過去の恋愛を美化してしまう理由は?新しい恋愛に踏み出すための方法を解説!

元彼が忘れられずに新しい恋愛に踏み出せない、あるいは新しい恋愛に踏み出そうとはするけれど、ついつい新しく出会う人や今の彼を元彼と比べてしまうなんてことはありませんか?

実は人には過去の恋愛を美化してしまうという習性があるんです。過去の恋愛を否定する必要はありませんが、それが新しい恋愛に踏み出すのにストップをかけてしまっていては、いつまでも前に進むことが出来ません。

今回は、過去の恋愛を美化してしまう原因と、今の恋愛を充実させるためにはどうしたら良いのかについて見ていきます。

過去の恋愛を美化してしまう原因は?

人は過去の恋愛を美化してしまうと聞いても、「そんなことはない。私にとっては元彼こそが運命の人で、彼以上に素晴らしい人がいるとは思えない」と感じるかもしれません。

確かに、過去の恋愛がとても幸せなものだったことは事実かもしれません。ですが、実は人には過去の記憶そのものを事実以上に美化してしまう習性があるのです。ここから先は、人が過去の恋愛や過去の記憶そのものを美化してしまう原因について解説していきます。

人は都合の良い記憶だけ覚えているものだから

実は人間は、自分にとって都合の良い記憶だけを残し、悪い記憶は忘れがちな生き物です。生きていれば誰でも多かれ少なかれ悲しみや怒り、苦痛を感じることはあります。

もし生まれてから今までのすべての悪い記憶を、隅々まで鮮明に覚えていたとしたらどうでしょう?

日常生活を送る中でたびたび悪い記憶が蘇って来て私たちの心はダメージを受け、心の病気になってしまうかもしれません。悪い記憶を忘れるのは、人間に備わった防衛本能なのです。

そのため過去の恋愛においても相手の魅力的な部分や楽しかった部分のみが思い出され、喧嘩をしたことや、不快に思っていたことなどは記憶から消し去られている可能性が高いのです。

人は手に入りにくいものに価値を感じるから

人には、「手に入りにくいものほど大きな価値を感じる」という性質があります。マーケティングの世界などではよく希少性の原理といわれ、顧客の購買行動を促すテクニックとして使われています。

たとえば買い物をしている時に「数量限定!」とか「こちら残り1個です!」などと言われると、ついつい気になってしまいませんか?

実は、この希少性の原理は恋愛感情にも大きく関わっています。元彼もすでに別れてしまっているため今後また付き合う確率は低い、もしくはゼロ、もしかすると二度と会うこともないかもしれない存在です。

そうなると、元彼はとても希少性が高い相手だということになり、現実よりも高い価値を感じてしまう場合があるのです。

今の生活が満たされていないから

今の生活が満たされておらず退屈を感じることが多いと、過去の思い出にふける時間が多くなってしまいます。

先に書いたとおり、人には自分に都合の良い記憶だけ覚えているという習性があり、過去については良かった記憶が中心に残っています。それに比べて現在は、良いことも悪いことも両方起こります。

過去にも悪いことはあったはずなのにそれを忘れているので、結果として「昔の方が良かった」と感じてしまうのです。

今の彼氏とうまくいっていない、なんだか寂しいとなった時に思わず元彼を思い出して「あの頃はよかったのに…」と思ってしまうのはまさに今、気持ちが満たされていない状態にあるからだと言えるでしょう。

過去の恋愛を手放して新しい恋愛に踏み出す方法

ここまで、過去の恋愛を美化してしまう原因について解説してきました。それでもまだ、「彼は私のことをすごく愛してくれた」「私のためにあんなに尽くしてくれた」という記憶が強くあるかもしれませんね。

それでも大丈夫。そんな時は、今こそ自分とより深く向き合うタイミングです。ここでは新しい恋愛に踏み出すための方法についてご紹介します。良かったらノートなどに書き出して、自分の気持ちを整理してみてください。

そうすることで、過去の恋愛との向き合い方や新しい恋愛への踏み出し方について見えてくるものがあるでしょう。

現状の不満を1つずつ解決させる

元彼に執着してしまったり、過去の恋愛を美化してしまう根本的な原因は現状に対する不満です。

  • 今の彼との関係に不満がある
  • 仕事がうまくいかない
  • 趣味もなく毎日がつまらない

など不安の要因となるものは様々ですが、まずは自分が「これは嫌だな」と感じていることに耳を傾け、1つずつ解決させていきましょう。不満要因を1つずつ潰していくことで充実感を感じ、現在の生活が楽しく、不満のない自分自身にも自信が持てるようになります

現状に自身が持てれば過去を振り返って、現在を卑下することもありません。まずは現状の不満を考え、充実に向けて改善していきましょう。

元彼の悪い部分を書き出してみる

過去の思い出はどうしても良いものだけ残りがちなので、ここはあえて元彼と喧嘩したことや、こういうところに不満を感じていた!ということを冷静に思い出しましょう。

おそらくどんなに幸せな期間だったとしても元彼も1人の人間です。何もかもが完璧だったとは考えにくいでしょう。

仮に喧嘩をしていないカップルだとしてもあなたは本当に気を使わず相手と接していましたか?また相手から別れを切り出された場合、相手の理由はなんでしたか?

喧嘩したことや嫌だったことを思い出すと、意外にも現状の幸せに気づいたり、無意識に過去を美化しすぎていた自分自身に気づくこともあるでしょう。

過去の恋愛は自己成長のプロセスと考える

上記の2点を行ってみてももやっぱり過去の恋愛に対して心から「幸せだった」と思えるなら、あなたにとって本当にかけがえのない恋愛だったのでしょう。しかも、別れた時に未練が残ったままだと、忘れるのはより辛く時間もかかります。

しかし、その場合はあえて忘れる必要はありません!ここは「幸せだった過去の恋愛」として、恋愛における自己成長のプロセスとして素敵な思い出の1つとしてしまいましょう!

あんな幸せな恋愛をするためには、自分自身がどうしたら良いか?自分がどう動いたら幸せな恋愛を長続きさせられるか?とポジティブな経験として未来の恋愛に活かすように意識しましょう!

過去の恋愛は成長材料!未来を見据えて行動しよう!

恋愛は、ドキドキして楽しいものというだけではありません。相手をきっかけとして自分の中に生まれる愛情や喜び、時には悲しみや怒りなどのさまざまな感情を通じて自分を成長させていく、素晴らしいものです。

過去の恋愛は「経験」という素晴らしい成長材料を与えてくれます。過去を美化したり、過去の執着していてはせっかく得た「成長材料」に気付かず、同じ経験を繰り返すということにもなりかねません

過去の恋愛を冷静に受け止め、未来に待つ幸せに向かって突き進みましょう!