ドイツの首都、ベルリンはベルリン州に位置しドイツ最大の都市でもあります。現在でドイツ人だけではなく様々な移民が住む国際都市ともなっており、近代的な街です。
ベルリンはプロイセン王国やドイツ帝国、ヴァイマル共和制、ナチス・ドイツなど「ドイツ」の首都として利用されてきた街でもあります。
東西分断時は市内に壁が建設され、一つの街でありながら西ドイツと東ドイツに分かれるという歴史的に見ても重要度が高い都市です。
昨年はベルリンの壁崩壊から30周年ということで国内では様々なイベントが行われ、2020年はドイツ東西統一30周年を迎えます。新たな節目を迎えるドイツ。観光をするなら歴史的な部分に焦点を当てるとより、街の盛り上がりを体感することができます。
今回は女性一人でも楽しめるベルリンの歴史スポットについてご紹介します。
お得に移動!交通券は1日券がおすすめ!
(引用:Sbahm berlin)
ベルリンを移動する際には各観光スポット間に距離があるため移動手段として公共交通機関の利用が必須となるでしょう。観光をするなら交通機関の一日券の購入をお勧めします。一回券は2.9€で有効期限は二時間、片道でしか利用できません。
一日券なら購入から翌日の朝3時まで乗り降り自由です。ベルリンでU-Bahn(地下鉄)、S-Bahn(近郊鉄道)、バス、トラムの切符は共通なのでこれさえあれば安心です!
バスやSバーン、Uバーンなどの交通機関は各観光地に行く際にたくさん利用するので、二時間以上ベルリンに滞在するなら、一日券を購入した方がかなりお得です。
ドイツの交通機関には改札がない代わりに、ホームにある打刻機で自分で打刻しないといけません。打刻していないと、チケットの不正利用を疑われて罰金が取られてしまうので気を付けましょう。
ゾーン | 主な観光スポット | 1日券の種類と料金 |
Aゾーン | ブランデンブルク門や中央駅など著名な観光地 | ・ABゾーン/8.6€ |
Bゾーン | ベルリン・テーゲル国際空港やベルリン郊外 | ・ABゾーン/8.6€ ・BCゾーン/9.00€ ・ABCゾーン/9.6€ |
Cゾーン | ベルリン郊外とポツダム市 | ・BCゾーン/9.00€ ・ABCゾーン/9.6€ |
※料金は不定期で変更されます。
ベルリン内はいくつかのゾーンに区切られており、交通チケットの値段もそれに準じて変化します。
私が行った時は隣町のポツダムまで足を伸ばしたのですが、ベルリン市内だけでも観光スポットとしては十分です。そのため1日券はABゾーンのものを購入することがおすすめです!
ブランデンブルク門周辺
ベルリンの有名な観光所はブランデンブルク門周辺に集まっています。徒歩で回れる範囲のものは明るいうちに一気に行くことをお勧めします。ここではブランデンブルク門周辺でみておきたい観光スポットについてみていきましょう。
ドイツ連邦議会議事堂
ベルリン中央駅からしばらく歩くと見えてくるのはドイツ連邦議事堂。その美しい外観と歴史を感じられる観光スポットとして人気を呼んでいます。
また、議事堂前には広々とした綺麗な芝生が広がっており、夏には多くの人がくつろいでいる様子がみられるでしょう!
フォトスポットとしても人気の場所なので、議事堂でドイツの歴史に多いを馳せながら、芝生で横になって写真に収めるのも素敵な思い出の1枚となるでしょう!
一人で見学するのもおすすめですが、より詳しく情報が知りたいという方はツアーへの参加もおすすめです!ツアーは事前にHPで予約が必要となります。
住所 | 公式HP |
Platz der Republik 1, 10557 Berlin | https://www.bundestag.de/ |
ブランデンブルク門
この門の西側で東西ベルリンの境界線が引かれたことでも有名です。大きな門なので混み合っていても通ることができます。
壁崩壊30周年のイベントではこの門のところにステージが作られて催しが開催されていました。周辺にはカフェやレストラン、お土産屋さんなどが密集しているので休憩や買い物をすることができます。
住所 | 公式HP |
Pariser Platz, 10117 Berlin | https://www.berlin.de/sehenswuerdigkeiten/3560266-3558930-brandenburger-tor.html |
虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑
(引用:Wikipedia)
ブランデンブルク門からしばらく歩くと突然現れる、黒い建造物の集合体。これらは通称、ホロコースト記念碑。地下にユダヤ人迫害に関する資料館があります。
この黒い建造物の間は道になっており、通ることができます。中央に近くに連れてコンクリートが大きくなっていき景色が狭まるので恐怖が煽られていきます。
地下の資料館は無料で、関連書籍などを販売するグッズ店もあります。オーディオガイドには日本語はありませんでしたが、展示はドイツ語と英語の両方でされているので内容理解には困らないです。
収容所で処刑された人々遺した手記や家族に宛てた手紙などを見ることができ、華やかなベルリンの重い歴史の一面を学ぶことができる場所です。
住所 | 公式HP |
Cora-Berliner-Straße 1, 10117 Berlin, Germany | https://www.stiftung-denkmal.de/denkmaeler/ |
中央駅から離れた観光地
ベルリン市内の有名な観光地はブランデンブルク門あたりに集まっていますが、少し足を伸ばせば更に、様歴史的背景を学べる観光スポットに行くことができます。一日券を購入すれば、市内の交通機関は乗り放題なので、ぜひ色々な場所へと行ってみましょう。
イーストサイドギャラリー
ドイツといえばここ、というほど有名で人気なスポットです。シュプレー川沿いに位置し、1.3kmもの長さがあるこのギャラリーには、ベルリンの壁が残されています。
道路に向いている側の壁には芸術家たちが描いた東西分断時に関するイラストがあり、裏面のこの写真の側には様々な落書きがされています。
この落書きは日々更新されており、人々の願いや世界平和を願うメッセージも書かれており、ただの落書きとは言えません。その時見たものが、次訪れたときにはあるとは限らない、世界の流れを感じられる場所でもあります。
住所 | 公式HP |
M hlenstra e 1, 10243 Berlin | http://www.eastsidegallery.com/ |
東ドイツ博物館
(引用:&TRAVEL)
東ドイツ博物館はその名の通り、東ドイツの生活や政治、当時実際使用していた物などを見学することができます。この博物館は公的支援を受けず、入場料の収入と展示物の寄付によって運営されている珍しい博物館でもあります。
展示物は基本的に触ったり、利用することができ、当時の生活ぶりをリアルに感じることができます。また、展示方法が技巧を凝らしているため、単に見るだけではなく楽しみながら見学することができます。
住所 | 公式HP |
Karl-Liebknecht-Str. 1 Direkt an der Spree, opposite of Berliner Dom | https://www.ddr-museum.de/de |
女性一人でも楽しめる!ベルリンは観光スポットがたくさん!
ベルリンには様々な観光スポットがあり、そのどれもが見応えのあるものなので一気にまわるのは少し難しいかもしれません。
今回は歴史に焦点を当てた旅をしたので、博物館島などには行きませんでしたが、複数日程を組む場合は歴史、芸術など日毎にテーマを分けて観光することもオススメです。
また、ベルリンの交通チケットではABCゾーンのものを購入すると、隣町のポツダムも交通機関乗り放題の範囲となります。
電車で30分ほどで、プロイセン国王、フリードリヒ二世が建築したサンスーシ宮殿などポツダムにも見応えのある歴史的な観光スポットはたくさんあるので、拠点をベルリンに置きながら、足を伸ばしてみるのも良いかもしれません。