普段わたしたちの生活の中で「アラサー」や「アラフォー」という言葉は自然と使われています。一般的にアラサーは30歳前後、アラフォーは40歳前後の人に対して使う言葉です。
ではいったいアラサーとアラフォーは何歳から何歳までのことを指し、定義はあるのでしょうか?
意外と知らない「アラサー」「アラフォー」という言葉の真相に迫ります。言葉の意味や捉え方も合わせてご紹介します。
アラサーとアラフォー言葉の意味・由来
現在ではよく耳にする「アラサー」「アラフォー」ですが、一体どんな意味があるのでしょうか。なんとなくの意味合いで使っている方も多いでしょう。ここでは「アラサー」「アラフォー」の由来や意味合いについてみていきましょう。
アラサー・アラフォーの意味
- around30【アラウンドサーティー】⇒「アラサー」
- around40【アラウンドフォーティー】⇒「アラフォー」
around【アラウンド】には周辺という意味があり、それぞれ30歳周辺=30歳前後、40歳周辺=40前後という意味合いで使われているのです。
アラサー・アラフォーの由来
「アラサー」は女性雑誌「ジゼル(GISELe)」が2,005年11月号に使ったのが最初です。年齢を明確に表示しないことで、30歳前後の女性たちの興味を引くのが狙いでした。ここからすぐに広まり、翌年には日常会話で使用されるようになります。
「アラフォー」はアラサーの派生語です。女性誌などで取り上げられ、アラサーと同じく40歳前後の女性を対象とする言葉として浸透していきます。大きく広がるきっかけとなったのが「Around40~注文の多いオンナたち~」というTBSのドラマと言えるでしょう。
アラフォー世代のリアルな日常が映し出され、共感した同世代の間で話題となります。このドラマをきっかけにアラフォーという言葉は一般に大きく広まりました。
アラサーとアラフォーの定義とは?
結論から言うと定義はひとつではありません。人によって「アラサー」「アラフォー」という言葉の解釈が違います。言葉自体が造語であり、イメージという概念でしかないからです。
それでは、もはや定義はないということになります。しかし、一般的に活用される意味合いとして多くみられるものは下記の4パターンに分類できます。ここでは主流の4パターンについてみていきましょう。
アラサー
- 27歳以上~33歳以下
- 28歳以上~32歳以下
- 25歳以上~34歳以下
- 25歳以上~30歳以下
アラフォー
- 37歳以上~43歳以下
- 38歳以上~42歳以下
- 35歳以上~44歳以下
- 35歳以上~40歳以下
一般的には上下2~3歳前後という印象が強いようです。みなさんはどのイメージでしょうか?ご自身の年齢や置かれている環境によっても解釈は違うのではないでしょうか。つまり「アラサー」「アラフォー」という言葉は捉え方によって変化する言葉です。
アラサー女性のあるある4選!!
ではアラサーになると一体どんなことを感じるのでしょうか?ここではアラサー女性が感じる変化のあるあるをご紹介します。ご自身に当てはまるものがあるかどうかチェックしてみましょう!
男性を顔で選ばなくなる
今までは交際相手を外見で選んでいた女性も、徐々に顔ではなく中身を見るようになります。さらに経済的な面も重要視するので、男性を見る目がよりシビアになってくる傾向があります。
周りの結婚ラッシュにより、焦り出す
アラサーはいわゆる結婚適齢期といわれます。日本女性の平均初婚年齢の結果は女性29.4歳となっており、まさにアラサーです。友人や同僚の結婚式に招待されることも多くなるでしょう。今まで焦りとは無関係だと思っていたとしても、少しずつ焦りが出て初めてくる時期です。
落ち着いた服やメイクになる
アラサー女性になると、服やメイクを落ち着いた印象にしたくなる傾向があります。20代を卒業したことで、大人っぽく、精神的にも落ち着いているように見せたいという思いが強くなる傾向にあります。そのため過度な露出や濃いメイクを卒業する女性が多いでしょう。
カラダとココロのバランスが良くなる
仕事も慣れてきて、プライベートも充実する時期です。カラダとココロのバランスが最も良い時期と言っても良いかもしれません。
アラフォー女性のあるある3選!!
では続いて「アラフォー女性」にはどういった変化があるのでしょうか。40代になると生活環境も結婚している方としていない方で大きく分かれ、体力面などでも若い頃とは違うと感じることも多くなるでしょう。ここではアラフォー女性が感じるあるあるをご紹介していきます。
急激に体力が落ちる
アラフォーになると疲れやすくなったり、体調がイマイチすぐれなかったりという日が多くなりがちです。理由としては加齢による体力の低下も考えられます。他にも、仕事で責任のある立場につく年代でもありますので、ストレスも重なり余計に疲れを感じやすく、体力が落ちたと自覚することも多くなるのでしょう。
結婚を視野に入れなくなる
日本の40~44歳未婚率は女性19.1%となり、アラフォー女性の5人に1人が独身という結果となっています。さらに、そのうちの半数は生涯独身というデータも出ています。
しかしながらアラフォーになると、結婚への焦りがなくなる傾向になるのです。経済的な余裕もあり今から結婚をして過ごすより、自分の自由な生活がしたいと結婚を視野に入れなくなる自立した女性が多くなることが原因とされています。
カラダとココロのバランスが崩れる
酸いも甘いも知り尽くしたアラフォーだからこそ、カラダとココロのバランスが崩れるケースがあります。アラフォーの生活環境としては以下の要素があると考えられます。
- 仕事では立場上無理をしないといけない。
- 両親の面倒を見ないといけない。
- 周りの友達は子育て中で忙しい。
- 夫とは疎遠になる
このような状況が重なるとなると相談相手もおらず、悩み事があっても自分ひとりで抱え込んでしまうことになるでしょう。結果、精神的なストレスで仕事を休むという例も多々あります。
女性の結婚や仕事との兼ね合いは、悩んでいる女性も多く複雑な問題となっています。以下の記事でも解説しています▼
現代、働き方の男女差別化も少なくなり、女性も男性を頼らず一人で生きていける時代になってきました。 マイホームを購入したり、海外旅行へ行ったり、いわば『おひとり様時間』を楽しんでいる女性をよく見かけます。 しかし、まだまだ独身女性[…]
アラサー・アラフォーになると女性はモテる
女性の魅力は若さだけではありません。今の世の中、男性が女性に求める点も多種多様です。単純に若い女性よりも、アラサー・アラフォー女性に魅力を感じる男性が多くなってきているのです。モテるアラサー・アラフォー女性の特徴についてまとめてみました。
モテるアラサー女性の特徴
- 行動力がある
アラサー女性には行動力があります。20代で得た経験値と女性ならではの決断力により、男性には無いきめ細やかな部分にまで行動力を発揮する女性が多いです。行動力のある女性に引っ張られたいという男性がアラサー女性に魅力を感じています。 - 等身大の自分を持っている
「あるがままの自分でいることが大事」と気づいているアラサー女性です。ある意味自分自身を大切にしているそんなアラサー女性を好む男性も多くいます。 - 自立した中にも弱さがある
経済的にも精神的にもある程度、自立しているアラサー女性。しかし、ふとした時に見せる弱い面に男性はクラッときてしまうのです。「仕事でミスをした」「彼氏に振られた」等の理由により、普段、強がっているアラサー女性が時に見せる弱さは効果抜群です。
モテるアラフォー女性の特徴
- 経済的に自立している
仕事でキャリアを積んだ女性は経済面で自立しています。夫婦共働きが多い時代において、経済的余裕があるというのは大きなメリットです。経済的に余裕がある女性は自分自身への投資をしているケースが多く、アラフォーならではの洗練された上品さや美しさを兼ね備えている女性も多いでしょう。 - 包容力がある
40年前後人生を歩んだ女性だからこそ身につけることができる包容力は男性にとって魅力的です。子どものような男性は多くいます。そんな男性にとって全てを包んでくれるアラフォー女性を好むのは必然といえますね。 - ギャップに萌える
仕事とプライベートの切り替えが上手なアラフォー女性はモテます。「男勝りに働く仕事中」と「実は天然なプライベート」このギャップに男性、特に若い男性は惹かれることが多いようです。
アラサーとアラフォーの変遷
時代の流れとともに、アラサーとアラフォーにも変化が起こっています。女性自身の問題だけでなく、ここでは社会的にアラサー・サラフォー女性の起きている変化についてご紹介します。
女性の社会進出促進
アラサー世代は女性にとって仕事のキャリアアップの時期です。女性の社会進出が増えている現在では、30代で結婚ではなく、キャリアアップを選択する女性が現在は増えてきています。時代の変化とともに、アラサーよりもアラフォーが結婚適齢期という考えも広まりつつあるのです。
再婚率が上昇
近年、日本の婚姻件数のうち26.7%が再婚となっています。つまり独身のアラフォー世代にとってもまだまだ結婚するチャンスが増えていると考えられるでしょう。アラフォーの独身の場合、諦めから結婚願望を無くす人も多いですが、結婚を望むのであれ諦める必要は無くなりました。
美魔女の登場
信じられないほど見た目が若く、美しい奇跡のようなアラフォー女性のことを「美魔女」といいます。2009年頃から雑誌で取り上げられ、「美魔女」ブームとなりました。外面と内面を磨き、本当の美しさということで多いに注目されました。その後、アラフォー世代もしくはそれ以上の年齢の女性が美魔女として注目されるケースも大変多くなりました。
今では街を歩いていると、たくさんの美魔女に出会えます。美魔女はSNSでもインフルエンサーとして、若者から注目されています。
言葉の派生
アラサーから派生し、アラフォーという言葉が生まれました。現在では、さらに派生した言葉が使われています。
- 「アラフィフ」
around50【アラウンドフィフティー】⇒50歳前後の人のことを指します。 - 「アラカン」
around還暦【アラウンドカンレキ】⇒60歳前後の人のことを指します。 - 「アラセブ」
around70【アラウンドセブンティー】⇒70歳前後の人のことを指します。 - 「アラエイ」
Around80【アラウンドエイティー】⇒80歳前後の人のことを指します。
近年、健康志向が強まり、年齢を重ねても若く見える人が増えています。世代ごとに紹介しやすいように、続々と言葉が生まれています。
アラサーとアラフォーは前向きな言葉
以上、紹介したように「アラサー」と「アラフォー」の定義はひとつではありません。人それぞれの解釈があるため、ひとつに絞ることは難しいといわざるを得ないでしょう。しかし、一般的にはアラサーは30歳上下2~3歳、アラフォーは40歳上下2~3歳のイメージで定着しています。
現在は年齢にとらわれず活躍する女性や若々しく美しい女性が増えていますので、「アラサー」「アラフォー」を使う時は、前向きな意味合いで使うことをお勧めします。「アラフォーには見えない!」「アラサーならではの魅力がある」といった言葉は相手に不快感を与えることがありません。
年齢的な部分は使い方によっては相手に不快感を与えかねません。しっかりとした定義がないからこそ前向きな言葉として捉えていきましょう!