結婚をして一緒に暮らす前に同棲をするのが当たり前になってきている今の時代。20代~30代カップルのおよそ3割が同棲の経験があるのだとか!
でも、同棲するためには経済的な負担がもちろんつきもの。同棲しているうちに、支払いができないなどの理由がきっかけで別れてしまったカップルも多いのが事実です。
毎月の同棲費用のことはもちろん、同棲の初期費用について知っておくだけでこれからの同棲生活がスムーズになるかも?ここではカップルの同性の現状とそこから分析する平均的な家賃についてご紹介します。
同棲カップルの毎月の同棲費用の内訳
同棲費用と一括りに言っても、家賃や食費、光熱費など種類はたくさんありますよね。間取りによって家賃もピンからキリまでです。そして、都内や都内近辺での同棲なのか、それとも地方での同棲なのかによっても同棲費用は大きく変わってきます。
年代や住んでいる物件によりますが、一般的に家賃や生活費、その他の費用をすべて含めると1か月の平均的な同棲費用は20万円~25万円が妥当だと見込まれています。まずは都内や都内近辺で同棲をするパターンの内訳を見てみましょう。
例1.都内に住むカップル、20代~30代、車なし
間取り | 2LDK |
家賃 | 8万7千円 |
食費 | ・自炊メインの場合→約4~5万円(一人あたり2万円~2万5千円) ・外食が多い場合→約6~8万円(一人あたり3万円~4万円) |
光熱費 | 約2~2.5万円 |
通信費 | 約2万円 |
娯楽費 | 約3〜6万円 |
その他 | 約2〜3万円 |
都内で同棲をする場合、一般的には1か月で約22万円~30万円ほどの費用を負担することになります。特に都内や都内近辺は家賃や物価が高いためこのような金額に。もちろん生活様式によってこれより安く済む場合もあります。
22〜30万といえば、社会人1人分給与、約1ヶ月分程度に相当するのではないでしょうか?平均以上の稼ぎがある、または互いに正社員働いていると行った境遇でないと金額的には厳しい面があるかもしれません。
例2.地方に住むカップル、20代~30代、車あり(一人一台)
間取り | 2LDK |
家賃 | 6万円(※車1台で駐車場代3000円程度の負担をする場合あり) |
食費 | ・自炊メインの場合→約3~4万円(一人あたり1万5千~2万円) ・外食が多い場合→約4~6万円(一人あたり2万円~3万円) |
光熱費 | 約2~2.5万円 |
通信費 | 約2万円 |
娯楽費 | 約3〜6万円 |
その他 | 約2〜3万円 |
地方で同棲をする場合、一般的には1か月で約18万円~25万円ほどの費用を負担することになります。都内や都内近辺に比べると家賃が安かったり、物価が安いといったメリットがあるため多少金額が抑えられています。
しかし地方では車での移動が前提となっている場合が多いので、駐車場代がかかってしまうことも。場合によっては駐車場代が家賃に含まれていることもあります。
また車を持っていれば維持費として少々金額がかかることも想定しておかなければなりません。
同棲スタートの準備!平均的な初期費用は60万円!
毎月の同棲費用は大体見当がつくものの、同棲をするための平均的な初期費用って気になりますよね。同棲には2パターンあり、もともと一人暮らしをしていた物件に二人で住む場合と、二人で新たに物件を契約して住む場合があります。
新たに物件を契約して住む場合、引っ越し代や初期費用の平均は約60万円程度かかることが予測されます。また、「そもそも初期費用って何が含まれているの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
さっそく、同棲に必要な初期費用のあれこれを見てみましょう。
敷金・礼金
同棲をスタートするにあたり、初期費用で一番費用が大きいのはやはり敷金・礼金です。だいたい家賃の1~2か月分が敷金・礼金の平均とされている場合が多いです。
家賃が8万円だとすると、敷金・礼金のみで16万円以上の初期費用がかかることになります。少しでも敷金・礼金を安くしたい!というカップルは、家賃を抑えることによって敷金・礼金の初期費用をグッと抑えることができるかもしれません。
昔に比べると敷金・礼金なしの物件も増えているため、そういった条件込みで物件を探してみるのもおすすめです。
当月・来月分の家賃
初期費用の中には、当月分と来月分の家賃の費用が含まれています。当月分の家賃はもちろん、来月分の家賃も支払わなくてはならないため注意が必要!中には、再来月の家賃も初期費用に含まれている物件もあるのだとか。
仲介手数料
仲介手数料は、不動産会社に支払う対価のこと。物件の案内や説明、契約に関する取引を行ってくれた不動産会社への費用ということになります。
仲介手数料は家賃0.5か月~1か月分+消費税が一般的な費用となっているそうです。家賃が8万円だとすると、4万4千円~8万8千円が初期費用に含まれることになります。
引っ越し代
引っ越し代は、お互いがどこから引っ越してくるのか、またどの程度の荷物を運ぶのかによって変わってきます。一人暮らしとは違い二人分の引っ越しをしなければならないので、同棲を始める場合の引っ越し代の平均は8万円ほどになるそう。
引っ越しの距離があまり遠くない場合や荷物が少ない場合は、業者を利用せずに友人や両親に手伝ってもらって引っ越し代を少しでも浮かせるといったパターンもあるのだとか。
火災保険料
物件によって異なりますが、賃貸マンションの保険料は加入者の家財の保障と、借家人賠償責任保険、個人賠償責任保険がセットになっているものがほとんど。
これは家族での入居であれば1人分の保険料を支払うことで家族全員分の保障を受けられるものとなっています。ただ、同棲となると第三者同士の入居となるため、人数分の保険料を支払わなければいけない場合もあるそうなので注意が必要です。
その他
上記で説明した初期費用のほかにも、物件によっては保証会社を利用する場合や鍵の交換をする場合に別途費用が発生する場合があります。万が一のことを考えて、初期費用は少し多めに計算しておくのがベストかもしれません。
同棲カップルの間取りから見る家賃の傾向とは?
毎月生活していくなかで、その中でも特に負担がかかるのがやはり「家賃」ですよね。同棲をする場合の家賃はどのくらいがベストなの?と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。家賃は一般的に手取り収入の3割り程度に収めるのが良いとされています。
同棲の場合1人暮らしとは違いパートナーも一緒に生活するので、お互いの月収のことを考慮しながら家賃について考えるようにしましょう。下記にて間取りから見るカップルの家賃の平均と傾向について紹介していきます。
1R・1K
- 都内→平均8.7万円
- 地方→平均5万円
そもそも1Rや1Kは一人暮らしの方向けの間取りになっているので、同棲するとなると生活にどうしても窮屈感が表れてしまいます。同棲をする場合は1LDK以上の間取りがいいのではないでしょうか。
ただし家賃としては本来1人でも支払いが可能な金額であることが多いため、低家賃で同棲生活を始めることもできるでしょう。節約重視ということであれば嬉しいポイントでもあります。
ただし良好な関係を築くためにもあまりにも窮屈な生活は不満を募りやすいためオススメはしません。
1DK・1LDK
- 都内→平均10万円
- 地方→平均6万円~8万円
やはり同棲カップルに人気な間取りは1DK・1LDKです。1DK・1LDKの物件は数が非常に多いため多数の場所から物件を探すことができます。
また家賃としても共働きのカップルであれば少し余裕がある、収入の3割り程度に収まるというものが多く、手を出しやすい物件が多いというのも人気の理由の1つでしょう!
2人で生活をするには広すぎず狭すぎず、適度にプライベートも確保できるので、同棲を始めるカップルにもオススメの間取り・家賃と言えるでしょう!
2DK・2LDK
- 都内→約13万円
- 地方→約10万円
部屋数も多く、広々とした生活ができる2DK・2LDKの家賃はやはり他と比べると多少割高になってしまいます。物の数が多かったり、プライベート空間をしっかりと確保したいと考えるカップルに多く見受けられるようです。
ただ家賃を収入の3割程度に抑えるという観点でいえば、2人で月40万円程度の手取り給与がないと家賃の支払いを厳しく感じてしまうかもしれません。
1番人気の間取りは1LDK!
同棲カップルのなかでもダントツで人気なのが1LDKの物件。家賃としても2人で共働きであれば3割り程度の収めることができ、暮らしとしても窮屈さを感じさせません。ベッドルームと食事の空間を分けられるところも人気のひとつだそうです。
また結婚をして、子供の予定などがあれば将来を見据え、広く部屋数のある間取りを選ぶこともありますが、結婚前のカップルであれば2人に必要最低限な広さとして考え、1LDKの選択をするカップルが多いという傾向もあります。
同棲費用は余裕をもって準備しておこう
将来的に同棲を考えているカップルは非常に多いはず。同棲をスタートするためには初期費用や月々の家賃など、想像以上にお金がかかります。
カップルにとってお金の問題はこれからの二人の関係性にも大きく影響します。同棲費用について二人でよく相談をし、納得のいくような同棲生活ができるといいですね。