世の中には、暴力や罵倒などで人を傷つけるDV男が存在します。そんなDV男の厄介なところは、外見から簡単に見抜けないという点でしょう。
しかし、DV男にはいくつか共通の特徴や性格などがあり、また被害を受ける女性にも共通点があると言います。
そこで今回は、DV男に共通する特徴や心理、恋人がDV男だった場合の対処法などを詳しくご紹介しましょう。
DV男の共通する7つの特徴・性格
DV男には、主に7つの共通点があります。気になる相手が下記の共通点によく当てはまる場合は、少し警戒心を持ちましょう。
普段は優しく、どちらかというと気が弱い
普段は自分を気遣ったり、家事などに協力的だったりと優しく接してくれる傾向があります。
そのため、付き合った時点では優しい人、安心できる人という印象を持つ女性が多いでしょう。また、気が弱い一面も持ちます。
相手が離れることを恐れて「俺にはお前しかいない」など母性を刺激するような発言が目立ちます。
感情の起伏が激しい
普段は優しい性格でも、感情の起伏が激しいところもDV男の特徴です。
ほんの些細なことでも怒りが沸点に到達し、異常と感じさせるほどに怒りを見せる傾向があります。さらに、怒りが静まるのも突然で、落ち着いて優しくなるでしょう。
また、暴力を振るった後は気が弱い一面が現れ、「ごめん」や「本当はこんなことしたくない」など許しを貰おうとします。
自分を「特別」と思っている節がある
DV男は自分自身を「特別」だと思っているところもあります。そのため、自分が気に食わないと思ったら、すぐ暴力で気を晴らそうとするのです。
また、彼女に対しては奴隷か何かと思い、自由勝手にしてもいいという概念を持っています。子どもの頃に甘やかされて育てられた男性も、自分を特別だと思う節が見られます。
強い固定観念を持っている
「女なら自分に従うのが当たり前」というように、強い固定概念を持ちます。
彼女を対等の立場で見ていないため、亭主関白の傾向が強く、自分に意見したり、歯向かったりすることが許せません。
自分が持つ女性の理想と食い違いを嫌うので、服装や態度などよくケチをつける人はDV男の可能性があります。
自分から謝らない
DV男は暴力を振るったことに対しては謝るところがあります。しかし、だからと言って自分の非を認めて謝ることはありません。
むしろ、「お前が悪い」「お前が従えば手は出さなかった」など、非の責任を全て彼女に擦り付けて自分を正当化する一面があります。
束縛してくる
過度な束縛をするのもDV男の特徴と言えます。
メールの返事や電話の応答が遅いだけでも、浮気を疑って怒りをあらわにするでしょう。毎日メールのチェックや行動を把握し、彼女を支配するために暴力を振るいます。
外面は良い
DV男の印象を第三者に聞くと、良い印象を持たれている場合が多いです。
会社や友人などから厚い信頼を得ており、暴力をする人だとは思えないほどの好青年の印象を周りに与えています。
ただ、DVは不満やストレスが爆発して起こるものと言われるので、周囲の評価を気にする外面が良い人ほど大きな爆弾を抱えているかもしれません。
なぜDVを振るってしまうのか?DV男の心理
そもそも、なぜDV男は暴力や罵倒などを行ってしまうのでしょうか?DVを振るう原因には、次の4つの心理が隠されています。
認めてほしいと思っている
自分が愛する人だからこそ認めてほしいという心理からDVに走る傾向があります。
特に自分に自信がない人は過剰な承認欲求を持ち、相手に認めさせようという心理からDVで人を支配しようと行動を起こすのです。
言葉で上手く伝えられず、暴力に走ってしまう
DV男は自分の気持ちを言葉で上手く表現できない一面を持ち、同時に意見を曲げることを嫌います。
そのため、言葉が正確に伝わらず、相手から意見されると否定された気持ちになり、感情が爆発します。
特に口数が少ない人は言葉が伝わらないもどかしさから、暴力的な行動を起こすケースが多いです。
自分は正しいと思い込んでいる
常に自分が特別で正しいと思っている傾向があります。
そのため、意見や批判にとても過敏で、自分の意見を押し通し認めさせるためにDVを振るう傾向があります。
独占したいと思っている
元々束縛は強い人にDV男が多いため、彼女を独占する心理からDVを振るう傾向があります。
暴力や罵倒などで恐怖心を植え付け支配し、自分から離れていくのを防いでいるのです。
DV男から被害を受けやすい女性にも共通する部分があった!
ここまでDV男の特徴や心理を紹介してきましたが、実は被害を受けやすい女性にもいくつか共通点が存在します。
では、どのような特徴を持つ女性がDV被害を受けやすいのか見ていきましょう。
自分への評価が著しく低い
自己評価が低い人は、指摘を受けると全て自分が悪いと思い込む節があります。DVを受けても反論や抵抗ができないため、DV男にとっては恰好の的です。
「自分がいないとダメ」と思い込んでしまう
DV男は弱い一面を見せるところもあるので、母性本能が強い人も被害を受けやすいです。
どんなに暴力を振るわれても、相手の弱い部分を知っていると離れられなくなり、事態を深刻化させる恐れがあります。
被害者なのに加害者のような罪悪感に苛まれやすい
DVから逃れるために逃亡や別れることに罪悪感を持つ優しい人も被害者には多いです。
罪悪感を持つ理由は、お互い恋愛感情を持って一緒になったからという過去の概念を強く持っているからと考えられます。
DVを受けていても彼に未練がある人は罪悪感に苛まれて、被害から抜け出せない傾向があります。
経済的に自立できていない
DV男の中には、安定した経済力を持っている人も多いです。
しかし、彼女側が経済的に自立できないとなると、どうしてもDV男に依存しなければなりません。DV男もそれを理解しているので、自立させないようにDVを繰り返します。
彼氏がDV男だった!どうすればいい?
外見からはなかなか見抜けないDV男を彼氏にした場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?
対処法を知ることで、被害を最小限に留められるので確認していきましょう。
きっぱりと拒否する
DV男は彼女が抵抗しないのを良いことに、暴力的な言動をエスカレートさせる恐れがあります。
とても勇気のいる行動ですが、少し強気に出て嫌なことはきっぱり否定してください。
また、否定した後は相手の機嫌取りもせず、言いなりにならないようにしましょう。
別れ話は2人きりで行わない
別れたいと思った時、絶対に2人きりの状況にならないでください。DV男は外面がいいので、人前でDVは振るいません。
信頼する友達でも良いのですが、できれば専門家や親、DV男よりも立場が上の相手に同席してもらうと牽制になります。
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家族や友人など、誰でも良いのでとにかく相談する
DV被害を受けたら、家族や友人などに相談しましょう。
元々自己評価が低い人に限らず、ずっと暴力を受け続けると心身が病んで判断力が失われ、自分が悪いと思い込んでしまいがちです。そうなると誰にも相談できずDV男からも逃げられない連鎖を生み出します。
ちょっとでも暴力的な一面が見えたら、誰でも良いので相談して問題を抱え込まないでください。
DVを受けた証拠を残しておく
DVは犯罪であり、裁判で被害が認められれば罰則を受けます。
しかし、法で裁くには決定的な証拠が必要となるため、DVを受けた際の証拠は確実に残してください。
例えば、体にしっかり傷やあざが残れば写真を撮る、精神的なDVならボイスレコーダーで音声を録音すると良いでしょう。日時やDVが行われた経緯など可能な限り記録することをおすすめします。
DV男に証拠が見つかった時のことを考え、信頼できる相手に預けたり、クラウド上にバックアップを残したりする工夫をとっておくと安心です。
まとめ
DV男は自分の欲求を満たすために、力や言葉の暴力を人に振るいます。色々な心理が潜んでいますが、危険な人物であることは間違いありません。
そんな人と付き合っていても悲しい思いをするだけなので、ご紹介した特徴から早い段階で見抜くようにしましょう。
そして、もし彼氏がDV男だった時は、人の協力を得ながら解決に向けて、放置せずに素早く行動してください。