心理学で解説!常に恋愛に見返りを求めてしまう人のデメリットと解決策

突然ですがあなたは恋愛に見返りを求めてしまいますか?おそらく多くの人が、恋愛に見返りを求めてしまっているでしょう。

しかし、 心理学的には恋愛に見返りを求めることは、幸せな恋愛はできないことにしています。

どうして恋愛に見返りを求めない方が良いのでしょうか?また、どうして恋愛に見返りを求めてしまうのでしょうか?

恋愛に見返りを求めない方法はあるのでしょうか?今回はそのメカニズムと対策について解説していきます。

恋愛に見返りを求めてしまう原因

恋愛に限らずですが、何かを他人にした時、 見返りを求めてしまう人の心理状態は、主に二つの原因があります。

損得勘定が働くから

自分が何かを人に与えた時に、損をしたくない、得をしたいという損得勘定を持つことがあります。仕事などの場合は、何かをしてあげた時にその見返りを代金という形で受け取ります。

労働や物の物々交換をスムーズに行っている経済活動では、最初から損得で交渉をしています。しかし恋愛などの人間関係では違います。あなたは何かをしてあげた、与えてあげたと思うこともあるかもしれませんが、勝手に与えているに過ぎません。相手には返す義理がそもそもないのです。

損得勘定はこんなにしてあげたのだから、見返りをもらって当然だと自分に自信がありすぎる人に多い傾向にあります。

人には承認欲求が備わっているから

自分のことを認めてほしい、称賛してほしい、好きになってほしいという感情です。損得勘定と違う点は、相手の「気持ち」に見返りを求めているという点です。人から認められたいという承認欲求は人間であれば誰しもが持っています。

承認欲求は本能的なものなので、上手く付き合っていかなくてはなりません。しかし、相手がどう思うかは相手次第であり、自分がどうにかできる範疇ではありません。

だから、最初から相手に好意を抱いてもらう、称賛をもらうことを前提にしてはいけないのです。他人に認められることが原動力である承認欲求は、自分に自信がない人に起こりやすいです

恋愛で見返りを求めると起こるデメリット

恋愛に見返りを求めてしまうのはよくないとわかっていても無意識的に見返りを求めてしまっている方も多いでしょう。では実際に恋愛に見返りを求めてしまうとどのようなデメリットがあるのでしょうか。

自分がシンプルに辛い

上手くいったときはよいですが、そうではなかったときに辛いのは自分です。自分がこんなにも与えているのに相手はどうして認めてくれないのか、なぜ自分ばかり損をするのか、ということで頭を悩ませるようになります。

だんだんと自分が何かを与えるのに疲れてきて、相手からの反応に納得できないというもどかしさにも辛さを感じるケースが多いでしょう。

相手の負担にもなる

相手に自分が見返りを求めているということは伝わってしまいます。そうして相手の負担になっていきます。ふとした時にこぼしてしまうこともあれば、口には出さなくとも雰囲気で伝わってしまうこともあるでしょう。結果的に見返りを心理的に矯正することになり、負担を与えてしまうのです。

そのようなことが重なると、自分自身も疲れてしまい、相手も疲れてしまってお互いに不満が溜まります。関係も悪くなる一方で、 破局へと向かって行ってしまうのです。

恋愛に見返りを求めないようにするには

心理学の観点から恋愛に見返りを求めてしまうのは 普通ですし、止めるのはなかなか難しいです。より楽にするには、自分で意識的に辞めていく必要があります。では、どうやって辞めるのでしょうか。

人の期待を満たすために生きることを辞める

例えば学校のテストでは、たくさん勉強していい点数をとると、良い評価が返ってきます。周りの大人たちが評価してくれ、同級生たちも褒めてくれるのは当たり前でした。

しかし、恋愛では自分がどんなに頑張って、なにか結果を残したところでそれを評価するのは相手次第です。相手の評価は必ずしも努力や結果に比例するとは限りません。

そういう時、自分の評価を相手に求めるのではなくて、 自分の評価は自分自身でしてあげましょう。自分で自分の評価をすることによって、人に与えることそのものが幸せに感じます。 相手が自分のことを評価することは結果論に過ぎないという考え方です。

自分のために自分を磨く

どうしても他人が気になってしまう場合は、自分磨きに集中しましょう。そして、この自分磨きも自分自身のために行ってください。メイクでもファッションでもダイエットでもなんでもいいです。自分がなりたい理想に近づいて自己満足をします

誰かによく見られたいから自分を磨くという思考の癖がある人が、自分のために自分を磨くという体験をすることによって、自分のために何かをする考え方に慣れていきます。

相手を許す

相手からの見返りがないとイライラして負の感情を抱くこともあるでしょう。しかし、人の気持ちを変えるのは困難です。そのため自分が何かを働きかけるとき相手が変わることを過剰に期待してはいけません。

自分が気にしないように変わるか、我慢するか、相手がこちらのお想いに応えない場合でも相手を許す余裕を持ちましょう

与える幸せを覚える

「おごってもらう焼き肉と自分で働いたお金で焼き肉を食べる、どちらが美味しいか。」おごってもらう焼き肉がおいしい派の根本にあるのは、得をしたいとか、奢ってもらえるという相手からみた自分の価値に対して喜びを感じています。

一方、自分で働いたお金で食べる焼き肉が美味しいという考えは、奢ってもらうことの得よりも自分の主体性を評価しています。心理学的には、もらう幸せよりも与える幸せを感じ取れる方がより幸福に生きられるとされています。

損得で物事を考える人は、そもそも与える幸せがどういうものなのか知らないことがあります。どんなに小さなことでもいいので、試しに人になにかを与えてみてください。新しい発見があるかもしれませんよ。

恋愛に見返りを求めるデメリットと対処法まとめ

多くの人は恋愛に見返りを求めてしまいます。損得勘定と自己承認欲求が人間には本能的に備わっているからです。本能とはいえ、そういった思考は自分も辛いし、相手にとっても負担になります。

改善するためには、評価軸を他人に置くのではなく、自分に置いてみましょう。何かをするのは「相手の為」ではなく「自分が満足するため」です。見返りを求めない生き方というのは、恋愛に限らず友達関係にも有効です。

評価軸を自分に置く生き方は人生を楽に生きられるコツになりますので、是非実践してみてはいか