「引き寄せの法則」という言葉が流行り始めて久しいですが、実際に実践した事があるという人は少ないようです。
関連書籍は多数あるものの、1冊読んだだけでは「凄い事は分かったけど、いまいちよく分からない」という人が多いのではないでしょうか。
とはいえ、思い通りの人生を送る事ができる夢のような話が本当なのであれば、誰でも実践したいのが本心ですよね。
そこで今回は、引き寄せの法則の概念や、具体的な方法についてわかりやすく解説していきます。
引き寄せの法則とは?
そもそも引き寄せの法則とはなんなのでしょうか。一言でいうと「思考の現実化」つまり、欲しいものを思い通りに手に入れる事ができる法則です。
まるで魔法でも扱うかのような話に聞こえるかもしれませんが、決してそんなことはありません。良い気分の時には全てが良いものに見え、悪い気分の時には全てが悪いものに見えるように、私たち人間は常に「思考」に左右されて生きています。
そこを利用し思い通りの現実を作り出していく。それが引き寄せの法則なのです。
人間は脳を2%しか使っていない
何故、思考するだけで現実が動いていくのかというと、答えは人間の脳にあります。人間は一生のうち、自分の脳の機能をたったの2%しか使わないというのをご存じでしょうか。
これは諸説ありますが、脳を100%使うと人間は身の回りにあるもの全てのものを一瞬で見たり感じたりする事ができるといわれています。
そうなると情報だらけで収拾がつかない事になってし舞う為、「無意識に」脳の98%を眠らせて、自分の欲しい情報だけを得られるように制限しているのです。
時々、日常の中でこの制御が外れてしまう事があります。「火事場の馬鹿力」が主たる例で、急にひらめいて九死に一生を得るような事を起こしたり、絶対にできないと思った事をいとも簡単に成し遂げてしまう瞬間があったりします。
これは、本人が意識するとしないとに関わらず、何かを強く思った時に、普段は使わない残りの98%の脳を使って、得たい現実を得た結果なのです。
見たいと思うものを見る体験をしよう
ここまでの説明をしても、まだ非現実的に感じている方もいらっしゃるかもしれません。ここで1つ有名な実験をしてみましょう。
今日1日、貴方は「黄色い車」を探してください。絵具を塗ったように鮮やかな、まっ黄色の車です。1日で何台見つける事ができるでしょうか。
この実験は、日本で引き寄せの法則を一躍有名にしたパム・グラウド著「こうして思考は現実になる」の中で紹介されている実験ですので、ご存じの方もいるかもしれません。
今は「一台も見つけることができない」と思っているかもしれませんが、実際に外を歩いてみると面白いくらいに黄色い車が目に留まる筈です。それは貴方が「見る」と決めて世界を見始めた、確固たる証拠です。
切っても切れない「見えない世界」との関係
引き寄せの法則について学んでいると、量子力学という力学を耳にする機会が増えます。これは簡単に言うと、この世に存在する全てのものは「量子」と呼ばれる小さな粒でできているという考え方です。
私たち人間も、肉眼では見えないミクロな粒が寄り集まってできていると言われています。この量子は常に振動しており、この振動を「波動」と呼びます。
楽しい気分の時は楽しい振動、悲しい気分の時は悲しい振動に変わるこの波動は、同じもの同士で集まったり、別の人に共鳴したりします。
笑っている人の傍には明るい元気な人が、怒っている人のそばには怒っている人や、怯えている人が集まるのはこの為です。この「同じもの同士で集まる」性質を利用したのが、引き寄せの法則なのです。
実践!引き寄せの法則
では、早速引き寄せの法則を実践してみましょう。そのためには、前述した量子力学の考え方を用いる必要があります。
量子力学でいう「波動」にはラジオの周波数のように高低差があり、同じチャンネルの波動でないと見聞きすることは愚か、存在にすら気づく事ができないと言われています。
ですから思い通りの人生を生きたいなら、その人生を生きている波動に自分自身を高めていくことが必要です。
ではどうやって波動を高めていけばいいのでしょう。具体的な方法をご紹介します。
引き寄せたいものリストを作ろう
例えば貴方が「幸せな人生を送りたい」と思っているとします。でも「幸せ」というのは漠然としていて、人によっても考え方がそれぞれ違うものです。
貴方にとって幸せな人生とはどういうものでしょうか。必要な物や人、条件はどんなものでしょうか。それらを具体的にリストアップしていくことが、引き寄せの第一歩です。どんな人でも、買い物に行く時は明確に欲しい物をイメージしていますよね。
これと同じで欲しいものが曖昧なままでは、に引き寄せはうまくいきません。引き寄せたいものを具体的にリストアップし、実際に手に入ったらどんな気分かを想像してみましょう。
例えば、「理想の彼氏が欲しい」なら、顔・職業・性格・身長・二人の関係性など、思いつく限りの「理想の彼氏像」をリストアップし、実際にどんな人がいいかネットなどで検索してみるのもいいかもしれません。
叶った気分で生活するのが成功の秘訣
引き寄せたいものリストが完成したら、「叶った気分」で生活してみましょう。引き寄せたいものリストは「注文」と同じ。
インターネットで商品を注文したら、いつ届くのかとワクワクしながら待ちますよね。届かないかもしれないと心配して、注文メールを何日もじっと眺めている人はあまりいないと思います。
これと同じで、引き寄せたいものリストに書いたものは、手に入ったも同然という気持ちで過ごしてみましょう。
理想の彼氏をGETしたら一緒に行きたいお店をリストアップしたり、欲しいものが具体的な物ならば、それが手に入ったつもりで生活します。
すると、私たち人間の波動は次第に「手に入った状態」に高まっていき、同じ波動同士で集まろうする波動の原理が働き、欲しいものが勝手に近づいてくるようになるのです。
ネガティブな気持ちになってしまったら
私たち人間は心配するのが大好きな生き物。引き寄せの法則を実践していくうちに、「叶わなかったらどうしよう」というネガティブな気持ちがわいてきてしまうと人いると思います。
そんな時は、できるだけ「良い気分」で生活するようにしてみましょう。誰でも欲しいものが手に入ったり、理想の人生を送ることができている状態は「良い気分」の筈。ですから、良い気分でいるだけでも波動が上がり、理想に近づくことができるのです。
とはいえ、自分自身の機嫌を取るのって案外難しいもので、いきなりやれと言われてもできない人も多いと思います。そこで「気分がよくなることリスト」を事前に準備しておくと、ネガティブな気持ちを切り替えるキッカケになるのでおすすめです。
方法は簡単。どんなに些細なことでもいいので、「これをすると気分が良くなる」と思うものをリストアップしておきます。例えば、甘いものが好きならお気に入りのスイーツを買いに行く。
旅行が好きな人なら旅行サイトを見て、次の旅行の計画を立ててみる。のんびりするのが好きなら、温かいお茶を飲んだり、近所の公園に散歩に行くなんて言うのもいいかもしれません。
とにかくたくさんリストアップして、ネガティブな気持ちがわいきた時にリストからチョイスして実践するだけで、ネガティブな気持ちは忘れてしまう筈です。
なかなか引き寄せられない時は
一生懸命実践しているつもりでも、なかなかうまくいかない時というのは誰にでもあります。そういう場合、もしかすると「引き寄せられない事」に注目してしまっている状態かもしれません。
失敗に注目し始めると、あれもダメこれダメと気分が落ち込んでしまうものです。もしくは、引き寄せようとしているものが「今」の貴方の状態では大きすぎる、あるいは直ぐに叶いづらい事なのかもしれません。
小さな成功体験を重ねる
なかなかうまくいかない時は、成功体験を重ね「引き寄せることができる自分」を作りましょう。何千万もする大きな家や、ハイスペックすぎる理想の彼氏の事は一旦忘れて、今度は漠然と「何かいいことが起こる」と意識して生活してみます。
すると、いつも機嫌の悪いあの人が今日は笑顔で挨拶してくれたり、街中で配っていた試供品が以前から気になっていた商品だったりと、嬉しい事が連発するかもしれません。
そういう事が起こったら、すかさず「引き寄せ大成功!」と心の中でガッツポーズして、引き寄せ上手な自分を褒めてあげましょう。成功体験を積むことで、失敗に注目する事ができなくなっていきます。
また、間口を広めに引き寄せを実践していると、ある時ふと「自分は良く〇〇を引き寄せる」と得意な引き寄せの事柄に気づく事があります。
見た目や性格が一人一人違うのと同じで、波動にも個性があるので、引き寄せやすいものも人によって違います。自分自身が得意な分野の引き寄せで、少しずつ難易度の高いものにシフトしていき、引き寄せ上手になりましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。引き寄せの法則は魔法ではなく量子力学という力学に基づいた、現実的な方法です。
波動を高め、良い気分で毎日を過ごして、引き寄せ上手になれば、次第に人生を思い通りにデザインできる程の自信が付き、引き寄せ上手になっている事間違いなしです。