昔に比べ、今ではメジャーになりつつある「できちゃった婚」ですが、実際のところ社会からどう見られてしまうのか気になる方も多いと思います。
今回はできちゃった婚の経験者の体験談をもとに、できちゃった婚の離婚率、メリットやデメリット、社会から見たできちゃった婚のイメージなどを詳しくご紹介していきます。
できちゃった婚は離婚率が高いってほんと?
ネットなどを見ていると「できちゃった婚は離婚率が高い」という声が多くありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
2010年の厚生省の調べによると、できちゃった婚の年齢別割合は以下のようになっています。
- 15歳〜19歳 81.7%
- 20歳〜24歳 58.3%
- 25歳〜29歳 19.6%
- 30歳〜34歳 10.9%
- 35歳〜 10.3%
このデータを見ると若い年代の方ができちゃった婚が多く、10代に至っては全体の8割以上ができちゃった婚をしているということがわかります。
そして年齢層別の有配偶人口に対する離婚率は、19歳以下の離婚率は58.4%、20歳〜24歳の離婚率が42.5%とかなり高い確率を示しています。
なかでも19歳以下の離婚率はとても高く、2組に1組が離婚しているという結果になります。
このデータを見るだけでもできちゃった婚の割合が多い若い世代の離婚率が高くなっているのがわかります。できちゃった婚は離婚率が高いというのはあながち間違ってはいないようです。
若い世代のできちゃった婚夫婦の離婚率が高い原因は?
できちゃった婚をした夫婦の中でも特に19歳以下の夫婦、20代前半の夫婦の離婚率が高いとご紹介しましたが、なぜ若い世代の離婚率が高くなっているのでしょうか。
予定外の妊娠により様々なストレスを抱えることになってしまうからです。
- 金銭的な面のストレス
- 予定外の育児によるストレス
- 非協力的なパートナーへのストレス
妊娠や出産はただでさえ環境の変化にストレスが溜まってしまいますが、予定外の妊娠となってしまうと上記のようなストレスに悩まされる可能性も高いため、結婚生活を続けられなくなってしまう夫婦も多くなってしまいます。
経験者が語るできちゃった婚のメリットとは?
最近では芸能人などもできちゃった婚が多く、より身近になってきたように思われますが中には出来ちゃった婚のメリットもあります。
今回は経験者にできちゃった婚のメリットを聞きまとめてみました。
結婚を考えるきっかけになった(30代Hさん)
付き合っている期間が長いとなかなか結婚に踏み切れないカップルも多いのですが、子供ができたことによって今後の2人と子供についてしっかり考えるきっかけになった、という方が多いようです。
できちゃった婚の場合は結婚についての焦りなどがないのも良いですよね。一般的には以下のような悩みが挙げられると思います。
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若くして出産したので体力がある(20代Sさん)
できちゃった婚というとやはり10代20代で出産する方が多いと思いますが、若いうちに出産や子育てを経験するため体力の回復も早く、30代40代に比べ子育てしやすいというのがメリットとしてあるようです。
やはり子育ては体力勝負ですので、体力がある、回復しやすいというのははとても重要なようです。
早く子育てが終わるので自分の人生も楽しめる(40代Kさん)
若くして出産や子育てを経験しているため子どもが独立するのも早く、子育てを終えた自分たちの時間も楽しむことができます。
「若いおばあちゃんになりたかったので、早めに子育てできてよかった」という方も多いようです。
子どもが独立する前に自分たちの体力や病気の心配をしなくていいのはとても重要ではないでしょうか。
両親も若いので助けてもらえる(20代Tさん)
できちゃった婚のカップルは、自分たちだけではなく両親も若いことが多いため、何かあった時に助けてもらいやすいのも1つのメリットです。
子育て中にはどうしても他の人の助けを借りなければならない場面が出てくるので、そういった意味でも両親をいつでも頼ることができるというのはとても大切です。
経験者が語るできちゃった婚のデメリットとは?
できちゃった婚のメリットについてご紹介しましたが、逆にデメリットはどういうものがあるのでしょうか?
できちゃった婚経験者がデメリットと感じるもの、後悔していることなどを詳しくまとめてみました。
貯金があまりなかった(20代Aさん)
計画的に妊活をしているカップルに比べ、想定外の妊娠だったというカップルが多いできちゃった婚の場合「お金が貯まっていない」「貯金する暇がない」という方も多く、年齢的にも収入が少ないなどお金に関する問題は多くあるようです。
さらに奥さんは出産に向けて仕事はセーブしなければならない、新生活に出費がかさんでしまう…とお金のやりくりに苦労してしまいます。
旦那さんの収入だけではやりくりできないため、両親にお金を借りたという人も多いようです。
プロポーズがなかった(30代Iさん)
プロポーズというと女性は1度は憧れるシチュエーションですが、できちゃった婚となるとプロポーズがなかった!という方が多いようです。
確かに子どもができたとなると、今後の2人の生活や生まれてくる子どものことなど考えなければならないことが多すぎて、プロポーズまで頭が回らないというのもわかるような気がします。
夫婦だけの時間が過ごせなかった(30代Tさん)
できちゃった婚となると他の夫婦に比べ、夫婦2人きりの時間というものがあまりとれません。
妊娠から出産までは1年弱ありますが、奥さんは体調を崩しやすかったり、ベビーグッズを用意したりとバタバタしてしまい夫婦の時間は取りづらくなってしまいます。
その分、子育てが終わってから夫婦だけの時間が取れるのでデメリットと感じない人もいるかもしれませんが…
夫婦の時間が取れないことが原因で、セックスレスになる方も多いみたいです。セックスレスについては以下でも解消法を載せています。
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仕事のキャリアに影響した(30代Eさん)
予想外の妊娠だったということが多いできちゃった婚は仕事のキャリアにも当然影響が出ます。
産休や育休を取ることによって仕事ができなくなってしまうため、仕事のキャリアについて考え直す必要も出てきます。夫婦で今後の仕事についてしっかりと話し合うようにしましょう。
周りが遊んでいる時に子育てしていた(20代Nさん)
厚生省の調べによると、できちゃった婚が多い年代は10代後半~20代前半のカップルが多く全体の年齢のの50%を占めています。(2010年調べ)
10代後半~20代前半というとまだ仕事や遊びに忙しい年代でもあります。友達が遊んでいるときに自分たちは子育てで忙しく、なかなか予定が合わなかったという経験者も多いようです。
社会から見たできちゃった婚のイメージとは?
最近ではできちゃった婚という呼び方の他に「授かり婚」「おめでた婚」といった呼び方も増えてきており、昔に比べると世間の印象も柔らかくなってきているように感じます。
ただ前述した様な離婚率が高いなどのデータもあり、社会の目もきになるところ。できちゃった婚というとどんなイメージがあるのか様々な声をまとめてみました。
- 結婚しても不妊で悩むかもしれないのでできちゃった婚はいいきっかけだと思う
- 子供ができるのはおめでたいのでできちゃった婚でもいいと思う
- 結婚を決意するきっかけになると思う
- 子供を授かるのは素晴らしい事だと思う
- 計画性がない感じがする
- 親が悲しむと思う
- 自分たちがしっかり準備できていないと子供が苦労すると思う
- だらしない印象
- おめでた婚とか言い方で美化されている気がする
様々な人のできちゃった婚のイメージを見てみると昔に比べて肯定的な意見が多く見られます。
少子化問題が取り上げられている現在の日本では、予定外とはいえ子供を授かるということはとてもおめでたい事だという流れになってきているのではないでしょうか。
まとめ
今回はできちゃった婚について世間のイメージや、経験者が語るメリットデメリットなどをご紹介しました。
まだマイナスのイメージが多いできちゃった婚ですが、おめでた婚などという呼び方も出てきており、少しずつ肯定的な意見が増えているのも事実です。
晩婚化が進む日本では今後できちゃった婚も1つの結婚の形としてさらに認められていくのではないでしょうか。
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