とネガティブな感情にとらわれることもしばしば。
HSPの人は、本来平和で穏やかな日々を望むので、そういった恋愛の感情の起伏に苛まれることが辛く感じることでしょう。
純粋なので駆け引きするような恋愛は苦手
HSPの人は恋愛に対して純粋です。常に恋人のことを第一に考え、恋愛とはこうあるべきという信念をもって相手と接します。ですから、「一夜の恋人」や「お試し期間一週間」などのうわべの恋愛を理解することができません。
とにかく相手を想う気持ちが一直線なため、相手がヤキモチを焼くような言動をするなどといった恋の駆け引きは苦手。
相手に思いやりを持った行動をすることが多いですが、それが相手からすると重すぎると思われてしまうこともあります。
相手に尽くす・気を遣いすぎるので疲れやすい
相手のことをよく観察し、相手の感情に敏感になりやすいHSPの人は、相手の言いたいことやしたいことを先読みしてしまいます。
そのため、自分の言いたいことやしたいことを飲み込み、つい相手のことばかり優先してしまいます。相手に尽くし、気を遣いすぎるあまり恋愛に対して疲れてしまうことも多いです。
慎重になりすぎて相手との距離が縮まりにくい
恋人というのは友達よりも親密ですから、自分のことをオープンにしやすいです。特に結婚を考えているとなると、これから一緒に生活していくわけですから、付き合った頃には話せなかったようなことも話すことが増えていきます。しかし、HSPの人はそういった本来の自分を見せることができません。
本来の自分を見せることで相手が失望してしまわないか?また、将来ダメになった時のことまで考えるので怖気づいてしまうのです。
また、HSPの人は自分が他人の言動にどれくらいダメージを受けるのかも事前に考えてから行動するので、恋愛に対しては特に慎重になってしまいます。
不安で深読みしたり誤解することがある
HSPの人は不安感が強いがゆえ、とても観察眼に優れ、相手のことを理解することができます。
それは長所でもあるのですが、できるのが当たり前だと思っていると、できない非HSPの人に出会った時にイライラしてしまう原因になることがあります。
また、観察眼が優れていることが短所になり、相手の悪い所ばかりに目が行ってしまうと誤解することもあるでしょう。その他HSP人が日常的に感じているあるあるについてもこちらの記事でご紹介しています。
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HSPの人が失敗する恋愛パターン
HSPの人の恋愛の特徴がわかったところで、次にHSPの人は恋愛のどんな所でつまづいてしまうのかも知っておきましょう。恋愛で失敗するパターンも知ることで、恋愛に失敗しない力を身に着けることができます。
人をすぐに好きになってしまう
HSPの人は、他人の良い所や悪い所を人一倍敏感に察知することができます。そのため、「良い所」が普通の人よりも強調され、「この人はなんて素敵な人だろう」と人を好きになりやすいのです。
しかし、実際に付き合ってみると悪い所も際立って見えてくるようになるため、思っていた人とは全然違ったと失恋することも多いです。
好きな人に依存しすぎる
HSPの人は、好きな人のことを何でも先読みし、先回りしたがります。ですから、相手にとっては何でもしてくれる人と「都合の良い人」になりやすいです。
この都合の良い人というのが曲者で、最初は尊重し合っていた関係だったはずなのに、徐々に崩れていくことに。あまりに何でもYesマンでいると相手も甘えて、その関係が壊れてしまいお互いをダメにしてしまいます。
また、好きな人に依存しすぎることで、DVなどにあった時も我慢してしまうのがHSPの人の特徴です。フラれた後には大きな心の傷を残してしまうので、気をつけましょう。
好きな人に自分の意見を言えない
HSPの人は他人の言動や感情に敏感だからこそ、相手に「こういったら悲しませてしまう」「こういったら怒らせてしまう」と先に考えてしまい自分の意見が言えません。
また、嫌われてしまうという恐怖から、中々自分の本音をさらけ出すこともできません。あまりに人の顔色ばかり伺うことで、すれ違いの原因になってしまいます。
恋愛がうまく行くための11個のコツ
HSPの人の恋愛についてさまざまなことが見えてきましたね。ここでは、恋愛成就のための恋愛のコツをご紹介します。
- ポジティブな気持ちの強い人を選ぶ。
- 情緒のふり幅が少なく安定している人を選ぶ。
- 見た目や性格で相手を選ばずに、一緒にいて居心地の良い人を選ぶ。
- 自分の心が疲れてしまう前に、自分の時間をたっぷり作るようにする。
- 自分の本音をできるだけ相手に伝えるようにする。もしくは、伝えられるような人を選ぶ。
- 好きな人には自分がHSPだということを事前に告白しておく。
- 一歩距離を置いて付き合う。
- 恋愛以外に集中できる趣味を持つ。
- 休息をしっかり摂り、身も心も休ませる時間を持つ。
- 考え過ぎていると気づいた時には、深呼吸する。
- 尽くす恋愛をやめる。
HSPの人の恋愛は、考え過ぎて心が疲れたり、相手を誤解して傷つくことでこじれることが多いです。ですから、自分の時間や休息を摂る時間をしっかり作って、恋愛に疲れた時には自分を癒すようにしましょう。また、振り回されないような相手や付き合い方を選ぶと良いでしょう。
相性が良いのはどっち?同じHSP同士?それとも非HSP?
HSPの人が恋愛に向いている相手はHSP同士と非HSPとどちらでしょうか?ここでは、2つの違いについて触れておきます。
HSP同士の場合
HSP同士の場合は、お互いの繊細な面を理解することができます。お互いに気遣うことややってほしいことにも気づけるため、一緒にいて楽だと思うことが多いかもしれません。
ただし、お互いに繊細な分、傷つきやすく重要なことを最後まで言い出せない面もあるので、気づいた時には共倒れしてしまっているということも考えられます。
非HSPの場合
非HSPが相手の場合には、HSPの人が持っていないものを持っているため、お互いの欠点を補い合うことができるでしょう。例えば、HSPの人は想像力豊かなため将来的な設計に秀でているかもしれませんが、非HSPの人は現実的な思考が得意なので生活面などを考えるのに良いでしょう。
ただし、非HSPの人はある意味正反対ですから、非HSPの人を無神経と感じてしまう人にとって付き合うのは難しいです。
HSPの強みを活かして恋愛を楽しもう
HSPの人が恋愛すると気を遣いすぎるあまりに失敗することが多いです。しかし、その失敗にさえ気をつければ、むしろ気を遣うことは相手を思いやることに繋がり、良い人間関係が築けます。
気を遣うこと・思いやることは結婚してからも必要なことですし、悪いことではありません。気遣いできる旦那さん奥さんというのは、理想的な伴侶と言えるでしょう。HSPの特徴を強みと捉え、恋愛を楽しんでいきましょう!