不妊治療に対する夫婦の考え方の違いとは!?問題点や夫と協力する方法を解説

不妊治療は夫婦で同じ方向を向くことができないと女性にとっても男性にとっても辛い治療です。夫に非協力的でまるで他人事のような接し方をされ、ショックを受けている女性は多いでしょう。

子供が欲しいという気持ちは同じ。それなのに夫婦の温度差が生まれてしまうのは、お互いの不妊治療に対する認識の相違です。いかに認識をすり合わせて向き合っていくかが大切なのです。

この記事を読んで、不妊治療について夫や妻はどう考えているのかを理解し、少しでも不妊治療に前向きになってもらえるように夫の心を変えていきましょう。

そのためには夫に求めるだけではなくて、あなたも努力が必要ですよ。

不妊治療に対して世の夫たちが考えていること

では世間の夫たちは不妊治療に対してどう考えているのでしょうか。

女性が子供を産むのだから女性に不妊の原因あり

そもそも不妊治療が2人の問題であるという認識がありません。子供を産むのは女性なのだから、不妊の原因も女性だと考えているのです。

しかし男性に不妊の原因がある場合や、夫婦どちらも不妊の原因がある場合があるのです。男だから不妊とは関係ないとはいえません。

世界保健機構(WHO)によると…

“男性にのみ不妊原因があるカップルが24%、女性にのみ不妊原因があるカップルが41%、男女ともに原因があるカップルが24%、原因不明が11%”

引用元:http://www.mens-health.jp/364

なのだそうです。不妊で悩む約半数が男性に原因があることがこの数字から分かりますね。

治療なんてしなくても自然に任せたらいい

子供は授かりものだという考え方をしている男性は多いのではないでしょうか。友達からもよく聞く話だし、私の夫にもよく「子供は授かりものだから!」と言われます。無理やり治療なんてしないで自然に任せたほうがいいと考えているのです。

自分たちのタイミングではなく強制的に仲良しさせられるのが冷める

夫は排卵が近いからと強制的に仲良しをしなければならないのが辛いと言います。たまたま疲れすぎていて子づくりに励む気分になれないときだって、医者に言われたタイミングでしなければならない。事務的にしているように感じて虚しい気持ちになり冷めていくのです。

世の妻たちが不妊治療に対して考えていること

世間の妻たちは不妊治療に対してどう考えているのでしょうか。

痛い思いをするのは女なんだから少しぐらい協力してくれても

夫にお願いしたいことは、決まった日に仲良しをして、検査や人工授精などでは決まった時間に精子を出してもらうことだけです。注射や検査もろもろで痛い思いばかりしている妻は、それぐらい文句を言わずに協力してほしいと感じているでしょう。

先が見えない不安や治療費がかさんで精神的に疲れていく

不妊治療は先が見えません。光の見えないトンネルの中をずっと歩いているようなもの。いつ赤ちゃんができるか分からない不安と、治療費がかさんでいくことで精神的に疲れていきます。

夫にもっと不妊治療に強力的になってもらうには?

治療なんてせずに自然に任せればいいのにと思っている夫と、年齢や卵巣のタイムリミットが迫って妊娠に焦っている妻。妻としては夫にはもっと一緒に不妊治療を戦ってほしい。

そして治療がつらい時は寄り添ってほしいと感じます。では夫にもっと不妊治療に協力的になってもらうにはどうしたらいいのでしょうか。

気持ちに余裕をもつ

特に妻は気持ちに余裕を持つようにしましょう。月に一回しかない排卵のタイミング。その日に合わせてセックスしたいと思っても、夫に断られることがあります。そこで夫に対して不満をぶつけてしまっては喧嘩に発展してしまい、仲良しどころではなくなります。

「今日は仕事が疲れたんだ!だから今日は止めておこう!」と言われて了承したら、「明日にでも!」と提案してくれるかもしれません。

二人のことですから、いつも思い通りにいくとは限らないのです。だから妻の立場であるあなたは、気持ちに余裕を持って接するようにしてください。

先生から言われたタイミング以外の日にもセックスをする

先生から言われたタイミング以外でもセックスをする、これは私が実践してうまくいっている方法です。もちろん焦る気持ちはありますが、夫と温度差があるので一人で焦っていても仕方ないと考えました。

私は生理が終わったあたりから、夫がセックス したいと言ってきたら、断りません。そして私からも別の日にセックスしたいと言うのです。排卵とかタイミングとか余計なことは言わずに。そうしていると、だいたい狙った日にタイミングをとれました。

夫に子供が欲しい気持ちをしっかり伝えておく

夫の子供をつくることに対する気持ちを聞いたら、次は妻の番。「子供はできたらできたでいいし、いなかったらいなかったでいい」という夫の気持ちに同調するのではなくて、自分の気持ちはしっかり伝えておくようにしましょう。

「あなたとの子供が欲しい!」「不妊治療で痛い思いしてでも私は子供が欲しい」と伝えるのです。そんなに子供が欲しいと思っているなら協力しようかと感じてくれる可能性があります。

女性には赤ちゃんを身ごもるタイムリミットがあることを伝える

夫たちはそもそも、仲良ししていればそのうち子供ができると思っています。女性の年齢的に子供が産めるタイムリミットがあるなんて分かっていない男性は多いです。だからこそその事実をきちんと説明しておく必要があるのです。

一人で頑張れることは頑張る

私が行っているクリニックでは夫に付き添ってもらって診察に来ている夫婦が多いです。その場面を見るたびに「私のところは付き添ってもくれないのに・・・」と卑屈になります。

でもないものねだりをしていても仕方がない。協力してくれているだけましだと考えるようにしました。

夫なしではどうにもならないような、どうしても協力をお願いしたいことはお願いして一人で頑張れることは頑張るしかありません。夫も見てくれるはずです。

普段から夫を気遣って優しくする

不妊治療に対して呑気な夫に対して、不満が爆発しそうになることもあるでしょう。でも、夫に対する優しさを忘れてしまってはいけません。

夫の機嫌取りまで・・・どうして女性ばかり頑張らなければならないの?と感じますよね。夫がいくら不妊治療に冷めた態度でも、妻が治療を頑張っているのは分かっています。

健気に明るく振る舞っていることも夫なりに感じているかもしれません。なので夫を気遣って優しくしておくと、いざ本当に辛くて泣きたいことがあったときにきっと手を差し伸べてくれますよ。

旦那との温度差は完全にうまることはない!でも縮めることはできる

いつか授かればいいなと思っている夫と、年齢的にもすぐに授かりたい妻・・・。

この温度差は完全にうまることはありません。ただ、夫の気持ちを理解して、焦っているのはタイムリミットがあるからということ、どうしても子供が欲しいということを伝えて夫にも理解を求めましょう。

そうすることで、互いの温度差をうめることはできなくても縮めることはできます。温度差を縮められたら、徐々に協力的になってくれるはずですよ。

不妊治療に対する夫の認識が、妻がするものというものから、二人でするものに変わったらステキ。不妊治療に仲良く二人で向き合えるといいですね。