新しい家族が増える事は、より一層幸せを感じる事が出来る素敵な出来事です。その為、その瞬間を待ちわびている方々も多い事でしょう。
しかし、出産はゴールではありません。新しいスタートなのです。産後の喜びに浸っていると必要な手続きを忘れてしまうなんて事もあるかもしれません。
そこで今回は、産後にやるべき事リストをママ編のみでなくパパ編もご紹介させていただきます。
産んでからは意外と忙しい
妊娠中は無事に赤ちゃんが生まれてくれる事を願い、様々な想像をして楽しむ方々も多い事でしょう。生まれたらこんなところに行きたい。
こんな服を着せてみたい。ママの夢は膨らむばかりです。ですが、子育ては楽しい事ばかりではありません。
夢に見た子育てライフも、意外と時間に追われなかなかエンジョイする事が出来ないかもしれません。ましてや、必要な手続きなどをついうっかり忘れてしまうなんて事も容易にあるのです。
生まれる前は、当たり前に出来ると思って居る事が自分の思い通りにはなかなか出来無くなってしまうのが子育てです。
だからこそ、事前に必要な事をしっかりと予習しておく事が何よりも重要となるのでしょう。
産後にやる事リスト ~手続き編~
それではまず、出産後に必要な手続きについてご紹介させていただきます。
出産後は、出産が終わった安堵感もあり、ついつい我が子との時間をのんびり楽しんでしまう事もあるでしょうがここに記載のことはしっかり済ませましょう。
1.出生届
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赤ちゃんが生まれたら、まずは出生届を出しましょう。これは、赤ちゃんがこの世に生まれた事を国に報告する大事な手続きです。
これをしないと、戸籍に赤ちゃんが登録される事はなく、その後の手続きをする事が出来ません。だからこそ、まずは出生届を出しましょう。
届け出に必要な書類は、出産証明書・印鑑母子手帳などです。出産証明書は出産した場所で発行してもらうものなので、病院などで事前に手続きをする事が必要です。
※期限:生後14日以内
2.乳幼児医療費助成
赤ちゃんが生まれた事を国に報告すると、赤ちゃんにかかる医療費などを国や自治体が助成してくれるようになります。
これがこの乳幼児医療費助成制度です。この手続きをしていないと、本当は払う必要が無いものまでお金が必要になってしまうので、きちんと手続きを行ってください。
手続きに必要な書類は、印鑑・保険書・母子手帳です。場所によっては手続きに伴って所得制限の関係から必要なものが変わる場合もありますので、事前に確認する事をおすすめします。
期限 自治体によって助成が受けられる年齢には差があります。その年齢の範囲であればいつでも申請する事は出来ますが、出来るだけ早めに申請する事をおすすめします。
助成してもらえる金額ですが、通常は小学校入学前までは自己負担2割、中学(高校)卒業までは自己負担3割となります。
しかし、乳幼児医療費助成では、ここからさらに自治体の助成を受けることにより医療費の自己負担がゼロ、つまり全額無料となるところがほとんどです。
3.健康保険の申請
健康保険とは、多くの方が病院に行く際に使用している保険の事を指します。赤ちゃんの場合には、扶養している人の保険に加入する事が一般的です。
その為、共働きの人の場合にはどちらの保険に入れるのかを事前に話し合っておく事が重要でしょう。手続きに必要な書類は、印鑑・出生届のコピー・母子手帳・健康保険証です。
※1か月以内には行う事がおすすめです。
4.児童手当金
児童手当とは、近年出来た新しい手当です。この手当では、中学校終了前の子どもが居る家庭において教育・養育にかかるお金を支給してもらう事が出来る制度です。
家庭内において何人子供が居るのかによって支給される金額も変わってきますので、きちんと申請を行いましょう。
手続きに必要な書類は、届出人の印鑑・健康保険証・所得証明書・振込先の口座番号です。
※生後15日以内に行いましょう。
手続きが遅くなってしまうと支給開始月が遅くなってしまいます。貰える金額は、およそ総額で210万円と言われています。
申請が遅いとそれだけ貰える金額が少なくなってしまう場合もありますので、注意が必要です。
5.出産育児一時金
出産は病気ではありません。その為、一般的な保険を使用する事は出来ず出産に必要な金額は自己負担となります。
その場合、多額の費用が必要となります。場合によっては、その費用を気にするあまり、子供を産む事を躊躇してしまう人もいるでしょう。
ですが、日本では出産にかかった費用を健康保険から一部支給される制度があります。それがこの出産育児一時金です。金額は42万円。これを差し引いた額を自己負担する事になります。
必要な書類や申請場所は、保険者の勤め先・保険によって変わってきます。その為事前に確認しておく事をお勧めいたします。
※期間は出産後翌日から2年間。
ただし、直接支払制度というものもありそれを利用することにより後からの清算ではなく、最初の段階で金額を差し引いてもらう事が出来ます。その為早めに手続きをする事をおすすめします。
産後にやる事リスト ~ママ編~
出産という大変大きな仕事をやり遂げたママ。ですが、ここからが新しいスタートです。
慣れない生活で、自分が自分ではないような忙しさを感じる事もあるかもしれません。
だからこそ、産後にやるべき事をしっかりとイメージしておきましょう。
1.ゆっくりと体を休める
出産はそこで終わりではありません。新しい生活のスタートとなります。
その為、あれやこれやとやらなければいけない事をイメージして一生懸命に動いてしまう方も多々います。その気持ちは大切な事ですが、まずは自分の体を休める事に重きを置いてください。
一見元気に見える産後のママの体は、実は交通事故にあったほどのダメージを受けているとも言われています。
床上げと呼ばれる、およそ産後一か月までの期間は出来るだけ体を横にして休む事を意識して行動してください。
そうする事によって、産後の回復が早くなると言われており、のちの更年期も出来るだけ軽く済むという事が立証されています。
自分一人でなんでも抱え込むのではなく、出来るだけ周りの人にサポートをお願いし、自分自身をいたわってあげましょう。
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2.骨盤ケア
ママの体は、妊娠・出産によって大きく変化しています。
特に骨盤は赤ちゃんのベットとして約10か月間大きな役割を果たしています。
最初は小さかった骨盤も、赤ちゃんを支える為に次第に大きく横に広がるようになっていきます。その後の出産によってその開きはさらに大きくなっていきます。
その開きをそのままにしておくと、腰痛の原因や、内臓が下に下がってしまう事によって、ポッコリおなかの原因になってしまう場合もあります。だからこそ、きちんとケアする事が重要なのです。
産後の骨盤はまだ柔らかく、きちんとした位置に戻していく事に適しています。
床上げの終わる、産後一か月をめどにしっかりをケアを開始していきましょう。
最近では、骨盤ケアに特化したベルトなどが多く販売されています。
子育てに追われサロンや運動を意識的に行う事が出来ない場合でも、つけるだけ・履くだけのケアであれば無理なく行う事が出来るはずです。
ちょっとした努力を続けることによってその後の体型に大きな変化をもたらす事が出来るでしょう。
3.リズムをつかむ
出産前に、産後の生活をイメージしている人は多いはずです。ですが、子育てはそう思い通りにはいかないものです。
自分では一生懸命やっているはずなのに、何もかもうまくいかない。自分は母親に向いていないのではないかと悩んでしまう事もあるでしょう。
そんなモヤモヤを放置しておくと、産後鬱などの原因になってしまいます。
だからこそ、育児本などにとらわれるのではなく、自分と赤ちゃんとの独自の生活リズムを見つけていく事が需要です。
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理想ばかり追いかけていると、自分自身が辛くなってしまう事も多々あるでしょう。子供が違えば求めている事も変わるはずです。よく寝る子もいれば寝ない子もいます。
それぞれの個性を見出す事によって、結果的にママの心身の負担を軽減させる事も出来る事でしょう。だからこそ、無理のない範囲で自分たちのリズムをつかむ事が重要です。
産後にやる事リスト ~パパ編~
出産は女性にしかする事の出来ない神聖な行為です。
しかし、産後であればパパが活躍できる場も沢山登場します。
ママに任せきりにするのではなく、率先して育児に参加する事によって、より素敵な家族を目指していく事が出来るでしょう。
1.各種手続きを行う
出産後は様々な手続きをする必要が出てきます。中には生後2週間以内に行わなければいけないものなのでもあり、のんびりしているとあっという間に期限が過ぎてしまう恐れもあります。
ですが、ママは産後は体を休める必要がある事もあり、色々なところに出かける事はが出来ません。だからこそ、そんな時に頼りになるのがパパの存在です。
ママが出来ない部分をしっかりとサポートする事によって、パパとしての自覚を持つ事も出来るでしょう。
その為にも、産後にするべき事をリストアップしておき、漏れがないようにしっかりと行動する事が出来るように事前の準備を行っておく事をおすすめします。
2.育児に参加する
出産を変わる事が出来ないパパも、育児であれば出来る事は沢山あります。慣れない育児に不安を感じているのはママも同じです。
だからこそ、自分がしたい事だけをするのではなく育児全般を積極的に手伝う事が出来るように、常に当事者の意識を持って行動する事が重要です。
産後にやる事リスト ~行事編~
1.お七夜・命名式
お七夜・命名式とは生後7日を祝うものです。
昔はそこまでに赤ちゃんが亡くなってしまうケースも珍しくなく、ここまで大きくなってくれたことへの祝いの気持ちがあったことからこういった祝いの場が持たれていました。
命名式を行う事によって、家族だけではなく親族などにも子供の名前を報告するという意味もあります。
生後7日目といえば、退院してまだそれほど日にちが経っていない事もありバタバタしてしまうかもしれません。その為、必要な色紙などは事前に用意しておきましょう。
2.お宮参り
こちらは、赤ちゃんの誕生を祝い神様に報告するイベントの一つです。
基本的には、男の子は生後31日目、女の子は32日目に行うことが良いとされています。
ですが、これは絶対にその日にしなければならないという事ではないので、ママの体調や天候・家族の予定などに合わせて柔軟に対応していく事をおすすめします。
必要なものとしては、御祈祷を頂く際の費用・赤ちゃんの祝い着などです。
これも地域などによって差が出る部分ではありますので、事前に確認しておく事によってよりスムーズに行動する事が出来るでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。産後にするべき事が意外と沢山あり、驚かれた方も多いはずです。
その時になって焦らないようにする為にも、何事も早めに行動し、しっかりと準備しておく事によって余裕をもって行動する事が出来るはずです。
是非今一度、産後の生活に必要な事をチェックしてみてください。
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