HSPは悪い事ではない!HSPの魅力や長所・向いている職業を解説!

HSPとはHighly sensitive personの略で、簡単に言うと「人より敏感」「繊細で、感受性が強い人」のことです。

そして、5人に1人という少数派な為HSPはなかなか世間に理解されにくく、「生きづらい」と感じることが多いのも確かです。

しかし、決して悪いことばかりではありません。短所は裏を返せば、十分長所にもなるのです。

HSPの特性についてしっかり理解し、正しく付き合っていくことが出来れば、他の人にはない、素晴らしい強みを発揮することができるでしょう。

HSPの長所

HSPにはたくさんの長所があります。HSPの人に限らず、自分自身のことはどうしても短所や足りないものばかりに目が行き、良いところにはなかなか気づきにくいかもしれません。

しかしその長所に気づき、自分に自信を持つことが出来たら、HSPの人の人生はより輝くものとなるでしょう。では、具体的な長所をいくつかを挙げていきます。

感受性が豊かで、芸術性が高い

HSPの人のなかには、感受性の高さからとても芸術性に長けている人が多くいます。映画を見ても他の人以上に感動したり、人の心の細かい機微も感じ取れます。

感性が豊かだと、悲しみや苦しみも人より感じやすくなってしまいますが、一方で喜びや楽しさも他の人より多く味わうことができ、

時には他の人には感じ得ない、繊細で美しい世界を感じることができるのです。その感受性の高さを芸術に表現することが出来れば、大きな強みとすることが出来ます。

人より深い思考ができ、危機管理能力も高い

HSPの人は思考力があるため、物事を実行する前には注意深くなり、計画も念入りになります。この能力も武器になり、統計や分析、マーケティング戦略のような場面で深く考えることを得意とします。

また、鋭い観察力や、高い察知能力があるので危機管理能力も高く、失敗が許されないような仕事では、HSPの能力が重宝されるでしょう。

相手の話を聞き上手

HSPの人は比較的、内向的な人が多い傾向があります。内向的な人は一見、コミュニケーション能力が高いようには思えないかもしれません。

しかし、共感力がとても高いので人の気持ちを察しやすく、場に応じて相手が求めている行動を取ることができるのです。

また、HSPの人は、聞き上手で人の話を引き出すのがうまく、場の空気を読むのも得意なので、協調性が非常に高く、対人関係のトラブルも起こりにくいのです。

想像力が豊かで、他人に対して温かく、優しい

HSPの人は想像力が高く、その才能は、人への共感力や優しさに繋がります。相手の立場に立って物事を考えられるので、深い愛情を持ってまわりの人を大切にできます。

相手が辛いときは、すべてを言葉で説明されなくても、なんとなく察することができ、心が通じてしまうこともあるのです。

その優しさに癒され、助けられる人も多くいます。人に感謝されることは強い喜びとなり、心身共に疲れやすいHSPの人のエネルギーにもなってくれます

HSPの長所を伸ばすために意識したいこと

このように、たくさんの長所があるHSPですが、一方でHSPの人はその性質がゆえに長所を長所と捉えられず、自分に自信を持てない方も多く存在します。自分自身の特質とうまく付き合い長所を伸ばすために、下記の点に注意する必要があります。

自分の意思を大切にする

HSPの人は、たくさんの人の中にいると、すぐに場の空気に飲み込まれてしまいます。相手に共感しすぎて自分の意志が埋もれてしまったり、本当の気持ちがわからなくなってしまうのです。

自分が人と違う意見を発することでまわりから批判されないよう、人の意見に合わせることで自分が傷つかないように防御をしているのです。

しかし、相手に合わせてばかりではストレスがたまってしまいますよね。まずは相手の意見を受け入れた後で、穏便に自分の意見や気持ちも話すといいですよ。

すぐに傷ついてしまう自分を責めない

HSPの人は感受性が豊かなので、ちょっとしたことで傷ついたり落ち込んだりしてしまいます。他人からしたら何でもないことでも、後々気になってしまったり、人に言われた言葉の裏を考えすぎてしまったりすることもあります。

そして、そういった小さなことでネガティブになってしまう自分を責めてしまいます。しかし、傷ついている自分のことを責めなくても良いのです。「感受性が強い自分」をまずは認め、受け入れてあげましょう

ネガティブ思考になってしまったら、思考を切り替える

落ち込んでいる自分を受け入れてあげるのは大切ですが、ネガティブな思考になりすぎてしまった時は、思い切って思考を切り替えるように努力していくのも有効です。

「なんとかなる」「これ以上は気にしない」というように、前向きな考えに切り替えていくことを繰り返し習慣化すると、不思議なことに脳の回路は変わっていきます。

始めはなかなか思考の切り替えがうまくいかなくても、少しくらいは無理矢理でも大丈夫です。小さな積み重ねを意識することで、やがて思考回路も変化していきます。

頭の中で考えすぎたら、アウトプットする

HSPの人は共感力が高く、他の人といると自分の本当の気持ちがわからなくなってしまうことがあります。だからこそ、1人になった時、「あの時、私は何を感じていたのかな?」と自分の本音をしっかりと聞いてあげることが大切です。

方法は紙に書く、スマートフォンの日記やメモに書く等、どんな形でもかまいません。自分が続けやすいかたちで、言語化するのが良いでしょう。

HSPの長所を活かせる職業

上記でHSPの人が注意したい点を挙げていきましたが、これらを踏まえながら、HSPの長所を存分に発揮できる職業について紹介していきます。HSPの人は、その繊細さから、職場においても様々な働きづらさを感じることも多いでしょう。

しかし、HSPの長所や能力を生かせる仕事に就けば、もっと生きやすくなります。しっかりと自己分析し、自分に合った働き方や適職を見つけることが出来れば、社会に大きな貢献を果たすことも出来るのです。以下、HSPの長所・才能を生かせる具体的な仕事を紹介していきます。

システムエンジニア、プログラマー

諦めずに辛抱強く向き合うことが出来れば、必ず道が開けるのがシステムエンジニアやプログラマーの仕事です。HSPの人は、細やかな作業を注意深く丁寧に、コツコツと積み重ねることに長けているので、正確さや集中力を要するプログラマー等の仕事は向いています

また、HSPの人は鋭い観察力があるので、他の人が見落としてしまうような小さなエラーでも気付くことも出来るでしょう。

心理カウンセラー

心理カウンセラーは、人が抱えている様々な精神的な悩みに乗ったり、学校での進路相談や仕事上のキャリアアップなどで頼りにされる職業です。時には人の人生を左右することもあるので、とても重要で大変な仕事ですが、やりがいも大きいでしょう。

想像力が豊かで人の痛みがよく分かり、心に寄り添うことができるHSPの人は、心理カウンセラーになるための資質があると言えます。社会において「生きづらさ」を感じたことがある自身の経験を、今度は相談者のために生かすことが出来るでしょう。

Webライター

Webライターの仕事は、アイディアが次々と湧いてくるHSPの人の高い感性を生かせる適職であるといえます。多くの人にわかりやすく情報を伝える必要があるため、「高い共感力」や「情報処理能力」といったHSPの特性を生かすことも出来ます。

また、働き方の自由度が高く、Webライターなら在宅ワークも可能で、パソコンひとつあれば場所や時間を選ばずどこでもで出来ます。

会社の勤務時間に合わせて生活する必要も、職場の飲み会に時間を費やす必要もなく、疲れやすいHSPの人にとっては自分の体調を管理しやすく、働きやすいと言えるでしょう。

HSPのチェック方法については以下の記事でもご紹介しています▼

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HSPの長所を上手に活かすことで、人生の幅が広がる

以上、HSPの人の長所と、その長所が活かせる職業について解説してきました。HSPの人は、自分がHSPだという自覚が芽生えるまでは「自分はほかの人に比べ、小さなことで落ち込んでしまう精神的に弱い、ダメな人間だ」と自分を責めてしまいがちです。

しかし、HSPという存在を知り、「他の人とは違う繊細さ・敏感さを持っている」ということを知ると、今まで抱えてきた、もやもやした「生きづらさ」の理由がクリアになり、その向き合い方がわかるのです。

まずはHSPについて理解を深め、自分自身のことを認めてあげることが大切です。そしてその長所を活かし自信を持つことで、人生の選択肢がもっと広がり、より生きやすくなることでしょう。