回避型依存症という言葉を聞いたことはありますか?
回避型依存症とは主に人との関わりにおける傾向のことで、中でも人との関わりや摩擦を避けようとする傾向のある人を指します。
ここでは恋愛における回避型依存症はどのようなものなのか、特徴や克服方法を紹介していきます。
恋愛における回避型依存症とは
恋愛における回避型依存症がどのようなものか気になると思います。恋愛関係を築く上で自分やパートナーが回避型依存症なのかどうか、把握しておくためにも特徴を理解しておく必要があります。あまり深く認知されていない回避型依存症は恋愛においてどのような特徴があるか紹介していきます。
これまで恋人と接してきた中で言われた言葉や、普段の行動を思い返しながら読み進めましょう。
回避型依存症とは?
まず、回避型依存症について知らない人も多いと思うので、簡単に解説していきます。回避型依存症とは、親しい人間関係を避けている人のことを指します。
- 人に近づきすぎない
- 心から人を受け入れない
- 一定の距離を保つ
この様な特徴があると思えば、期間が空けば突然自分のほうから近づいてくるという気難しい性格…そのため、恋愛面では恋人が振り回されてしまうことも少なくありません。男女問わず、回避型依存症の人は多いですが、男性が陥りやすい傾向があります。
恋愛における回避型依存症の特徴
回避型依存症についてわかったところで、恋愛面での特徴を紹介します。具体的には、以下の通りです。
- 相手から何を考えているかわからないと言われる
- 好意をわかってもらえない
- 喧嘩は身を引く
回避型依存症では一定の距離感を保つということが主な特徴です。遠すぎず近づきすぎない距離感なので、近づいたかと思うと離れていき均衡を保とうとしています。
相手からすると好意を持っていてくれたのかなと感じたのに、次の瞬間には離れていくので、どう思っているかわからないと思われることも少なくありません。恋人や好きな人と喧嘩をすると、人との衝突が苦手なので身を引こうとします。
しかし、通常の場合相手は身を引いてほしいわけではなく意見を言い合いたいことが多いでしょう。しかし回避型依存症の人は衝突したくないからという理由位を引く傾向にあり、結果的に火に油を注ぐ結果になることもしばしばです。
回避型依存症の要因
回避型依存症になったのは要因があり、主に幼少期の母親との関係性が挙げられます。幼少期は人格形成が行われる重要な時期です。母親とのどのような関係性の場合に回避型依存症となるのでしょうか?
物事を吸収する力が、強いときにどのように接されてきたかが深く関わっているとされています。幼少期に親と上手く関係性を築けていなかったら人間関係自体を煩わしいと感じ、恐怖と感じてしまうことがあるのです。
もし恋人や好きな人が回避型依存症の特徴があり、関係性を悩んでいるのであれば、理解してあげることが重要です。育ってきた環境で回避型依存症になったのであれば、その性質を直すまでにはかなりの努力を強いられることになるでしょう。
回避型依存症の4つの克服法
回避型依存症の症状で悩んでいるのであれば、克服法を実践することをおすすめします。長年の過程で築かれたものなので、すぐに変えることは難しくても少しずつ変えることは可能です。
- 回避型依存症であることを受け入れる
- 他者を信頼する努力を
- 自己肯定してあげる
- 自分の意思を大切にする
具体的にそれぞれの内容についてみていきましょう!
回避型依存症であることを受け入れる
回避型依存症を受け入れるにはまず自らが回避型依存症であることを受け入れる必要があります。本人の自覚なしには克服は不可能と言っても過言ではありません。受け入れることで、自分をしっかり理解してあげる必要があります。
他者を信頼する努力を
他者と関わらずに生活するのは難しいです。1人で生きているつもりでもどこかで人と関わり合いながら生きています。人を信頼出来たら見える世界も変わってきます。他者の言動や行動を深読みせずに素直に受け止めることから始めましょう。
自己肯定してあげる
人を信用することもですが、まずは自分を認めてあげることが重要です。当たり前などと思わずに、些細なことであっても頑張っている自分を肯定してあげると良いです。自分を大事にすることは相手も大事にすること。相手を大事にすることは自分も大事にすること。自分も相手も受け入れられる心のゆとりを持ちましょう。
自分の意思を大切にする
争いを避けたいから自分が折れるという考えではなく、自分が思っていることを伝える努力をしましょう。思っていることを伝えることで衝突することはあるかもしれませんが、恋愛関係では特に自分の気持ちを伝えることが重要です。
相手とより深い関係を築きたいと思うのであれば尚のこと、自分の気持ちを自分の言葉で伝えると良いでしょう。
回避型依存症でも恋愛を成熟させる3つの方法
回避型依存症の克服法を紹介しましたが、回避型依存症の人でも恋愛はできます。克服法と併せて恋愛を成就させる方法を実践していくと良いでしょう。回避型依存症で恋愛を成就させるには自分の努力なくしては難しいです。具体的に、成熟させる方法は以下の通りです。
- 性格を受け入れてくれる人を見つける
- 恋人に自分の気持ちをさらけ出す
- 間違った恋愛観・信頼関係を見つめなおす
これまで長年培ってきた性格を改善していく必要があるので、難しいと感じる部分もあるかもしれませんが、少しずつでも直していこうとする努力が恋愛を成就させる1番の近道です。
性格を受け入れてくれる人を見つける
回避型依存症の方が恋愛を成就させるには恋人選びが重要です。恋人選びを慎重に行わないと克服しようと思っていた回避型依存症が改善することは難しくなります。恋人を選ぶ際は、自分のありのままの性格を受け入れてくれる人を見つけると良いです。
回避型依存症の人は衝突を苦手とするので、強気で相手を否定するような性格の人を恋人にすると受け入れてもらえないと殻に閉じこもってしまう危険性があります。回避型依存症であることも含め、受け止めてくれる人を見つけるようにしましょう。
恋人に自分の気持ちをさらけ出す
恋愛を成就するには恋人に自分の気持ちをさらけ出すことが必要不可欠です。回避型依存症の人は思っていることを言葉にしないことも多いですが、気持ちは相手にきちんと伝えなければなりません。
どんなに親しい間柄であっても言葉にしないと伝わらないことは多いです。言葉にすることでコミニュケーションも築けます。感情を言葉にして伝えるようにするだけで相手の関係性も近くなります。些細なことでも思っていることを素直な気持ちで伝えましょう。
間違った恋愛観・信頼関係を見つめなおす
恋愛を成就させるには、これまで築いてきた恋愛観や信頼関係を変えていくことから始めましょう。今までは恋人と付き合っていてもどこか距離感があり、完全に相手のことを信頼出来ていなかったと思います。
付き合うということは相手を心から信頼すること。自分が信頼しなければ相手にも伝わり、相手からも信頼されません。恋人になるからには自分の弱い部分もさらけ出し、苦手な部分もお互いに受け入れあい補うことが重要です。
恋愛成就!回避型依存症の人が異性と関係を続ける3つコツ
恋人関係になれたとしても、関係を続けることができなければ意味がありません。一時的なものではなく、異性と関係を続けるにはコツがいります。回避型依存症であっても少しの意識と、行動で異性と関係を長続きさせることが可能です。変わろうとしている気持ちがあれば変わることはできます。
自分も相手も心地良く関係を長く続けるためにも、しっかりコツを意識しましょう。
不満があっても相手を理不尽に責めない
まず、回避型依存症の人が異性と関係を続けるために、意識しておかないといけないことは不満があっても相手を理不尽に責めないことです。自分の全てをさらけだして気持ちを伝えるようにと説明しましたが、わがままな態度を貫くのとは大きく異なります。
恋人関係になったとしても相手を思いやる気持ちは忘れてはいけません。もし不満に思うことがあれば自分の想いを伝えるのと同時に、自分にも反省点はなかったか振り返ると良いでしょう。
問題が起きたら相手を責めるだけではなく、自分にもできることがないか、改善点がないか考えられる心の広さを持つことが重要です。自分も相手も受け入れられると異性と長く良い関係を保てます。
相手のペースに合わせすぎるのは禁物
次に、意識しておくコツは相手のペースに合わせすぎないことです。これまでは自分のペースで物事を進めてきたことが多いと思いますが、異性と関係を築く際は相手のペースに合わせることも必要です。
しかし、相手との喧嘩や関わり合いを避けようとペースを合わせすぎて、自分の生活リズムや日常生活が変わってしまわないように気を付けなければなりません。
異性と付き合うには多少相手に合わせることも必要ですが、自分の日常生活に支障が出ることがあっては本末転倒です。自分の必要な時間は確保するなど、自分を労わる時間も設けましょう。
お互いほど良い距離感をもって接する
最後に、異性と長く関係を築くために意識しておくことは、お互いにほど良い距離感をもって接することです。ここまで読み進めてきて、相手と距離をとってきたこれまでの生活を見直そうと考えていると思います。
何事もバランスが重要で、異性との距離は離れすぎていても近すぎていてもいけないのです。回避型依存症の方は相手と距離感を保とうとする傾向がありますが、極端な動きでそのバランスを取るのが苦手な方が多いです。
相手を避けるためではなく、相手の気持ちも感じ取り、今何をしてあげたら良いのかを考えることで、適切な行動に移しやすくなります。そうなれば異性と長く関係を続けられること間違いありません。
回避型依存症か確認!依存症別恋愛タイプ
回避型依存症についてわかったところで、恋愛タイプを紹介していきます!依存症には、大きく分けて3種類があり、以下の通りです。
- 回避型依存症
- 安定型依存症
- 不安定型依存症
どのタイプに属するか自分と照らし合わせながら読み進めましょう。
回避型依存症の恋愛タイプ
- 他者と距離をおくことを好む
- 親密さを回避する傾向
- 依存しない、されない
- 自己責任を重視
人に依存することがなく、依存されることも居心地が良くないので、自立を基本精神としているのが特徴です。他者に迷惑をかけずに自己責任を重視した行動をとる傾向があります。人との衝突が苦手なので、そのような状況になりそうと感じれば自ら身を引くこともあります。
そのため、恋人を振り回したり、恋人から振り回されたりするのが特徴です。
安定型依存症の恋愛タイプ
- 愛され続けることを確信
- 相手から嫌われると悩むことがない
- すぐに相談や助けを求めることができる
- 率直、前向き
- 肯定的に物事を捉えられる
次に、安定型の人は自分が信頼している人に対し、自分のことを愛し続けてくれると確信しています。
デメリットとしては相手が気持ちを失っていることに気づかない、裏切られることが多いといった側面はありますが、相手を信用しきっているので人からの好意の有無について不安になったり思い悩むことがありません。
自分が窮地に陥っても助けを求めたら、必ず助けてくれると信じているので、相手を疑わずに気軽に相談や助けを求めることができるのです。率直で前向きな性格のため人の言葉や態度も額面通りに受け取ることができます。
人の反応を肯定的に捉えられる側面からも、マンガやアニメで出てくるヒーローやヒロイン、正義の味方はこのタイプと言えるでしょう。人を疑うことを知らないので、人間関係における悩みも他のタイプと比べ少ないと言えます。
不安定型依存症の恋愛タイプ
- 人からの評価を気にする
- 相手の反応で不安になる
- 拒絶されることに敏感
- 相手の反応を気にして助けを求められない
最後に、不安型の人は、自分が人に受け入れてもらえるか、嫌われていないかを気にします。人からの評価を気にするので、相手の顔色ばかりを気にして思うように行動が起こせないこともあります。
自分が起こした行動によって、相手の反応が悪いと感じると嫌われていないか不安になるのが特徴です。相手からの評価を気にするのは、他者から愛されたい受け入れられたいという気持ちが強いからと言えます。
拒絶されたり、見捨てられることに対しては非常に敏感なので、気持ちを押し殺してしまう場面も少なくないでしょう。相手に迷惑がかかること、嫌われることを懸念して助けを求めたいときでも、助けてほしいとSOSを出すことができないのも特徴です。
恋人の顔色を伺う人や、自分の気持ちを伝えづらい人は、不安定型依存症の可能性が高いです。
回避型依存症でも克服すればいい恋愛ができる
恋愛における回避型依存症について紹介してきました。人にはそれぞれ個性があり、恋愛タイプも様々です。回避型依存症も個性ですが、克服することで、より生きやすくなります。
恋愛は相手がいて成り立つものなので、相手との関係性もより良いものになります。自分を認め、相手のことも受け入れる素敵な恋愛ができるように少しずつできることから克服を目指していきましょう!