生理の出血の期間って平均的のどれくらい?女性の体と正常な生理を解説!

生理の平均的な出血の期間はご存知でしょうか。

「わたしの出血期間は正常なの?」「人より長い気がするな…」個人差があって何が正解かわからないという女性も多いのではないでしょうか?

ここでは女性の体に必要不可欠な生理について解説します。一度自分の生理が正常化どうか振り返ってみましょう!

正常な生理とは?

通常正常な場合、出血期間は3~7日間と言われています。この期間より短いもしくは長い出血期間が続く場合生理不順と呼ばれ、何らかの病気が原因という可能性が考えられます。ここでは正常な生理とはどのようなものか見ていきましょう。

正常な出血の量

一般的に正常な生理の量は20~140gとされています。20gより少ない場合は「過少月経」、反対に140gより多い場合は「過多月経」と呼ばれ、それぞれ治療が必要になります。

目安としては「ふつうの日用ナプキン」の全体的に経血がついていれば5g、半分くらい付いている場合は3g、少しだけついている場合は1~2gと判断すると良いでしょう。個人差はありますがこの範囲内を超えないことが重要です。

血の塊が出るのは正常なの?

通常生理の際の経血は酵素の力が働き、サラサラで塊になることはありません。ただ出される子宮内膜や血液の量が多い場合は、酵素の働きが追い付かないということも稀にあります。

たまに出る程度であれば問題ありませんが、レバー状の大きな塊がたくさん出る場合には注意が必要です。また過多月経になると経血量が通常より多くなるため、 めまいや立ちくらみなどの症状があらわれます。あまりにもひどい場合は一度産婦人科の受診をおすすめします。

生理期間が短い・長い理由とは?

生理の出血期間が2日以内の場合は過短月経」、生理の出血期間が8日以上続く場合は「過長月経」と呼ばれます。ここでは過短月経と過長月経の理由と特徴についてご紹介します。

生理期間が短くなる理由

出血期間が通常より短くなる(過短月経)は女性ホルモンの分泌量が通常より少ないことや子宮内膜の厚みが薄いまたは子宮の発育不全などが考えられます。その他にも下記のような病気の可能性もあります。

  • 無排卵周期症月経はあるのに排卵が伴っていない状態。
  • 黄体機能不全:黄体という受精した卵子が着床しやすい状態に子宮を作る働きが機能しなくなる状態。
  • 子宮内膜炎:細菌が原因で子宮の内側の粘膜が炎症を起こしてしまう状態。

生理期間が長くなる理由

過短月経とは反対に、出血期間が通常より長くなる(過長月経)にはどのような原因が考えられるのでしょうか。こちらもホルモンバランスの乱れ血液や甲状腺の病気、また下記のような子宮の病気が考えられます。

  • 子宮筋腫:子宮に腫瘍ができる状態で、悪性腫瘍ではないですが生理期間中痛みを伴うことが多いです。30歳以上の女性の2~3割ができると言われています。
  • 子宮腺筋症:子宮内膜に似た組織が子宮外にできる状態。
  • 子宮内膜ポリープ:子宮内膜にいぼ状の腫瘍ができる状態。比較的頻度の高い疾患と言われています。

生理の周期が正常でない場合どんな原因があるの?

通常生理の周期は25~35日と言われています。ただ体調によっても左右されるのでこの周期より早く月経が始まったり、遅くなったりすることは誰しもが経験あることと思います。またそもそも生理の周期の数え方を間違っている場合もあります。ここでは生理周期の乱れ正しい周期のカウント方法について解説していきます。

生理周期の正しいカウント方法

「月経の始まった日」を1とし、その次の日を2、3...と数えていき、次の月経が始まった日をまた1とします。このサイクルがだいたい25~35で、その変動は6日以内であれば正常と言えます。このサイクルの中の中で、生理期間、卵胞期、排卵期、黄体期の周期を繰り返しています。

生理がこない理由とは

予定日を過ぎたのになかなか生理が来ないと不安になることはありませんか。誰もが一度は経験したことでしょう。妊娠の他にどんな理由があるのでしょうか。

  • 普段の生活による女性ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンはとてもデリケートなので、ストレス、睡眠不足、過激なダイエットによっても左右されます。卵巣ホルモンや黄体ホルモンといった女性ホルモンによってコントロールされており、女性ホルモンが適切に分泌されなくなると月経周期が乱れます

  • 早期閉経

閉経は平均年齢50歳前後と言われていますが、最近では30代や40代でも閉経する人がいます。通常40歳後半になると1~2年ほどかけて徐々に女性ホルモンの分泌を減らしていきながら閉経を迎えます。この期間は生理の周期が乱れやすくなっています。

  • 甲状腺の病気

甲状腺は排卵に影響を与える甲状腺ホルモンの分泌をします。その甲状腺が異常をきたすと生理の周期が乱れます。代表的な甲状腺の病気は20代から30代の女性に多くみられる「バセドウ病」、40代から50代の女性に多くみられる「橋本病」などがあります。

性行為をしていれば妊娠という可能性があります。妊娠していれば必然的に生理が止まります。また、微妙に出血を起こすケースもあるので、すぐに気づかないケースも多く存在しています。現在では妊娠検査薬がすぐに手に入るので、可能性が考えられるのであれば早めの検査がおすすめです。

生理不順と妊娠初期は区別できる?

妊娠初期の症状と生理不順の症状は似ており、区別は難しいと言われています。人により症状は異なりますが、風邪のような症状、例えば鼻詰まりや頭痛、微熱などがみられます。

その他にも基礎体温が高温期が2週間以上続くなどが挙げられます。妊娠している可能性が高いと思われる方は生理予定日を1週間過ぎた頃に妊娠検査薬で確認するもしくは産婦人科で診てもらいましょう。このタイミングより前の場合正しい結果を知ることができない可能性があります。

生理期間を改善させる方法とは?

生理不順の原因の多くは「女性ホルモンバランスの乱れ」と言われています。このホルモンバランスを正常に保つことが生理期間を正常に戻すカギとなります。ではホルモンバランスを正しく保つためにはどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。

バランスのとれた食事

栄養バランスの摂れた規則正しい食事を心がけましょう。不足しがちな栄養はサプリメントやドリンクで補うのも良いでしょう。過度なダイエットや過食は厳禁です。体に負担のかかる食べ方はできる限り避けるようにしましょう。

質の良い睡眠

仕事や育児に忙しいわたしたちが睡眠時間を確保するのは難しいでしょう。睡眠不足は体への負担が大きくホルモンバランスも崩れやすくなります。

質の良い睡眠を妨げるような就寝前にスマートフォンを使用したり、アルコールを飲んだりすることは避けましょう。なかなか寝付けない日はカフェインフリーのハーブティーを飲んでみるのもおすすめです。

適度な運動

普段エレベーターやエスカレーターを使っているところを階段を使ってみたり、1駅分歩いてみるなどできる範囲から始めてみましょう。心地よい疲労感でぐすっり眠れるでしょう。ただ、過度な運動は逆にストレスを与えてしまうので注意が必要です。改善できることから始め、ホルモンバランスを整えていきましょう。

改善が見られない場合

何らかの病気が潜んでいる可能性が考えられます。そのまま放っておくと不妊症になったり、病気が進行し取り返しのつかない状態になる場合があります。ためらわず産婦人科の受診をおすすめします。

生理周期の改善についてはこちらの記事でも紹介しています▼

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少しでも異変に気がついたら病院へ

生理は健康のバロメーターとも言われています。毎月やってきて憂鬱な気分にさせる厄介なものと思いがちですが、自分のからだを知る簡単なセルフチェックの役割もあります。

まずは自分の生理の周期をきちんと把握しましょう。併せて基礎体温をつけることで自分のからだの変化にいち早く気が付くことが出来るでしょう。今のうちから将来の自分のために、からだのリズムときちんと向き合っていきましょう。