皆さんは快適な生理ライフをお過ごしでしょうか?
生理中はお腹の痛みやだるさだけではなく、心も不安定になりしんどくなってしまう時期です。
更に生理用品からくる性器のムレやかゆみ、匂いまでも気になってしまい、ますますブルーに。という方も多いはず。そんな筆者も生理中は匂っていないかすごく気になってしまうタチ。
閉経まで毎月訪れる生理。ならば、せめて少しでも快適に過ごしたいですよね。実はそのお悩み、「月経カップ」が解決してくれるかもしれません。
月経カップとは?
「月経カップ」とは、じょうごのような形をした柔らかいカップ状の生理用品です。
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最近ではSNSを中心にじわじわとブームになっているので、目にしたことがあるという方も多いのでは?日本ではまだまだ馴染みがありませんが、アメリカやイギリスなどではポピュラーな生理用品なんです。
月経カップは、膣に挿入して使う生理用品です。
ナプキンやタンポンとは違い、経血が直接カップに溜まるので、ナプキンが原因で起きるムレやかゆみがなくなるだけではなく、経血が外部の空気に触れないため、匂いも気にならず過ごすことができます。また、月経カップは洗って再利用できるのでかなりエコ。
月経カップのサイズ
月経カップの大きさは「メルーナ」を基準にすると、S・M・L・XLの4サイズに分かれます。
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- Sサイズ 挿入部分4.5cm×直径3.8cm×容量23ml
- Mサイズ 挿入部分4.8cm×直径4.1cm×容量28ml
- Lサイズ 挿入部分5.1cm×直径4.4cm×容量34ml
- XLサイズ 挿入部分5.6cm×直径4.7cm×容量42ml
月経カップのサイズは、出産経験の有無や健康状態、経血の量などによって変わってくるのですが、日本人女性の平均値から見るとS~Mを使用している方が多い傾向にあります。
月経カップの使い方
月経カップは医療用シリコンなどの素材でできているので、とっても柔らかい質感。
とはいっても、この月経カップ、結構大きく見えませんか?
「このまま挿れるのかな…」と思って筆者もドキドキしてしまったのですが、実際には、小さく折りたたんでから挿れます。
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小さく折りたたんで膣の中に入れ、下の輪っか部分までを挿し込みます。
このときに月経カップが膣中でポコンと開いたらセット完了です。
取り換え方と頻度
月経カップの容量は23ml~42ml。ちなみに1日の経血の量は、多い日で約30ml(大さじ3杯ほど)と言われています。
ということは、1回つけてしまえば出かけて帰って来てから取り外しても問題ないということ!推奨されている使用時間は最長で12時間です。半日ももつとなれば、ナプキンやタンポンと比べて付け替える手間も省けます。
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取り換え方も簡単。
前かがみの状態で膣にそっと指を差し込み、月経カップの輪っか部分を引っかけるだけで取り出すことができます。
「取るときに苦労した!」という声も多いのですが、一回慣れてしまえばかなり簡単。なお、まれになかなか取り出せないという方もいらっしゃいます。そのときは無理せず産婦人科に行くようにしてくださいね。
月経カップのお手入れ方法
月経カップは使い捨てナプキンやタンポンとは違い、洗って再利用することができます。使う前~生理中、そして外出先でのお手入れ方法について確認してみましょう。
使う前のお手入れ方法
月経カップを使う前には必ず煮沸消毒をします。小鍋に月経カップがかぶるくらいのお水を入れて沸騰させ、月経カップを浮かせた状態で3~5分ほど待ち、菜箸などでそっと取り出して完了です。
生理中のお手入れ方法
実際に月経カップを使用しているときのお手入れは、低刺激の石けんやハンドソープで洗うだけでOK。流水またはぬるま湯でカップ全体をくまなく洗い流し、石けん等で丸洗いして完了です。
外出先で取り出す場合には、カップの中の経血をトイレに流し、中を拭き取るだけで再挿入できます。外出先で取り外すときには、手洗い場が完備された個室トイレがおすすめ。手についた経血も手洗い場でささっと洗い流すこともできます。
月経カップのお手入れのときに気をつけたいこと
使う前には煮沸消毒、生理中は丸洗いや拭き取るだけでOKと、お手入れはかなり楽なのですが、気をつけたいこともあります。
除菌用ウェットティッシュの使用
除菌用ウェットティッシュは清潔だし、拭き取るにも最適、と思いがちなのですが、生理中の膣内はかなり繊細。除菌用のウェットティッシュ使うことで、かゆみが出てしまったり、荒れてしまう恐れもあります。トイレットペーパーやティッシュだけだとなんだか不安…という場合には、赤ちゃん用のおしりふきを使うことをおすすめします。
次の生理前にはもう一度煮沸消毒を
月経カップは1クールごとに煮沸消毒が必要になります。使い捨てではなく膣内に直接挿入するものなので、使う前には必ず煮沸をして清潔な状態で使うようにしましょう。
月経カップのメリットとデメリット
日本ではまだまだメジャーではない月経カップ。使ってみたいけど、使うことでどんなメリットがあるのか知っておきたいですよね。そこで月経カップのメリット、そしてデメリッとをまとめてみました。
月経カップのメリット
- ムレやかぶれ、かゆみがなくなる
- 生理中の匂いが気にならなくなる
- 長時間使える
- 再利用できるからエコ
- お金がかからなく、コスパが良い
- 自分の生理の状態を知ることができる
- 有害物質が身体に入りこまない
月経カップの1番のメリットは「ムレやかぶれによるかゆみがなくなる」こと。使い捨てナプキンはムレてしまいがち。ですが、月経カップは膣内で経血をキャッチするのでムレる心配がありせん。経血も外部の空気に触れにくくなるため、不快な生理中の匂いも気にならなくなります。
また、経血が直に溜まるため、1日の量や状態も自分の目で確認することができます。経血の状態を知っておくことで、いつもと何か違う…というちょっとした異変にもいち早く気づくことができます。
ちなみに月経カップの値段は、1つにつき3,000円ほど。初期費用はかかってしまうのですが、再利用ができ、最長で10年ほど使うこともできます。生理のときに使い捨てナプキンやタンポンを買うよりもかなり経済的です。
また、月経カップは、タンポンのようにアレルギー反応が出てしまう恐れも、ナプキンのようにダイオキシンなどの有害物質が身体に入ってしまう恐れもありません。身体にとっても優しいのが月経カップのメリットです。
月経カップのデメリット
楽でエコな月経カップですが、デメリットも存在します。
- 漏れる恐れがある
- 外出先で取り外すときが面倒
- 経血で手が汚れる
- 日本ではまだまだ種類が少ない
月経カップを使うにあたっての1番のデメリットは「漏れる恐れがある」ということ。月経カップを初めて使うときや、まだ慣れていないときには経血が漏れてしまうことも多々あります。
漏れの原因は、カップが膣内でしっかり開ききっていないことで起こります。慣れてしまえば漏れることもなくなるので、慣れるまではナプキンと併用して使うことをおすすめします。
月経カップは再利用できるという利点がありますが、デメリットは、お手入れがあること。生理中は外すときに経血で手が汚れたり、外出先では拭き取るのも面倒に思うこともあります。使う前には煮沸消毒も必要になるので、使い捨てナプキンと比べるとやや手間はかかってしまいます。
そして、月経カップは日本ではまだまだ種類も多くはありません。外国製のものだと大きすぎてしまったり、逆に日本製のものは少し高かったり。これからどんどん種類が増えてくれば選びやすくもなります。今後に期待です。
月経カップで自分の生理と向き合う時間を
筆者が思う月経カップの魅力は「自分の経血の状態を知ることができる」ということ。
経血が吸収されてしまうナプキンやタンポンでは、生理の状態を知ることはできません。ところが月経カップは経血が直にカップに溜まるため、自分の経血の状態をしっかり確かめることができます。
経血の状態は毎月同じとは限りません。自分の経血を知ることで、不調にいち早く気づくことだってできます。自分の生理を知るということは、女性にとってかなり大事なこと。
月経カップを使って、月に1回、自分の生理と向き合う時間をつくってみてはいかがでしょうか。
以下では生理と性欲の関係について解説しています。併せてご覧ください。
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