昔と比べ、日本でも女性の社会進出はかなり進んできました。とはいえ、まだまだ男性が多い職場はたくさんあります。
「女同士の人間関係は正直めんどくさいけど、さすがに男性ばかりの職場は不安」あなたもこういった悩みを抱えていませんか?
本記事で紹介するいくつかのポイントを押さえておけば、男性が多い職場を女性にとって働きやすい職場にすることができます。
今回は、男性が多い職場での女性の立ち振る舞い方や良い人間関係の作るコツ、男性が多い職場のメリット・デメリットについて解説していきます。
男性が多い職場での女性の立ち振る舞い方
男性が多い職場で、女性はどう立ち振る舞えば良いのでしょうか?これから解説する4つのポイントを押さえておきましょう。
身だしなみは常に意識する
まず、身だしなみには常に気を配りましょう。当たり前のことのようですが、重要な部分です。女性であれば常に意識している部分ではありますが、だらしなさや不潔さが目立つと、女性として見てもらえず、雑な扱いをされるリスクがあります。
逆に、セックスアピールの強すぎる服装なども、セクハラなどトラブルの原因となるのでやめましょう。典型的な例では、「髪の毛が汚い」「寝坊してメイクが雑」「露出の高い服装」「匂いのきつい香水」など。
女性に限らずですが、見た目の印象はとても大事です。また、その印象があなたの職場での立場に強い影響を及ぼすので、身だしなみには注意しましょう。
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女性らしさを大事にする
女性ならではの気配りや印象の柔らかさなど、女性らしさを大事にしましょう。これは男性にはなかなか真似できませんし、最低限の女性らしさはどうしても求められるもの。特に男性が多い職場では、女性ならではの視点やコミュニケーションにおける癒しが欠けています。
無理に女性らしさをアピールしたり、逆に男性に張り合ったりする必要はありません。自然な気配りや態度で臨んでいれば、男性の方から意見を求めてきたり、話しかけられたりするようになり、職場での人間関係も築きやすいですよ。
スルースキルを磨く
批判や注意を受け流す能力「スルースキル」を磨きましょう。男女では何かと違うことも多いです。仕事の進め方や考え方などで合わない部分や分かり合えない部分もありますが、それを全て真正面から受け止めていたらストレスで疲れてしまいますよね。
男性が多い職場では、女性の声が届きづらい部分もあるので、必要なスキルです。注意したいのは、我慢するのではなく軽く受け流すということ。「自分が女性だからこんな扱いを受けている」などと自意識過剰になり過ぎないことも大事です。
明らかに性別の違いを理由に批判や注意をされているなら、それはパワハラですから、然るべき対処をしましょう。そうでないのなら、どの職場にも合わない人や嫌いな人はいるものですので、華麗にスルーしましょう。
色目を使ったり媚びたりするのはNG
男性が多い職場だからと言って、色目を使ったり媚びたりするのはやめましょう。人間関係のトラブルの元になり、あなた自身が職場に居づらくなります。
男性が多い職場で上手く立ち回るために色目を使ったり媚びたりすることは、一時的には有利になる可能性はあります。ですが、セクハラや恋愛感情、不平等が発生して反感を買うなどトラブルに発展するリスクが非常に高く、最終的にはあなたの立場が苦しくなります。
長期的に見てメリットがないのでやめましょう。
男性が多い職場で上手に人間関係を作るコツ
ここまででご紹介した立ち振る舞い方は、職場でのトラブルやストレスを避けるために重要です。ここからは、立ち振る舞い方に加えて、上手に人間関係を作るコツをお伝えします。
派閥などに属さない
派閥などに属するような言動、あるいはそう思われるような言動には気を付けましょう。これは男性が多い職場に限ったことではありませんが、良い人間関係を作る上で派閥は邪魔でしかありません。余計なトラブルに巻き込まれるリスクもありますし、敵対する派閥の人と人間関係を作りづらいからです。
女性が多い職場ではよくある派閥ですが、女性ほどではないにしても、男性が多い職場にも派閥のようなものは存在します。よくあるパターンは、役職や仕事のやり方の違いです。
ポイントなのは、あなたがどう思うかより、まわりからどう思われるかです。客観的に「○○さん派」のようにレッテルを貼られてしまうと、そうでない人からは、なかなか心を開いてもらえなくなります。中立な立場の人だと思われるようにしましょう。
特定の男性と仲良くしない
男性が多い職場では特に注意が必要です。特定の男性とばかりコミュニケーションを取っていると、「○○さんとデキてる」「○○さんに好意がある」などと噂されたり、先入観を持たれたりして人間関係がうまく築けません。場合によっては、嫉妬されることもあるでしょう。
この場合も、あなたにその気がなくても、客観的にそう思われたら同じことなので、仕事は仕事と割り切った姿勢を見せるようにしましょう。
自分の意見ははっきり言おう
男性ばかりの職場では言いづらいこともあるかもしれませんが、自分の意見ははっきり言いましょう。基本的に、自分の意見をはっきり言える人は信頼されます。信頼される人は、人間関係がスムーズに築けます。
注意点としては、「自分の意見を通そうとしないこと」「他者を否定したり傷付けたりすることは言わないこと」です。あくまで「私はこう思います」というスタンスが大事。ここさえ気を付ければ、自分の意見は言った方が人間関係がうまくいきます。
男性が多い職場で働く女性のメリット
男性が多い職場で働く女性のメリットは、何があるでしょうか?簡単に紹介します。
女性が多い職場より働きやすい!?
ある調査によると、男性が多い職場の方が働きやすいと思う人が77.1%、女性が多い職場の方が働きやすいと思う人が22.9%となっています。このことからも女性は男性が多い職場の方が働きやすいと感じていることがわかります。
理由はやはり「女性同士の人間関係」。女性が多い職場は、派閥・嫉妬・陰口などで働きづらいと感じる人が多いようです。こうした「働きづらさ」の原因が少ないことがメリットと言えるでしょう。
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出会いが多い
出会いが多いこともメリットです。もちろん職場は恋愛をしに行くところではありません。しかし、男女が集まれば、そこに恋愛感情が芽生えてしまうことも現実。そもそも出会いがなければ恋愛は始まりませんよね。
出会いがなくて困っている人も多いですが、職場に男性がたくさんいれば、その分チャンスは増えます。男性が少ない職場に比べて、チャンスが多いことはメリットです。
モテる可能性が高い
最大の理由は、やはりライバルが少ないこと。職場というある種の閉鎖空間の中で、男性と多くの時間を過ごすので、好意を持たれる可能性は高くなります。また、仕事にはトラブルがつきもの。そうした難局での不安や緊張感を共有することで恋愛感情が芽生えやすいのです。
心理学で言う「吊り橋効果」ですね。こうした条件があなたに集中する可能性が高いのがメリットです。
男性が多い職場で働く女性のデメリット
ここからは男性が多い職場で働く女性のデメリットを紹介していきます。
セクハラのリスクが高い
デメリットとして、やはりセクハラのリスクは高くなります。仮に職場にセクハラをする男性社員がいたとして、女性社員が少ないと、単純にターゲットにされてしまう確率が上がります。
もちろん男性が多く、女性が少ないからと言って、セクハラをされるわけではありません。しかし職場におけるセクハラの相談件数のうち、女性からの相談が約6割となっています。男女比だけで見ると、女性からの相談は男性の10倍以上の件数です。
雑用を頼まれることが多い
女性の社会進出が進んできたとはいえ、いまだに雑用を押し付けられることも多いです。男性が多い職場では、男性を中心に社内のルールが作られていることが多いです。来客へのお茶出しなどを筆頭に、いわゆる雑用的なことは女性がやるもの、という古い考え方が残っている職場も。
こうした「女性の声が通りづらい」「仕事を任せてもらえない」などは大きなデメリットですね。
女性特有の悩みへの理解が薄い
男性が多い職場では、女性の生理にまつわる不調や妊娠にまつわる不安や不調など、女性特有の悩みに対する理解が足りないことが多いです。
当然ですが、男性はこれを経験できません。頭で理解することはできても、身をもって経験しているわけではないので、どうしても認識や配慮に差が出てしまいます。そうしたことから、「休みが取得しづらい」「理解が得られない」などのデメリットがあります。
男性が多い職場もあなた次第で働きやすい職場になる
この記事で紹介した「身だしなみ」「女性らしさ」「スルースキル」「媚びない」という4つのポイントと、「できる限り中立を保って自分の意見をはっきり言う」ということを意識すれば、男性が多い職場でも女性が楽しく働けるようになります。
メリット・デメリットは、どんなポイントを重視するかによって見方が変わってきます。あなたにとってメリットの方が大きければ、働きやすいと感じることができるでしょう。ぜひ、この記事を参考にしてみてくださいね。