子育てを行っていくと、多かれ少なかれ必ず壁にぶち当たってしまうことがあります。
この記事では、子育ての難しさを子供の年齢ごとに解説し、その対策について紹介していきます。
育児の先輩方の対策方法を知りたい方や、現在子育てに難しさを感じている方はぜひこの記事を参考にしてみて下さい。
1歳頃で感じる子育ての難しさと対策
はじめにここでは、1歳頃に感じる子育ての難しさと対策について紹介していきます。
1歳頃は、離乳食から普通食に切り替わったり、1人で歩いて移動ができるようになったりと、目まぐるしく成長をする時期です。
また、保育園に通い始める子供が多い時期でもあり、徐々に言葉を話し始めて、簡単な会話ができるようになります。
1歳頃に感じる子育ての難しさ
- 言葉が遅いのではないかと不安になる
- 自分で移動するので目が離せない
1歳頃の子育てで感じやすい難しさは、離乳食を含むごはんを食べてくれなかったり、言葉を話し始めるのが遅いのではないかと不安になったりなどが挙げられます。
他にも、歩いて移動するようになり目が離せないことで、家事が思い通りに進まなくてイライラするなど、毎日さまざまな難しさを感じることでしょう。
この難しさを解決する対策を2つにまとめたので、確認してみて下さい。
1歳頃の難しさを解決する対策
- 子供が楽しんで生活できる環境をつくる
- 成長には個人差があるので温かく見守る
先ほど紹介したような難しさに直面した時には、子供の気持ちになって解決策を考えることが大切です。
ごはんを食べてくれない場合は、ごはんの時間が楽しくなるような雰囲気作りをしてあげたり、おもちゃを片付けてくれない場合は、一緒に遊びながら片付けてあげたりすることで解決できます。
また、成長の速度については個人差が大きい時期なので、重要視せずに温かく見守ってあげましょう。
2歳頃で感じる子育ての難しさと対策
続いては魔の2歳児とも呼ばれる、2歳頃に感じる難しさと対策を見ていきましょう。
2歳頃にはごっこ遊びを始めたり、靴を自分で履いたりできるようになったりと、身の回りのことを自分でできるようになる時期です。
日常的な会話をすることも可能になるので、自分の思っていることを言葉にして伝えるようになり始めます。
2歳頃に感じる難しさ
- イヤイヤ期に突入し言うことを聞いてくれない
- 自分もイライラしてしまってついきつく叱りつけてしまう
2歳頃の子育てで必ず直面してしまう難しさは、第1次反抗期(イヤイヤ期)で、初めて子育てで難しさを感じるという方も少なくありません。
子供自身に遊び方やごはんの食べ方にこだわりができ始め、自分の思い通りにならないと手を付けられないほど反抗することもあります。
このような子供の主張をできるだけ聞いてあげたいけれど、忙しくてついつい叱ってしまうという方も少なくないでしょう。
2歳頃の難しさを解決する対策
- 子供の意見に耳を傾けてあげる
- 叱る時にはゆっくり分かりやすく話してあげる
第1次反抗期は子供と親が共に成長しなければいけない大切な過程であり、一方的にこちらの考えを押し付けることは逆効果になってしまいます。
子供が主張をしている時には、しっかりと耳を傾けて何を伝えたいのかを理解してあげることが重要です。
もちろん、たまには叱りつける場面も必要で、優しく聞くときはしっかりと聞いて、叱るときにはなぜダメなのかをゆっくり分かりやすく説明するなど、メリハリのある子育てをしていきましょう。
3歳頃で感じる子育ての難しさと対策
こちらの項目では、3歳頃に感じる難しさと対策を紹介していきます。
3歳頃にはおはしを使ってごはんを食べ始めたり、トイレトレーニングをしたりと大人と同じような生活スタイルに近づく時期です。
この時期には公園や保育園などで同年代の子供同士で遊ぶようになり、目を離すことができない子育てから少し落ち着き始めます。
3歳頃に感じる難しさ
- 自分の興味のあることに集中する
- 叱っている時に言い訳をする
3歳頃では、自分のことは自分でできるようになっていきますが、まだ反抗期が続いていることもあります。
さらに、まだまだ好奇心が旺盛な時期なので、言ったこと以外のことを一生懸命していることも多いでしょう。
子供なりの主張も上手に伝えるようになり始め、叱っている時に言い訳をすることが多くなるのもこの時期からです。
3歳頃の難しさを解決する対策
- なぜそれをやらないといけないのか説明してあげる
- やらせるのではなくお願いをする
3歳頃の子育てでは、子供にしっかり理解させながらしつけをしていくことが重要で、どうしてそれをして欲しいのか、なぜこれをしなければいけないのかなどを、子供に伝えるようにしましょう。
また、こちらからお願いしてみることで、反抗的な態度から協力的に変わることも少なくないので、言ったことをしてくれない時には、「~して欲しいな」などお願いをしてみると効果的です。
4~5歳頃で感じる子育ての難しさと対策
4~5歳頃には、幼稚園に通い始める時期ということもあり、多くの子供が家以外の環境で生活をする機会があります。
この頃には、身の周りのことはほとんど自分でできるようになり、親が知らない間に成長していることも少なくありません。
4~5歳頃に感じる難しさ
- 自分の中でこだわりを持ち始める
- 気に食わないと暴力的になってしまう
4~5歳頃では、他人の気持ちを考えて行動することが可能になり、ルールを守って生活することができ始めます。
その一方で、自分の中で強いこだわりを持つことも多くなり、友達同士や親子間で意見がすれ違うこともあるでしょう。
中には、思い通りにいかないと暴力で解決しようとする子供もおり、どう接すればいいのか分からないという悩みを抱えていることもあります。
4~5歳頃の難しさを解決する対策
- 子供のこだわりに付き合ってあげる
- 自分で選択して生活できるようにしてあげる
強いこだわりを持っていることで、子供と対立することが多くて悩んでいるという方は、子供の意見にとことん付き合ってあげることも効果的です。
遊びをどうしても辞めたくない時にはお腹がすくまで待ってあげたり、着ていく服が気に入らないなら自分で選ばせてあげたりなど。
そうすることで、なぜごはんを食べないといけないのかなど、言葉で理解できなかったことも理解できるようになります。
6歳頃で感じる子育ての難しさと対策
この時期では、小学校に入学するということもあり、家庭での生活と同じくらいの時間を外で過ごすことになります。
仲の良い友達ができたり、時間を気にして生活をするようになったりと、自分の過ごしやすい環境を自分で選択し始める時期でもあるのです。
6歳頃に感じる難しさ
- 小学生になり勉強についていけるか不安になる
- 自分の置かれている環境に不満を持つ
6歳頃には、学校での生活態度や友達や先生など他人との関係性に難しさを感じることが多く、友達とよくケンカをしたり、宿題を自分からしなかったりすることで悩んでいる方が多くいます。
子供の主張も自分のわがままだけではなく、周囲との環境についての主張が増えてくる傾向にあります。
6歳頃の難しさを解決する対策
- 人生の先輩としてアドバイスをしてあげる
- 子供の生活スタイルが大きく変わったことを理解する
6歳頃の難しさを解決するには、親であり人生の先輩としての経験を活かし、なぜ勉強をしなければいけないのか、どうして友達の意見も聞いてあげないといけないのかなどを説明してあげることが効果的です。
これまでの自分中心の生活から、集団の中に溶け込む生活に慣れるためには、その必要性を理解することが重要なのです。
7~10歳頃で感じる子育ての難しさと対策
7~10歳頃では、学校での生活がメインとなるので、学校での出来事について会話する機会が増えます。
また、この時期では休みの日でも友達と遊ぶ機会があり、親よりも友達を優先することも増えて、子供の自立を実感するでしょう。
7~10歳頃に感じる難しさ
- 子供が1人で悩んでいないか不安になる
- 勉強が難しくなり追いつけなくなる
子供が自立していくことが嬉しい反面、学校での生活は上手くいっているのか、何か1人で悩んでいることはないかなど心配することも多いでしょう。
また、10歳頃になると学校での勉強内容も難しくなり始めるので、勉強に追いつけないなどの悩みを抱えている方も少なくありません。
7~10歳頃の難しさを解決する対策
- 頼れるパートナー的存在になってあげる
- 学校で勉強が追いつけない時は自宅で教えてあげる
この時期は親と同様に、子供自身も同じように悩んでいることも多く、親がきつく叱りつけることで余計にやる気を無くしてしまうことがあります。
そのため、『一緒になって頑張る』ということが大切で、勉強が分からないなら親が教えてあげたり、塾に行かせてあげたりなど前向きに解決していくようにしましょう。
子供の気持ちをきちんと理解して楽しく子育てをしよう!
今回は、1~10歳までの子育てで感じやすい難しさとその対策を紹介してきましたが、年齢ごとに親も成長しなければいけないことや、子供の気持ちを第一に考えてあげることが大切だと分かりました。
現在子育ての難しさに直面している方は、子供にしっかり向き合ってあげて、子供の成長を温かく見守ってあげて下さい。