日本における在留外国人の半数はアジア諸国、アメリカ人にいたっては全体の10%と非常に少ないです。そのなかでもアメリカ国籍は2~3%ですので、アメリカ人と恋愛する確率は非常に低いともいえます。
とは言っても、その少ないアメリカ人と出会い恋に落ちてしまう事もあります。そして文化が違うからこそ意思の疎通が上手くいかず、悲しい結果に繋がってしまうこともあるので、アメリカ人の恋愛事情をしっかり把握しておきましょう。
アメリカ人の恋愛事情1:「付き合う」ってナンデスカ?
国により恋愛事情は異なるものですが、日本と対岸にあるのがアメリカ人の恋愛観です。日本人のように「漫画やドラマのようなドラマチックな出会い」や「ロマンティックな出会い」を求めることはなく、非常に現実的です。
お互いを信頼できるまではお試し期間
日本人のように「好きだ、付き合って」とはアメリカ人は言いません。オーストリア人の留学生だった彼から「Will you be my girlfriend ?(彼女になってくれる)」と言われたことはあります。
これは、あくまでも日本の文化を勉強した上で「日本人には、このアプローチが必要」と感じたからでありポピュラーではないからです。
相手が気に入ればデート(食事をしたりカフェで過ごす)が一般的、教会や公園でデートするカップルもいます。
半年くらいは、お互いに本当に必要な相手なのかを試す期間なので複数交際も当たり前。日本人では考えられないくらいにフランクに異性とデートします。
デートに誘うのは男性、女性はアピールして誘いを待つ
アメリカ人の女性は積極的なイメージがありますが、自分から進んで男性には告白したりはしません。気になる男性には、さりげなく自分をアピールして誘いを待っています。
男性は「デートしてみたい」と思う女性に積極的に声をかけていきますが、だからといって直ぐにステディな関係になることもありません。たくさんの異性と出会うことで、より自分とマッチする相手を探ししています。
アメリカ人の恋愛事情2:価値観第一主義
アメリカ人は「見た目」や「雰囲気」でパートナーを選ぶことはありません。
自分と価値観が合うのか、どんなことに興味を持っているのか、仕事にプライドを持っているのか、収入やスキルなど総合的な面で相手を判断します。
日本人のように「癒し系美女」に興味はあるようですが、見た目と中身のギャップが大きいほどに離れていく傾向があります。
良く「外国人は頭の良い女性を好む」とも言われますが、そうではなく自立心があり常に前向きで向上心のある女性に魅力を感じるようです。
デーティング利用者(出会い系)が増えている
以外に思えますが、デーティング(出会い系)は相手のプロフィールを把握してパートナーを探せることから非常に合理的な出会いの場として認識されています。
日本では、「出会い系」を利用することがまだまだポピュラーではありませんが、アメリカ人の恋愛事情を考えると非常に合理的です。
アメリカ人の恋愛事情3:恋愛観
アメリカ人は自分の意見があってこそ、他人の意見と比較し結論を出す「個人主義」です。自尊心を向上させて自立するための教育を受けて育っていますので、挑戦・成長・ステイタスを重んじます。これはそのまま人間関係や恋愛事情にも反映され、非常に複雑に絡みます。
自立心がある相手をパートナーにする
レディファーストの国ではありますが、男女平等のアメリカでは仕事だけでなくプライベートも自立した相手を好みます。日本のように「扶養」の概念がありませんので、夫婦でもすべてが平等。
家事も仕事も「お互いするのが当たり前」ですから、上昇志向で自立心があり人に頼るのではなく自分で道を切り開くパワフルな女性を好みます。
見た目の美しさではなく内面から輝きを放つ女性に魅力を感じる男性が多く、女性も見た目や年齢ではなく能力志向と言えます。
家族や友人とコミュニケーションができる相手を好む
付き合い始めは友人とのダブルデートもありですが、基本的に私たちの場合には1対1でのデートがお約束です。
ところがアメリカ人は、友人と一緒に出掛けたりパーティーに参加することが多く、二人きりでデートすることは少ないです。
異性としてだけでなく友人としても理解しあいたいと思っていますので、関係が終わっても友人として尊重しあい付き合うのが普通。
相手の友人と上手くいかなかったり、家族に気に入られないと「君とは付き合えない」と言われてしまうのでご注意を!
デートは割り勘が当たり前
日本では「男性がデート代を支払う」ケースが多いのですが、アメリカでは学生も社会人もお互いに自分の分を支払うのは当たり前。
中には「御馳走します」と奇特な方もいますが、概ね下心ありの場合が多く「一夜限り」の関係を結んでドロンされるパターンもあります。どちらにしても、気前が良い男性には注意した方がいいでしょう。
アメリカ人の恋愛事情4:「I LOVE YOU」は特別
映画のイメージが先行するからか、アメリカ人をはじめとする外国人は何かと「I LOVE YOU」を連発しているように思われているようです。
正直言えば「今日もチャーミングだよ」とかは言ってくれますが「I LOVE YOU」というのは本当に特別な時だけです。
アメリカ人にとって「I LOVE YOU」は家族とその同列に並ぶ人に発する言葉で、恋人にも簡単には言いません。基本的にはクリスチャンの国ですから、愛してるの捉え方が日本人とは違うのが根本にあるのでしょう。
「I LOVE YOU」は「君と家族になりたい」の同義語なので、お付き合いしている相手に気軽に言ったり「どうして言ってくれないの?」はタブーです。I LOVE YOUは最高の告白であり軽々しく使う言葉ではないようですよ。
アメリカ人の恋愛事情5:上手く付き合うコツは?
言葉の壁は然程問題ではありませんが、文化の違いをしっかり理解しないと上手くものも上手くいきませんし「自分を理解しようとしない」と気持ちが離れていきます。
すべてを含めて相手を理解することがアメリカ人と長く付き合うコツで、国際結婚へと続く道でもあります。
コミュニケーションは大切
アメリカ人は明るく元気なイメージですが、実は寂しがり屋が多いです。顔が見えていれば、つたない会話でも意思疎通はできるのに電話やラインは苦手な方もいるのではないでしようか。
短いフレーズでも、こまめに声をかけたり電話で話すなどのコミュニケーションは非常に大切です。短い時間でも、しっかりコミュニケーションが取れるように自分から話しかけたり積極的な声掛けで印象つけましょう。
本音で話さないと通じない
アメリカ人に対して「気持ちを察して欲しい」と願ってはいけません。言いたいことは本音で話し、お互いに同意できなければ上手くいかなくなります。
嫌なことは「NO!」と言い切るくらい、自分をしっかり持たないと「よく分からない」と去られてしまいます。
嫌われるからケンカしたくない気持ちはわかりますが、本音でぶつかってこない女性はアメリカ人は苦手です。自分の気持ちを理解してもらえるように、本音でトークしましょう。
まとめ
言葉の壁は、付き合っていくうちに何とかなるもの。問題は、お互い尊重しあい本音をぶつけ合えるかどうかです。
アメリカ人の恋愛事情は、日本人から見れば「想像していたとは違う」かもしれませんが、本気で相手を好きになれば国境や言葉は大した壁ではありません。
「豪に入れば郷に従え」のことわざにあるように、相手の習慣や考え方を理解し寄り添うことで上手くいくものです。この記事を参考に、素敵な恋を謳歌してくださいね。