女性用風俗のセラピストが嫌になり、退店を決めた男性がいると知り、話を聞いてみたいと依頼しました。話を聞かせてくれたのは、元女性用風俗のセラピスト・Kさん。
女性用風俗が一般的な存在になるにつれて「働きたい!」と考える男性も増加傾向の中、なぜKさんは退店を決めたのでしょうか?その理由は「女性客の怖い特殊性癖」に耐えられなくなったため、だそう。
一体Kさんの身に何が起こったのでしょうか?
女性用風俗を退店したKさんの仕事内容とは?
Kさんは20代後半。黒髪をビシッと整えた、真面目そうな印象の男性です。まずはKさんのセラピストとしての仕事内容について、本人にお話を聞いてみました。
女性用風俗「性感マッサージ」で働いていたKさん
Kさんの身長は170㎝前後、声は低めで色気のようなものが感じられ、女性にモテそうなタイプに見えます。
まったくの素人だったKさんですが、研修のおかげもあって性感マッサージの技術を身に付け、女性用風俗のセラピストとして働くようになったのです。
性感マッサージは、女性から呼ばれて自宅やホテルでアロマオイルなどを使ったマッサージをするサービスです。マッサージの経験があるわけでもなく、完全に素人でした。しかしお店では研修もしっかり受けさせてもらえるとのことだったので、やってみようと考えました。
女性用風俗「性感マッサージ」の具体的な内容とは?
それでは女性用風俗の性感マッサージで受けられる、具体的なサービス内容とはどのようなものなのでしょうか?
Kさんによると基本的に本番セックス以外は何でもアリ。オイルマッサージやクンニや全身リップは基本サービスで、女性客がこちらに触りたいと言えば、触ってもらいますし、フェラしたいならフェラしてもらう、という感じなのだそう。
もちろんお互いにしてほしくないことは断れますし、バイブやローターといった道具をオプションとして使うこともできるのです。 女性客も舐められるのが苦手な方もいるのでそういった方には指や手を使って、ローションやオイルと共に快感に導いていくとのこと。
まずはアロマオイルを使っての全身マッサージ。当然女性は裸です。敏感な人だと、背中にオイルを塗って撫でているだけで、身体をビクビクさせる人もいますね。
全身をある程度揉みほぐしたら、胸や女性器をマッサージします。手だけでなく、唇や舌を使って全身リップや乳首舐め、女性器も舐めたり指を入れたりと、いわゆるセックスの前戯をずっと続けるようなものです。
女性客からの特殊な要望とは?Kさんが女性用風俗のセラピストを辞めた原因
Kさんは順調に女性用風俗のセラピストとしてキャリアを重ね、常連のお客も増えてきていましたが、「もうこれ以上は耐えられない」と思って、お店を退店してしまいました。
その理由は、女性客たちが見せる「特殊な性癖」に恐怖を覚えることが増えたからだ、とのことです。Kさんをそこまで追い詰めた、女性の怖い性癖とはどのようなものなのでしょう?
絶対に勃起を許さない清楚系美人
私の場合、仕事にはお店のスタッフから連絡を受けて、行先や希望の内容を確認して向かっていたんですけれども、その時はスタッフから「ちょっと不思議なお願いをされていまして」と言われたんです。
何だろう、と思って聞いてみると「プレイ中、絶対に勃起させないでほしい」との依頼だ、と。仕事で女性に触るのも慣れてきていて、プレイ中も特に興奮もしないようになってきていたので、大丈夫だろうと思って引き受けたんです。
会ってみると好みの女性で最後には…
それでホテルに行ってみると、待っていたのが30代くらいの清楚系美人で。
正直に言って、ちょっと好みだったんでマズイかな、と思ったんですが、もうその段階で帰ることもできませんし、いつも通りのプレイを始めたんですね。なんとか勃起させずにこなしていたんですが、途中で油断したのかちょっと大きくなってきちゃったんです。
そうしたらそれに気付いた女性から「なんで大きくしてるのよ!!!!」って、ホテル中に聞こえるんじゃないかってくらいの大声で怒鳴られまして…。
それまで気持ち良さそうだったのに、ガバッと起き上がって、すごく怖い顔になっていて。必死で謝って、なんとかプレイは最後まで終わらせましたけど、あの絶叫と怖い顔は忘れられませんね。
極度の痛みや苦しさに興奮するドM性癖の女性
その女性は何度か指名してくれた常連さんでした。
最初から「私、Mなんですよ」と言っていて、プレイ中に「ちょっとお尻を叩いてほしい」なんて頼まれて、こちらも「軽く叩くくらいなら…」と思って受け入れていたんです。
それが指名を繰り返すうちに、「もっと強く叩いてほしい」になって、「首を絞めてほしい」になって…。「それはちょっと無理です」と断っても「ちょっとだけだからお願い」と迫られてしまって、つい受け入れてしまっていたんですよ。
そのうちにかなり強く首を絞める感じになってきていて、ちょっとマズいかな、と思うようになったんです。
そもそも、早いうちにちゃんと断らなかった私が悪いのは確かなんです。でもその時は、お客さんのお願いを断るのが悪いこと、お願いを聞いてあげるのが良いことだと思い込んでいたもので…。
要望がだんだんエスカレート
最後に指名を受けた時も、結局首絞めをして、プレイ後に休んでいる時にこう言われたんです。「次は、もっと苦しめてと言ったら、してくれるよね?」
ゾッとしましたね。笑って冗談として済ませよう、と思ったんですけど、本気で言っているのは理解できるんで…。
「本当にすみません、これ以上はできません」
そう謝ったら、一言「そっか」とだけ言われました。それ以来、彼女からの依頼自体がお店に来なかったので、彼女には会っていません。
まだ発展途上の女性用風俗はセラピストの負担も大きい
他にも女性用風俗では「Kさんの存在を無視してプレイ中クリトリスをいじる続ける女性」や「数時間ひたすらクンニをお願いする女性」などに出会ったというKさん。
「好みの女性ばかりじゃないから嫌になって退店したんだろ?」などと友人からは言われるそうですが、そんなことは問題ではないといいます。
女性の秘めた性癖を受け入れる女性用風俗のセラピスト
男性が風俗で特殊性癖を発散させるのと同じですかね、と聞くと、Kさんは頷きました。
Kさんによると、女性用風俗のセラピストとして働くことで、勃起不全や女性不審になってしまう男性もいる、とのこと。決して楽な仕事ではないのです。
今回紹介したのは極端な例ですが、恋人や旦那さんにはお願いできない性癖を女性用風俗のセラピストを相手に発散させたい女性はたくさんいます。
そういった点では、男性も女性も変わりません。どんなことを頼まれてもあまり気にせず仕事を続けられるセラピストもいれば、私のように耐えられなくなって退店するセラピストもいる。それだけの話です。
セラピストの退店を防ぐには女性用風俗の細分化が必要
Kさんは女性用風俗がさらに発展し、お店ごとのジャンルが細分化すればセラピストの負担は軽減され退店は減る、と考えています。 しかしそうなるにはまだ時間がかかりそうですけどね、と語るKさん。
どんな性癖でも受け入れられる人間は、そこまで多くはないとKさんは自分の経験から語ってくれました。
例えば男性用風俗は性癖に合わせてジャンルが細かく分かれていますが、女性用風俗はまだ発展途上で、細かいジャンル分けができていません。だからさまざまな性癖の女性を同じセラピストが担当することになってしまうわけです。
そうすれば女性も男性も、自分の性癖に合わせて遊ぶお店、働くお店を選ぶことができますから。
もし性癖やジャンルによって女性用風俗が細分化される時代が来たら、また女性用風俗で働きますか?と聞いてみると、Kさんは苦笑いして首を左右に振ったのが印象的でした。
今後の女性用風俗の充実と発展に期待!
Kさんは女性用風俗のセラピストとして働く中で、女性の特殊な性癖に触れ、これ以上は働けないと退店してしまいました。しかし特殊な性癖を持っているのは、Kさんが出会った女性たちだけではありません。
人によってさまざまな性癖が存在しているのですから、他にも人には言えないような性癖を持っている女性は数多くいることでしょう。
それらの性欲の解消のために女性用風俗を使いたい人もいるのでしょうが、現在のところ女性用風俗は店舗数もジャンルも少なく、その需要に応えきれていない状況です。
そのためKさんのように、女性の性癖を受け止めきれず、女性用風俗のセラピストを辞めざるを得なくなる男性もいるのです。こういった悲劇を解消するため、今後さらに女性用風俗が充実し、発展していくことが望まれます。