嫌いな人の愚痴はキツイけれど、気になる男性に愚痴を言われると「私に心を許してくれてるんだな」とうれしくなりますよね。
でも、「人には言えない愚痴を私に言うのは脈ありなのかな? それとも都合のいい存在だから?」と期待と不安が入り混じっているのではないでしょうか。
心理学を参考に、あなたに愚痴を言う彼の気持ちを読み解いていきましょう。上手に愚痴を聞いて、彼との距離を縮める方法も紹介。脈ありからさらに進んだ関係になれるかもしれませんよ。
男性が愚痴を言いたくなる心理とは
多くの男性が、弱音を吐くのは恥ずかしい、弱いところを見せるのはかっこ悪いと思っています。いつも人前では、強くてかっこいい姿を見せていたいのです。
それでも、ときには愚痴を言わずにいられない気持ちになります。ここでは男性が思わず愚痴を聞いてほしいと思う心理について見ていきましょう。
共感して欲しい
彼が愚痴を言うときは「あなたは間違ってない」と言ってもらいたいのかもしれません。自分が正しいと思っているのに否定されると、男性はプライドが傷つきます。
男性は女性よりも繊細で傷つきやすいのです。愚痴を聞いてもらい最終的に「あなたが正しいと思う」と、自分を肯定してくれる味方を欲しています。
応援して欲しい
誰でもがんばっているときにはほめてもらいもの。男性も「がんばってるね」の一言が欲しいときがあります。その一言で、またがんばろうという気持ちになれるのです。
ただし「もっとがんばって!」「期待してるよ!」とプレッシャーをかけすぎるのは逆効果。「がんばってるね、でも無理しないで」と優しい励ましの言葉を求めています。
なぐさめてもらいたい
失敗から立ち直るには、まず心の傷をいやさなくてはなりません。苦しい胸の内を聞いてもらい、「大丈夫だよ」と優しくしてもらいたいときもあります。
ですが、なぐさめて欲しいと思っていても、しつこく気遣われるのはNG。男心は繊細です。男性のペースにあわせて話を聞きつつ、できたことをほめてあげると自信を取り戻していきます。
甘えたい
もっと落ち込んで安心できる場所を求めているときには、愚痴を言いながら甘えてくるでしょう。マザコンではなくても、母親の安心感を求める男性は多いです。特に一人っ子や末っ子だと、甘えることに抵抗がありません。
なかなか立ち直れないときには、母親のように無条件に自分を受け入れて欲しくなるのです。
男性が愚痴を言いやすい相手とは?
男性の場合、愚痴を言う相手を選びます。心を許していたり、信頼していたりする人だと、つい言ってしまうことが多いです。
友だちでも「こんなことくらいで」と話を聞いてくれそうにない人には言い出せません。一方、まったくの恋愛対象外の人や、事情を理解している人に言う場合もあります。
愚痴を言うのは気があるからとは限らないのでです。でも、もしかすると愚痴を利用して自分に興味があるのか探っていたり、気を引こうとしていたりするかもしれません。
ここでは男性が愚痴を言いやすいと考える人柄についてみていきましょう!彼の愚痴を聞くことで彼との距離をぐっと縮めるチャンスですよ!
秘密を守ってくれる人
愚痴の中身もですが、自分が愚痴を言ったという行為自体を内緒にしてくれる人を選びます。基本的に弱っているところや弱音を吐いている姿を、男性は誰にも知られたくありません。
いつだって強くて格好いい自分でありたい、周囲にもそう見てもらいたいと思っています。弱い自分を秘密にしてくれるという安心感から、愚痴を言えるのです。
甘えさせてくれる人
愚痴を相談と勘違いし「それはこうした方がよかったのでは」とか「そのくらいのことで泣き言言っちゃダメ」と言いそうな人には、愚痴は言いません。
弱い自分を受け止めてくれる優しさを探しています。否定せずに聞いてくれて、励ましてくれる人を求めているのです。精神的に寄りかからせてくれる、甘えさせてくれる人だと、つい愚痴がもれ出てしまいます。
信頼している人
恋愛・友情・家族など形は違っても自分の良い部分だけでなく悪い部分もさらけ出せるということは信頼している人にのみできる行動でしょう。
これを話したらどう思われるかわからない…引かれてしまうかもしれない、と思っているような人には通常愚痴は話せません。信頼できる相手に自分の辛いこの気持ちをわかってほしいと思っているからこそ口が漏れてしまうのかもしれません。
彼との距離を縮めたい!上手な愚痴の聞き方
愚痴を聞くことをきっかけに距離が縮まるかもしれません。コミュニケーション技法や心理学の法則を使って、上手に愚痴を聞いてあげましょう。
大切なのは、あなたが彼の味方だと感じてもらうこと。そして、あなたに話すと安心する、元気が出ると思ってもらうことです。
共感と相づち
誰でも弱っているときは味方が欲しいもの。「わかるよ」「そうだね」「大丈夫」と優しい言葉と態度で癒やされたいのです。相づちを打って話をどんどん引き出してあげましょう。
相づちを打つときにおすすめなのが、コミュニケーションの技法のひとつ、バックトラッキングです。
「こんなことをされて腹が立った」「そっか、こんなことされたら腹が立つよね」彼の話した言葉をそのまま繰り返すだけで、ちゃんと自分の話を聞いてくれてるという安心感と、味方してくれてるという肯定感を与えることができます。
相づちを打ちながら愚痴を聞き、彼の味方だと感じさせましょう。
意見を挟まず話を聞く
愚痴は相談とは違います。ただ吐き出したくて仕方ない状態です。そんなときに「いや、こうした方がいいと思う」なんて否定的な意見を言われたら、ちっともわかってくれてないと思われてしまいます。
あなたの気力が続く限り、ありったけの愚痴を吐き出させてあげましょう。吐き出し終わった後、がんばったことをほめたり、次はうまくいくと励ましたりすると、あなたの印象がより一層いいものになります。
これは心理学のピーク・エンドの法則です。人はピークとエンド(頂点と最後)の印象で出来事を覚えます。「終わりよければ全てよし」といいますが、まさに最後に彼がうれしくなる言葉をかけることで、あなたに話したことがよい記憶となるのです。
背中をさする
ふたりが親しければ、背中をさすってあげるといいでしょう。肌から感じるぬくもりや感触で、脳からオキシトシンが分泌されます。オキシトシンは癒しのホルモンで、イライラした気持ちを落ち着かせます。
優しくゆっくりとさすってあげると、ストレスが緩和されるのです。
彼からの愚痴は私は味方だとアピールするチャンス!
彼があなたに愚痴を言う理由がわかったでしょうか。心を許していて、甘えて優しくなぐさめてもらいたいと思っているようなら、相づちを打って愚痴を吐き出させてあげましょう。否定せずに、味方だとアピールすることが大切です。
この人になら誰にも言えないことを話せる、秘密を守ってくれる人だとわかると、彼は他のこともあなたに話そうとします。人は会う回数が増えれば好きになるもの。いつの間にか脈あり以上の大切な存在だと思うようになるでしょう。