デリケートゾーンの臭いについて、周囲に相談できないけど悩んでいる女性は多いです。
このように思っている女性も多いのではないでしょうか?
今回は、多くの女性が悩みがちなデリケートゾーンの臭い問題について、原因や日常における簡単なケア方法を解説します。
デリケートゾーンの悩みで一番多いのが「臭い」
デリケートゾーンの悩みといっても、さまざま。今回紹介する「臭い」以外にも、ムレやかゆみ、黒ずみ、乾燥などのトラブルを抱えている女性は少なくありません。
人には相談しづらいデリケートな部分だからこそ、どうしたらいいのかわからず、そのままにしている人もいるでしょう。
さまざまな症状がありますが、実は一番悩んでいる人が多いのが「臭い」なのです。世の中の半数以上の女性がデリケートゾーンに悩みを持ち、その3人に1人は「臭い」が悩みだという調査結果もあります。
正常なニオイがある
デリケートゾーンが無臭の女性は少ないといえます。だからといって、すべてのニオイが異常なのかというと答えはNoです。
このように思う人もいるかもしれませんね。ヨーグルトのような酸っぱいニオイ=膣の自浄作用をしてくれているので、心配する必要はありません。
臭いがきついと感じる場合は、同じタイミングでかゆみや肌荒れ・おりものといったほかの症状で表れることも少なくありません。
デリケートゾーンの臭いの原因5つ
どこの部位に対しても言えることですが、臭いが発生するのは必ず原因があります。
臭いの原因は汗や尿以外にもあります。デリケートゾーンは、常に湿気があって温かく、細菌が繁殖しやすい環境なので、臭いが発生しやすいです。
ここでは、デリケートゾーンの臭いで考えられる原因を5つ紹介します。
汗や皮脂
デリケートゾーンの臭い原因に、汗や皮脂が挙げられます。デリケートゾーンはショーツやタイツ、ズボンなど常に下着や衣類で隠れているので、少し汗をかいただけでも蒸れやすいです。
臭いを伴う「アポクリン」という汗腺が、デリケートゾーンに存在しているので、汗で蒸れている時間が長いと、雑菌が繁殖してしまい、臭いが発生してしまいます。
また、デリケートゾーンは意外にも皮脂分泌が盛んな部位でもあります。
尿やおりもの、月経
デリケートゾーンは複雑な造りをしているため、尿やおりもの、経血などが溜まりやすいといえます。汚れがずっと溜まった状態だと、雑菌にとって最高の栄養となるので、汚れを元にどんどん繁殖。おまけに通気性も悪いので、比較的短時間で臭いが発生しやすいです。
毛にもつきやすいので、トイレ後の拭き残しや洗い残しが多いといえます。
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病気
デリケートゾーンの臭いの原因として、感染症をはじめとした病気の可能性も。
医療機関を受診するかの判断として、デリケートゾーンがどんな臭いなのかチェックする必要があります。
こんなニオイであれば医療機関へ!
- ワキガのような臭い→すそワキガ(外陰部臭症)の可能性
- 魚が腐ったような臭い→細菌性膣炎の可能性
ワキガは鉛筆の芯や酢、ネギなどの臭いが特徴です。ワキガは脇の下の汗による強い臭いとして知られていますが、実は「すそワキガ」といって、同じような臭いがデリケートゾーンからも出ることがあるのです。
細菌性膣炎が考えられる「魚が腐った臭い」とは、ドブやザリガニのような強烈な臭いが特徴。あてはまる場合は婦人科を受診しましょう。
過度な洗浄
デリケートゾーンの臭いが発生する原因として、洗いすぎることも挙げられます。
具体的に、
- ソープで何度も洗う
- シャワーを当てすぎる
- トイレに行くたびに念入りにビデを使う
- シートで力強く拭く
日常的にこれらをしている人は要注意。ポイントは、やりすぎという点です。
汚れを落として清潔を保つためには、念入りに洗うべきでは?と思う人もいるでしょう。しかし、必要以上に洗う行為は逆効果。
デリケートゾーンは基本的に弱酸性の状態ですが、洗いすぎることで大切な菌も流れてしまい、自浄作用が弱まり、雑菌が繁殖しやすくなってしまうのです。
疲労やストレス
デリケートゾーンの臭いの元になりやすい一つとして「おりもの」がありますが、風邪やストレスでおりものの臭いがきつくなることがあります。
疲労が重なったり強いストレスを受けたりすると、免疫力が低下しホルモンバランスが崩れてしまいます。結果的に膣内の環境も悪くなってしまい、雑菌が繁殖してしまうのです。
デリケートゾーンの臭いを抑える対策法7選
意外にも、普段の生活習慣にちょっと気を遣うことで、デリケートゾーンの臭いがマシになることが多いです。
ここでは、一日でも早く簡単にできるデリケートゾーンの臭い対策を7つ解説します。
アンダーヘアを短くする
デリケートゾーンの臭い対策として、アンダーヘアを短くする方法がありますが、毛抜きで抜くのはNGです。ただでさえ、デリケートゾーンは皮膚が薄くて敏感なので、埋没毛や毛嚢炎になってしまう可能性があり、別のトラブルに発展するかもしれません。
アンダーヘアが多いほど、汗やおりもの・尿といった臭いの原因になる成分がつきやすく、取れにくいので、雑菌が繁殖します。デリケートゾーンの臭いと完全におさらばしたいなら、毛がないに越したことはありません。
通気性の良い下着を選ぶ
デリケートゾーンが臭う原因に、下着による「蒸れ」が大きく関係しています。そのため、蒸れの心配が少ない通気性の良いシルクや綿といった天然素材のショーツを選ぶと良いです。天然素材だと、通気性が優れているだけでなく、ソフトな肌触りなので薄くて敏感なデリケートゾーンの肌に優しいです。
デリケートゾーンが気になっている人は、自宅にいるときや、睡眠のときはノーパンで過ごしている人もいるようです。
トイレットペーパーで拭くときはこすらない
デリケートゾーンの臭い対策として、トイレットペーパーの拭き方も重要なポイントです。
おそらく多くの人は、ペーパを前から後ろへ拭いているのではないでしょうか?しかし、ペーパーを前後に動かすことで、摩擦が起きてデリケートゾーンが傷つく可能性があります。人によっては、汚れをしっかり落としたい気持ちから力強く拭いているかもしれません。
理想は、ペーパを動かさずに抑えて水分を吸い取る方法です。できれば二枚重ねのやわらかめの素材を選ぶことで、よりデリケートゾーンに優しいといえます。
ウェットシートを使う
デリケートゾーンの臭い対策として、専用のウェットシートを使う方法も。
ただし、一日に何度も使うのはおすすめできません。デリケートゾーンにとって必要な菌まで拭き取られてしまう可能性があるからです。
そのため、彼氏とのベッドタイムの前や、いつも以上に汗をかいたときにササっと拭く程度で構いません。
おりものシートやナプキンはこまめに交換する
生理中は免疫力も低下しており、デリケートゾーンはいつも以上に敏感で、蒸れや雑菌が繁殖しやすいです。少しでも清潔を保つために、ナプキンはこまめに新しくしましょう。
生理以外のときは、おりものシートをつけている人も多いと思いますが、ナプキンをつけているときよりも汚れが見えにくいこともあり、一日中つけているという人も少なくありません。
しかし、実際はおりものだけでなく尿の拭き残しもシートについているので、長時間同じシートをつけるほど、ナプキン同様に雑菌にとって良い環境となってしまいます。おりものシートもトイレに行くたびに取り換えるのがベストです。
専用ソープで優しく洗う
デリケートゾーンの臭い対策で、ソープでの洗い方にも気を遣いましょう。たくさんの泡で外陰部を軽く優しく洗うのが理想です。皮膚が薄くて少しの摩擦や刺激に敏感なデリケートゾーンは、低刺激で保湿成分の高い専用ソープで洗うのがおすすめ。
もっときれいにしたい、という思いから膣のあたりまで強くこすって洗う人もいますが、必要な菌まで洗い流されてしまい、膣の正常な状態である「酸性」を保てなくなります。膣の自浄作用が働かなくなってしまうので、なでるように洗いましょう。
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スパイス系の料理を食べすぎない
カレーやスパイスの効いた、辛くて刺激物の多い食べ物は、強い臭いの汗を出す汗腺「アポクリン腺」が活性化されることがわかっています。食べすぎると、その分活性化されるので、汗がたくさん出てデリケートゾーンの臭いにつながる可能性も。
必要以上に過敏になる必要はありませんが、週に何度も食べる生活をずっと続けている人は、一度食生活を見直すのがおすすめです。
デリケートゾーンの臭いをセルフチェックする方法
自分のデリケートゾーンの臭いを知っておくのは、非常に大切なことです。普段の臭いを知ることで、万が一デリケートゾーンの感染症になってしまったとき、いつもと違う臭いにいち早く気づけて、治療を受けられます。
デリケートゾーンのセルフチェック方法
- シャワーを浴びてデリケートゾーンを優しく洗う
- 綺麗な衣服(パジャマ)に着替える
- 指を清潔にして、デリケートゾーンにそっと触れて指のニオイを嗅ぐ
お風呂上りがセルフチェックのベストなタイミングといますね。
デリケートゾーンの臭いは少しの工夫で抑えられる!
デリケートゾーンの悩みでもっとも多い「臭い」の原因や対策法をご紹介しました。多くの女性が気になっている臭いですが、ほとんどは生活習慣を少し変えるだけで改善されます。
臭いが強くて何をしても変わらない場合は、一度医療機関を受診して専門の先生に診てもらいましょう。普段のデリケートゾーンのニオイを知っておくことで、体のトラブルに気づきやすくなるのです。
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