行為の途中「もっと締めて」とパートナーから言われたり、直接的に「緩い」と言われなくても、ちょっとしたことで尿漏れしてしまったり、膣の緩みを感じることがあるのではないでしょうか。
そんな膣の緩みは、膣トレをすることで解消することができます。今回は日頃知らないうちに緩んでしまった、膣の緩みを解消する「膣トレ」について紹介していきます。
なぜ膣は緩むのか?締まりが悪くなる原因
そもそもなぜ膣は緩んでしまうのでしょうか?
それは「骨盤底筋群の筋力低下」が原因と言われています。骨盤底筋というのは、子宮や直腸などが下がらないように支えているハンモック状の筋肉のことです。
この骨盤底筋は膣や尿道を締める働きを持っています。以下の動画でも骨盤底筋が解説されています。
膣の締まりは膣自体が収縮活動を行う訳ではなく、膣の周りの筋肉である「骨盤底筋群」が収縮することで締めたり緩んだりします。
そのため、この「骨盤底筋群」の筋力が低下することで結果的に膣の締まりも弱まってしまうのです。
膣の緩みが起こるタイミングは、妊娠・出産・加齢による女性ホルモンの低下によるものが主な原因ですが、運動不足や長時間のデスクワークによって膣が緩むこともあり、妊娠・出産・加齢に当てはまらない方も注意が必要です。
膣の締まりがよくなることで得られる効果
それでは実際に膣の締まりがよくなることでのような効果を得られるのでしょうか。実際に紹介していきます。
感度が上がり、セックスが気持ちよくなる
骨盤底筋の筋力が高まることで、キュッと膣の締まりが良くなって性機能が高まります。女性は挿入時、内壁が充血し挿入物に内壁がぴったりとくっつく働きがあります。
膣トレで骨盤底筋群が発達し、膣圧が上がるのでぴったりとくっつく働きがより強くなり、あなたも相手も感度が高まり、よりオーガズムを感じやすくなります。
また、膣トレを行うことで体液の分泌が活発化するので、濡れやすい体質になるとも言われています。
ぽっこりお腹が凹む
膣トレを行うことでインナーマッスルも鍛えられます。
骨盤底筋はお腹を鍛える時に関係してくる「腹横筋」と連動している為、骨盤底筋を鍛えて、腹横筋が連動して鍛えられることで内臓が正常な位置に戻っていきます。
なので、膣トレでインナーマッスルがキュッと締まると、ぽっこりお腹も解消される効果があります。
冷え性が解消される
膣の周りや中って常に暖かいですよね。それは膣の周りには多くの血管があるからです。骨盤底筋群を鍛えることで筋肉が血液を押し出す機能が高まるので、冷え性の改善にも繋がります。
便秘が解消される
骨盤底筋は骨盤内の内臓を支える役割があります。中には排泄を促す部分もあるので、骨盤底筋を鍛えることで排泄機能が整えば便秘解消にも期待できます。
生理痛が軽くなる
生理の際、経血を溜めるために膣を締めたり経血を出すために膣を緩めたりなど、収縮活動が行われています。この経血の排出がスムーズになることで、生理痛の軽減につながります。
尿もれを改善できる
骨盤底筋には内臓を支えるために締める働きと尿や便、経血を出すために収縮を緩める働きがあります。緩める力のコントロールがうまくいかなくなることが原因で尿もれをしてしまう方は骨盤底筋群を鍛え、締まりを良くすることで尿もれを改善することができます。
腰痛の改善
骨盤底筋が緩むと尿もれなどが起こるだけでなく、腰痛を伴うことがあります。そしてこれもまた骨盤底筋を鍛えることにより改善することができます。
毎日5分でok!簡単膣トレのやり方
それでは実際に膣トレの方法を紹介していきます。今回は初心者でも簡単で比較的続けやすそうな物をピックアップしています。
就寝前やお風呂で指を使って膣トレ
指で膣の締まりをチェックしながら膣トレを行います。
- 指を2本膣に入れます。2本に抵抗がある人は1本でもOKです。
- そのまま入り口を指を締め上げるようにキュッと締めます。
- キュッと締めた状態のまま10秒間キープしましょう。
- これを10回繰り返し行いましょう
就寝前にできる膣トレエクササイズ
- 仰向けに寝て、膝を立て、足を肩幅に開きます。
- 肛門と膣を締め上げ、締め上げた状態のまま5〜10秒間キープします。
- キープ後は息を吐きながらリラックスします。
ながら膣トレ
最後は電車に乗っている時や、歯を磨いている時などにできるながら膣トレの方法です。膣トレはハードなトレーニングよりも習慣にすることが大切です。隙間時間や通勤中などにぜひ試してみてください。
- 足を肩幅に開きます
- 息を吐きながら膣を締め上げるようにキュッと締めます
暇なときに何度も行いましょう。
膣トレの注意点
膣トレは、ハードなトレーニングを行うよりも1日5分など続けやすい時間で設定し、習慣にするほうが大切です。
また、エクササイズで膣を引き締めるだけでなくトイレをするときにキュッと締めてから用を足すなど、日頃からキュッと膣を締める習慣をつけると効果的です。
専用のアイテムやレーザー照射でも膣トレできる
膣トレにはエクササイズで改善する方法だけでなくレーザー照射など医療技術を使用した改善方法や専用のグッズを利用して行う方法もあります。
実際にどのような方法があるのか紹介していきます。エクササイズと合わせて利用してみるのはいかがでしょうか。
レーザー照射
メスを使用する施術ではなく、レーザーで膣内の粘膜を加熱することで膣を収縮させる方法です。レーザー治療後もコラーゲンが増殖するため、収縮した状態が持続します。ダウンタイムがありますが、手術や入院の必要がない上に即効性もあるので早く効果を期待する方におすすめです。
膣縮小手術
手術によって膣内を収縮させる方法で即効性もあり、もっとも効果の実感しやすい方法です。緩んで広がっている膣壁を切除して膣を縮小していきます。また、膣の周りで伸び切ってしまった筋肉の修復も行い、締まりを良くします。しかし経膣分娩ができなくなるため出産の際は基本的に帝王切開での出産となります。
専用のおもちゃを利用して膣トレ
また、膣トレはエクササイズだけでなく自宅で手軽に膣トレできるグッズもあります。中でもおすすめはこちらです。見た目も可愛くロータ感覚で使用できる膣トレグッズです。
インナーキュート
¥4,250(税別)
種類の振動と遠隔操作のできるリモコン付きです。膣トレだけでなく、パートナーとのプレイにも利用できます。以下では使い方や体験談も掲載しています。
「膣トレ」って聞いたことありますか?膣内をギューッと締めることで、さまざまなメリットがあるんです。まず、閉まりが良くなることで、彼やパートナーの感度がアップします。さらに女性側も性交時の痛みがなくなり、快感が強くなるとか。下腹部や骨[…]
他にも膣圧を計測するグッズなどもあるので、自宅で膣の締まりをよくしたいと考えるのであれば、こういったグッズを利用するのもおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。妊娠や出産の経験がなくても膣の緩みが起こることがあります。妊娠や出産で緩んだ膣は時間をかけて戻りますが、そうでない場合は日頃から膣トレで予防や解消をするのがおすすめです。
膣の緩みはセックスでの快感が下がるだけでなく、尿もれなどの原因にもなります。膣トレは膣だけの悩みでなく、冷え性の改善やぽっこりお腹の改善など様々な健康効果を期待できます。
膣は女性にとってとても重要な部分です。そんな膣の健康を保つためにも膣トレを今日から実践していきましょう。