老後への備え。子どもの就学に備えて。将来のことを考えると、節約してお金を貯めなければいけないと感じている人は多いはずです。
しかし、何をどう節約すればいいのか分からない。そんな人は少なくないようです。そこで、今回は家計の組み立て方と節約方法について紹介していきたいと思います。
まずは家計を把握する
節約を始める最初の一歩が、収入と支出を把握するというもの。つまり、家計の把握です。そして、家計の把握に欠かせないアイテムが、家計簿となります。
家計簿と聞いて、身構えてしまう人もいるでしょう。しかし、家計を把握しなければ、支出のどこに問題があるのかが見えてきません。
中には、家計簿をつけた経験がある人もいるでしょう。しかし、家計簿の作成を続けていくというのは、簡単なことではありません。
毎日、忙しい生活を送っていると、ついつい家計簿を書く時間を作ることができずに、レシートが溜まってしまう。このような経験をした人も多いでしょう。
しかし、何度も繰り返しますが、節約のためには家計簿の作成は避けて通れない道です。そこで、ここでは家計簿の簡単な作成方法について紹介していきます。
家計簿を続けるコツとは?簡単に家計簿を作成!
まず、大切になってくるのが神経質になり過ぎないということ。
家計簿を作るとなると、きっちりと作っていかなければいけない。そう思う人も大勢いるでしょう。しかし、大切なのは続けていくこと。
少々、記載ミスがあったり、使途不明金があったとしても、それほど大きな問題ではないのです。
完璧に作らなければいけないと考えてしまうと、どうしても力が入り過ぎて疲れてしまいます。まずは、力を抜いて始めてみましょう。それが、継続していくコツだからです。
最近では、家計簿アプリもあるので、スマホを見る機会が多い人は、アプリで家計簿をつくるというのも、一つの選択肢になります。
アプリだと、買い物を終えた段階で記入することもできます。時間も場所も選ばないので続けやすいと感じる人も多いようです。まずは、色々試して自分に合ったやり方を見つけましょう。
オススメ家計簿アプリ3選
ここで、簡単に三つほどおすすめのアプリを紹介していきます。
らくな家計簿
名前の通り、とっても楽につけられる家計簿となっています。取引が発生した時に音声入力ができるので、キーボード入力の手間が省けます。
家計簿 カケイ
素早く、直感的に使えるアプリです。グラフで節約ポイントを発見できるのも特徴。
かけ~ぼ
入力、分析が簡単にできる家計簿。ユーザー登録などが一切不要で利用できます。
家計簿の分析!固定費と変動費の違い
家計簿をつけていくことが大切だと説明してきましたが、もちろん、家計簿をつけているだけでは意味がありません。
実は、家計簿をつけてからの分析の方が節約にとっては重要なのです。その作業が分析です。家計簿を見れば、その月の出費が見えてきます。
節約を考える上での2つの出費
次のスッテプが、出費を二つの項目に分けるということです。その二つが「固定費」と「変動費」。
固定費というのは、言葉の通り固定されている出費のこと。例えば、家賃や車のローン。保険料などが代表的なものとなっています。
変動費は、毎月一定額ではなく、月によって変わる出費のこと。代表的なものは、外食などを含んだ食費、日用品に使うお金などです。
どちらも、同じ出費なのですが、節約の効果を大きく得られるのは、固定費です。例えば、家賃が毎月5千円安くなれば、年間で60,000円の節約になります。
毎年、6万円の節約に成功するというのは、大きな成果といえるでしょう。なので節約のコツは、まずは固定費の見直しから始めるのです。
とはいっても、家賃を下げることは引っ越しなどをしない限り難しいといえます。そこで、それ以外の固定費に目を向けてみるのです。
大きな節約効果が期待できる固定費
携帯料金や、保険料などは見直す余地がある項目といえるでしょう。なぜなら、携帯料金も保険料金も、契約した状態と同じままという人は少なくないからです。
特に、携帯料金は各社が新しい料金プランを打ち出しているので、安くできる可能性は高くなっています。もし、少しでも気になるのであれば、一度ショップに相談に行ってみるようにしましょう。
これは、保険も同じです。保険も見直すことによって、最適なプランが見えてきます。補償内容を確認しながら、相談して適切なプランを選択することで出費が少なくなる可能性があるのです。
また、住宅ローンを組んでいる人は、ローンの借り換えを行うことによって、毎月の支払額が減る可能性もあります。こちらも、調べてみて検討しましょう。
固定費は、毎月必要な出費です。これらの出費が安くなるということは、年間で考えた場合、大きな効果が期待できるでしょう。
ここまで、固定費の節約方法について紹介してきました。続いて、変動費の節約について紹介していきます。
変動費の節約
先程も紹介した通り、節約効果が大きいのは固定費です。しかし、だからといって変動費も無視できるものではありません。
では、どのように節約していけばいいのでしょう?変動費の節約で代表的なものが食費です。まとめ買いや、買い物の回数を減らすことで、節約に成功している人が多くなっています。
予め、一週間分の献立を決めてから買い物に行くことで、無駄な物を買わなくなったという人もいるので、一度、買い物の回数や、購入する物を見直してみると節約につながるでしょう。
また、車のガソリン代も変動費の中では、節約できる余地があるとされています。通勤や買い物の手段を見直してみると、次月の変動費が大きく変わるかもしれません。
その他にも、レジャー費や散髪代といった出費も見直しやすい項目です。特に、レジャー費を見直すことで、得られるメリットは小さくありません。
例えば、毎週末出掛けていた場合は思っているよりも大きな出費となっている可能性があります。遊ぶといっても、お金を使う場所ばかりではありません。
図書館や公園、ピクニックなどはそれほど出費がかかりませんし、お子様の年齢によっては、そちらの方が楽しい場合もあります。一度、遊び方を見直してみるのも、効果的だといえるでしょう。
節約の心構えは「無理はしない」
ここまで、節約の優先順位や方法について紹介してきました。最後に、節約にあたって大切な心構えについて紹介したいと思います。
節約時に大切になってくるもの。それが、無理をし過ぎないということ。普段から、節約しなければいけないと力を入れ過ぎていると、疲れてしまいます。疲れてしまうと、続けることが難しくなってしまうのです。
大切なのは、継続していくこと。例え、節約を決意した最初の一年で10万円節約できたとしても、その次の年に元に戻ってしまっては意味がありません。大切なのは、積み重ねていくことなのです。
失敗しても、上手くいかなくても必要以上に落ち込む必要はありません。何度でも、トライし続ければいいのです。そうやって、続けていけば見えることも増えてきますし、無理なく続けていくコツも見えてきます。
理想をいえば、楽しみながら節約をしていくのがベストです。ポイントを貯めていくような軽い気持ちで取り組んでいく。これができるようになれば、自然と無理なくお金を残していくことができるでしょう。
上手くいかないなと思うのであれば、問題を探して、解決策を探してみる。そして、解決策が見つかれば、気軽にトライして結果を検証する。
これを繰り返していくことで、節約の効果は大きくなっていきます。身構える必要はありません。まずは、気軽に家計簿をつけながら、家計の問題点を探していくことから始めましょう。
まとめ
節約は、日々の積み重ねによって、その効果を発揮します。つまり、大きな効果を実感できるようになるまでは、時間がかかるということ。
だからこそ、どんな小さなことでもいいので、少しずつ取り組んでいくことが大切になってくるのです。
新年の目標で、節約して貯金を○○万円増やすという目標を立てたのであれば、もう少し具体的に、何をどのように節約するのか?を考えてみることから始めましょう。
そして、そのためには家計簿の助けが必須になります。