妊娠中や出産のために通う病院選びはちゃんとしたい!と思う女性は多いはずです。しかし、いくつかの病院の中から選ぶ基準はどうしたらいいのか、失敗しないか、後悔しないか、色々迷いますよね。
そこで、後悔しないための病院選びのために、どんなところが選ばれているのか、病院によってどんな違いがあるのか、経験と調査の値に基づき、お伝えいたします!
年間分娩数・アクセス数は圧倒的に大病院
病院情報局のホームページでは、全国の産婦人科医療機関の年間分娩数におけるランキングが示されています。一例として、東京都の例を示します。
第1位:東京大学医学部附属病院・・・1,606件
第2位:社会福祉法人聖母会 聖母病院・・・1,461件
第3位:東京都立大塚病院・・・1,344件
第4位:聖路加国際病院・・・1,304件
第5位:順天堂大学医学部附属順天堂医院・・・1,302件
次に、ドクターマップのサイトより、東京都におけるアクセスランキングをみていきましょう。(2020年3月現在)
第1位:聖路加国際病院
第2位:JR東京総合病院
第3位:帝京大学病院
第4位:練馬総合病院
第5位:永寿総合病院
出典:病院情報局
全国の急性期病院の診療実績(患者数、平均在院平均など)を比較…
これらを見ると、多くの妊婦さんが大学病院や総合病院などの病院を選ぶ傾向にあり、病院を選ぶ時の候補として検討していることがわかります。ただし、これらの結果が病院の良さや人気度を表しているわけではありません。
実際、病院の違いとはあるのか、あるとしたらどこを基準に見て選べばいいのかをお教えします。
大病院の産婦人科について
大病院とは、ここでは大学病院など大きな施設を構える病院をいいます。総合病院も含みます。こういった大学病院や総合病院では、産婦人科だけでなく、内科や小児科、外科、眼科など様々な科を併設しています。大きな総合病院においては、メリットもあればデメリットもあります。その点を調べてみました。
大病院のメリット
ハイリスク妊婦やいざという時に安心
高齢や多胎児の妊娠の場合や、妊娠中に何かあった時には、他の科などとも連携を取り、スムーズに対応してもらえます。妊娠中は順調であっても、妊娠高血圧などの病気にかかるリスクもないわけではありません。
ブログ更新しました🐧
【36w6d】循環器内科と産婦人科で妊娠高血圧症候群の相談#妊婦健診 #糖尿病合併妊娠 #妊娠 #妊娠高血圧症候群 #帝王切開 #糖尿病 #ハイリスク妊娠 #循環器内科https://t.co/omcswT0eAi
— ぺんまま🐧4才ママ (@penguinmama2016) February 26, 2020
NICUがあれば、搬送される必要はない
ある妊婦さんの話ですが、出産後に赤ちゃんが呼吸をしていないということで急きょ総合病院に搬送されたという事例がありました。幸い、その赤ちゃんはすぐに助かったそうですが、ママは気が気でなく、赤ちゃんに会えるまでずっと泣いていたそうです。
このように、小さな病院で何か赤ちゃんにあった時には大病院に搬送されるシステムが整っているはずですが、大きな病院であれば、そもそもNICUや小児科が入っていて、速やかに対応してもらえる可能性は高いです。
大病院のデメリット
施設が古い
大病院の場合、新しく建て替えられた場合は別として、施設が古い傾向にあります。診察時や入院時など、建物や設備が汚いために、不便さや不快さを感じることがあります。あるママは、産後の入院中にシャワーの温度が一定しないことがあり、不便だったという話をしていました。
赤ちゃんや上の子を預かってもらないことがある
産後、入院中にママが身支度やシャワーなどをしている間、赤ちゃんを預かってもらいたい時があります。また、上の子も入院中に一緒に寝泊まりしたいと思うことがあるでしょう。大病院では、感染症などのリスクを抑えるため、上の子の入院や長時間の赤ちゃんの預かりを断る場合があります。
妊娠中の感染症リスクがやや怖い
新型肺炎やインフルエンザなど、感染症が深刻になった時には、他の内科などが併設されていることから、感染症にかかりやすくなるのでは、と妊婦さんにとってはやや心配になることがあるでしょう。
クリニックや個人病院の産婦人科について
○○レディースクリニックや○○産婦人科などの病院では、他の診療科を併設せずに産科や婦人科のみを専門とする病院がほとんどです。ランキングではあがってきていませんが、大きな病院よりも小さな病院のほうにメリットを感じて選ぶ人も確かにいます。
その選ばれるポイントとは何なのか、デメリットも合わせてお伝えします。
個人病院のメリット
病院がきれい
サービスに力を入れており、病院内の快適さや美観を大事にしているところも多いです。
4Dエコー写真など最先端の設備を導入している
総合病院でも増えてきていますが、個人医院では、他との差をつけるためにも、4Dエコー写真などのプレゼントをしてくれるところがほとんどです。
妊婦検診や入院中に子どもを預かってくれるサービスがある
全ての病院にあるわけではありませんが、妊婦検診や入院中に上の子の面倒をみてくれたり、一緒に入院できたりするところがあります。
入院中の食事がおいしい
産後、ママは入院しますが、入院中の食事が個人医院のほうが大病院よりも豪華であるといわれています。大学病院ではいわゆる病院食のような普通の食事が出るところが多いです。しかし、ある個人病院ではシェフが作ったフルコースの料理が毎日食べられるところもあります。
退院してからは、なかなかゆっくりおいしい料理を食べる時間も余裕もないので、おいしい食事に幸せを感じるママも多いようです。
個人病院のデメリット
医師が少なく、待ち時間が長い
産科医不足は問題視されていますが、大きな病院よりも個人病院のほうが医師の数は当然少ないです。そのため、人気がある病院だと、待ち時間は、予約をしていても2時間待ちというところもあります。
何か異常がある時の対応が遅い
腕のある医者であれば良いのですが、経験があまりない医者や技術のない医者だと、妊娠中のリスクや異常への対応が遅くなりがちです。その理由の1つとしては、産婦人科以外の科がないために連携できないという問題もあります。
費用が高い傾向がある
妊婦検診はもちろん、特に入院にかかる費用(食事代や部屋代など)がかさむ傾向があります。個人病院の中では、トイレ併設の部屋や特別室などもあり、部屋ごとに料金が上がるところもあります。
快適な入院生活を送れる一方で、費用のことも頭に入れておく必要があります。
おわりに
総合病院と個人病院を両方経験した結果もふまえて、上記にまとめさせていただきました。妊娠中への不安やリスクを考えて総合病院を選ぶ人もいれば、快適さや便利さ、上の子の預かりなどを考えて個人病院を選ぶ人もいます。自宅や帰省先からの距離も考慮しておくと安心かもしれません。