「デリケートゾーンがかゆくて悩んでいる」「ずっとかゆいからもうあきらめてる」など、デリケートゾーンのかゆみにどうしたらいいのかわからない方は多いのではないでしょうか?
今回は、なぜデリケートゾーンがかゆくなるのか、もしかゆくなったときはどうしたらいいのか、かゆみの原因や対処法を紹介します。かゆくならないための予防法も解説するので、かゆみがずっと続いていてあきらめている方は必見です。
デリケートゾーンのかゆみの原因4つ
デリケートゾーンのかゆみで悩んでいる女性は多いです。
デリケートゾーンのかゆみに襲われている()
— もちづき (@Mochizuki_jmsdf) October 26, 2021
限りなく本体に近い、内股のデリケートゾーンがかゆいから、帰りたい。
— 花枯れ爺🗝️season2 (@hanasakazizi) May 27, 2019
デリケートゾーンが正常な場合は、基本的にかゆみはありません。かゆみがあったとしてもすぐに治まり、長期に及ぶことが少ないです。
では、どうしてかゆくなってしまうのでしょうか?ここでは、デリケートゾーンがかゆくなる原因を4つ解説します。
外部からの刺激
デリケートゾーンのかゆみで一番多いのは、下着やナプキンなどによる蒸れや摩擦によるもの。デリケートゾーンは、まぶたよりも皮膚が薄いといわれており粘膜もあるので、ちょっとした刺激にも敏感です。
かゆみがあると、お風呂のときに我慢できずに掻いてしまう人も多いです。かゆみが強いほど、力強く掻く傾向にあるので、皮膚が傷ついてかぶれや出血が伴うことも。
デリケートゾーンは、少しの傷で雑菌が侵入しやすいので、余計にかゆみがひどくなったり、黒ずみや膣炎などほかの症状につながってしまう可能性があります。
乾燥
デリケートゾーンが乾燥しているせいで、かゆみが出ることもあります。
デリケートゾーンが乾燥する理由
- カミソリやレーザー脱毛によるアンダーヘア処理
- 洗いすぎ
- 更年期に伴うもの
- 不規則な生活
デリケートゾーンの乾燥は、意外にもさまざまな原因があるのです。
感染症
デリケートゾーンの感染症が、かゆみを起こす原因になることもあります。感染症には性交渉による性病も含まれます。
かゆみが出る主な感染症
- 膣ガンジダ症(ヨーグルトのようなおりもの)
- 細菌性膣炎(悪臭の強い灰色のおりもの)
- 性器ヘルペス(性器にたくさんの水泡)
- トリコモナス膣炎( 赤くただれて痛みあり)…etc
膣ガンジダ症は、「ガンジダ」というカビによる感染症ですが、健康な人も元々持っている菌。
なので、必ずしも性交渉で感染するわけではありませんし、感染しても発症しない人もいます。風邪や体調を崩したときや多くのストレスがかかったり、免疫力が低下したタイミングで菌が増えて発症します。
デリケートゾーンの感染症は、かゆみに加えておりものや性器がいつもと違う症状になることが多いです。
ホルモン減少
という人もいますが、これは間違いではなく加齢による影響によるもの。
30代後半以降、「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンが低下し、皮膚や粘膜の水分が少なくなります。膣のうるおいも減少し、乾燥しやすくなるので、かゆみが起きやすくなるのです。
デリケートゾーンのかゆみの対処法
デリケートゾーンのかゆみは、症状が強いほど日常生活に支障をきたします。
と思いながら生活している人も多いでしょう。ここでは、デリケートゾーンがかゆくなったときの対処法を紹介します。
市販薬を塗る
デリケートゾーンのかゆみ止めクリームを塗って対処する方法があります。
かゆみやかぶれを対処する市販薬はたくさんあるので、症状に合わせて使用することが大切。
どの薬がいいのかわからない場合は以下を基準に選ぶと良いです。
- かゆみを抑える「抗ヒスタミン成分」配合
- ステロイド剤が配合されていない塗り薬
一般のかゆみや炎症に対しては、ステロイド剤の配合された薬がよく使われますが、デリケートゾーンは、吸収率が高くなるので、推奨されていません。感染症の場合は、ステロイド剤が配合された薬を使用すると、逆に悪化してしまうことがあるので注意しましょう。
しかし、外陰部だけでなく、膣内の粘膜部位にかゆみがあるときは、市販薬の塗り薬の使用は控えたほうが良い場合があるので、医師や薬剤師に相談したほうが安全です。
医師に相談する
デリケートゾーンの悩みはなかなか人に相談しにくい部位ではありますが、日常生活に支障をきたすぐらいに症状が強かったり、不安だったりする場合は、医療機関に相談しましょう。
デリケートゾーンのかゆみで病院受診する目安
- 常にかゆみがある
- セルフケアをしてもかゆみが治まらない
- 広範囲がかゆい
- おりものがいつもと違う(臭いや色)
- 痛みがある
短期間かゆみが起きることはわりと多くて、問題ない場合はすぐに治まることがほとんど。
もしも感染症によるかゆみだった場合、放置するとかぶれて黒ずんでしまったり、不妊の原因になったりとさまざまな影響が考えられます。
かゆみも重症化することがあるので、少しでも困ったときは治療を受けるのがベストです。
デリケートゾーンのかゆみで悩まない!おすすめの予防法
デリケートゾーンがかゆくなり適切な対処法をしたとしても、またかゆみが起きることはめずらしくありません。ポイントとしては、かゆみの予防をきちんとしているかどうか。
デリケートゾーンのかゆみで悩みたくないあなたに、日常生活でできるおすすめの予防法を紹介します。
通気性の良い下着
デリケートゾーンのかゆみの原因になる「蒸れ」を少しでもなくすためには、綿やシルクといった天然素材の下着がおすすめです。通気性だけでなく吸湿性や放湿性にも優れているので、敏感なデリケートゾーンの肌に優しくケアができます。
下着だけでなく、太ももや膝まで対策ができる天然素材のレギンスやシルクボトムなどもありますよ。
可愛らしいデザインの下着は、残念ながら化学繊維素材がほとんどですが、自宅にいるときは、デリケートゾーンを守る通気性の良い下着を着用するのもおすすめです。
圧迫感のない下着
締め付け感や縫い目のない皮膚への刺激が少ない下着を選びましょう。デリケートゾーンのかゆみ予防には、下着の素材だけでなくデザインも考慮する必要があります。
おすすめのデザイン
- 薄くて軽い
- ウエストや裾がストレッチのきくレースになっている
- 縫い目がない
最近、体の引き締め効果がある補正下着がよく発売されていますが、肌にとっては決して良いとはいえません。
十分な保湿
デリケートゾーンのかゆみの予防策として、保湿も大切です。
普段、入浴後に体全体を保湿する人がいますが、意外にもデリケートゾーンは保湿していない人が多いです。デリケートゾーンの保湿を怠ってしまうと、肌の乾燥が進んでしまい、かゆくなってしまいます。乾燥肌の人は特に気をつけましょう。
刺激に弱いデリケートゾーンには、弱酸性で低刺激の保湿クリームがベストです。
ソープでの洗浄は1日1回
デリケートゾーンをソープで洗浄する目安は1日1回です。何度も洗ってしまうと、殺菌に必要な酸性の状態が保てなくなり、雑菌が増えてかゆくなることがあります。
清潔にしたい意識が強い人ほど、デリケートゾーンをゴシゴシ洗いがちなので、優しくなでるように洗うことも意識しましょう。
デリケートゾーンのかゆみは放置しないで
デリケートゾーンのかゆみを放置すると、ニオイや黒ずみが悪化する可能性が高くなります。かゆみの原因は複数あり、セルフケアでは解決できない膣ガンジダなどの感染症や性病は特に注意が必要です。
「かゆみだけで病院なんて…」と思う必要はなく、以前にも増してかゆみがひどくなったり、常にかゆみがあったりする場合は迷わず医師に相談することも大切です。
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