今や4組に1組は離婚をするという現代。結婚をしたからと言って、「一生添い遂げなければならない」という風潮は薄れつつあります。
しかし、離婚をした後しばらく経ってから、いざ再婚をしようと考えると様々な不安が頭をよぎります。一度離婚を経験した人は、いわゆる「バツイチ」となります。
再婚をする時に、バツイチだということは果たして相手にバレるのでしょうか?また、バツイチは戸籍上どのような扱いになるのでしょうか?
今回は、バツイチであることがバレてしまうケースや、再婚をする時のデメリットについて分かりやすく解説していきます!
バツイチは戸籍上にどう記載されるの?
バツイチとは、離婚を経験した人のことを指します。
一昔前、離婚をすると配偶者は除籍扱いとなり、配偶者欄がバツ印で消されていました。その結果、離婚歴のある人はバツイチと呼ばれるようになったのです。
現在は電子化により、バツ印ではなく、「除籍」と表示されるのみになりました。
バツイチがバレてしまうケースとは?
バツイチであることを隠してお付き合いをしたい!と考える人も少なくはありません。
しかし、ひょんなことからバツイチであることがバレてしまうケースは珍しくはないのです。
実際に、どのような場面でバツイチだとバレるのか見ていきましょう!
ケース①周囲の友人関係からバレる
結婚話や離婚話というのは、あっという間に友人や知人に拡散されるものです。自分では隠すつもりであったとしても、周囲からバレてしまうというケースもあります。
ケース②元配偶者と連絡を取ってしまう
LINEやSNS、メール、電話などで元配偶者と連絡を取ると履歴が残ってしまいますよね。その履歴から、バツイチだとバレてしまうケースも少なくはありません。
ケース③独身時代がやたら長い
結婚を前提にお付き合いしていると、それぞれの両親に紹介する日がやってきます。30代で初婚というのも決して珍しくはありませんが、親の世代から見ると「本当に初婚?」と怪しまれてしまい、そこからバツイチがバレてしまうというケースもあります。
ケース④戸籍謄本でバレる
戸籍謄本(こせきとうほん)は、などの場面で必要となる書類です。
- 婚姻届
- パスポート作成
- 相続
バツイチであることを隠して再婚をしようとすると、戸籍謄本でバレる可能性が高いので要注意です。
バツイチを消す方法がある!?
「お付き合いしている彼に、バツイチだとバレたくない…。」
実は、バツイチであることを消す方法があります。戸籍謄本上から消せるので、再婚をする時にバツイチだとバレる心配がなくなります!
正確にはバツイチを「隠す」
本籍地を別の市区町村に転籍(移籍)することで、バツイチだということを消す(隠す)ことが可能です。転籍しても、その地に居住する必要はありません。正直なところ、転籍先はどこでもOKです!
国会議事堂でも皇居でも、要は「地番」があるところなら、どこでも本籍地にすることができます。転籍した後に元の本籍地(市区町村)に戻ったとしても、バツイチは消えたままになっているのです!
本籍地が遠くなると不便!?
バツイチを消すために転籍(移籍)をする際、本籍地を遠いところにしてしまうと何かと不便です。戸籍謄本は、基本的に役所で貰うことができます。
遠方の場合には郵送で取り寄せることも可能ですが、急ぎで必要な時には少々面倒ですよね。転籍をしてバツイチを消したら、なるべく早めに元の本籍地に戻しておくことをおすすめします。
離婚届を出すと戸籍や本籍を選択できる?
離婚届には、「婚姻前の氏に戻る者の本籍」という欄があります。
特に女性は、結婚時には旦那の戸籍に入ることが多いので、離婚する際にはこの「婚姻前の氏に戻る者の本籍」を記入しなければなりません。
「難しそう…。」と思われがちですが、戸籍謄本を見ながら書けば難しいことはありません!
戸籍の選択肢①「もとの戸籍にもどる」
「もとの戸籍」とは、両親の戸籍に戻ることを意味します。姓も旧姓に戻ります。
「もとの戸籍にもどる」を選択した場合のバツイチの消し方は、筆頭者(父親もしくは母親)に本籍を別の市区町村に転籍(移籍)してもらう必要があります。
この場合、実家の戸籍に入っている家族全員が転籍することになります。自分だけ転籍ということはできないので注意が必要です。
戸籍の選択肢②「新しく戸籍をつくる」
①とは異なり、親ではなく自分自身が筆頭者として戸籍を作り直すことを意味します。しかし、一度自分が筆頭者になってしまうと、再び親の戸籍に戻ることは不可能です。
「新しく戸籍をつくる」と、姓は旧姓でも婚姻時のものでもどちらでもOKです。新しい戸籍が出来上がった後に転籍をすることで、バツイチを消すことができます!
バツイチが再婚する時のデメリットとは?
「バツイチだろうと、もう一度結婚して今度こそ幸せになりたい!」そう考えている人も多いですよね。
バツイチであることを消す(隠す)方法はありますが、そもそもバツイチが再婚をしようとするとどのようなデメリットがあるのでしょうか?
ここでは、バツイチだからこそ感じる再婚時のデメリットについて説明します。
デメリット①性格に難ありと見られがち
バツイチの人に対して偏見を抱く人は意外と多いです。もちろん、DVや借金など離婚の理由は様々ですが、事情を知らない人にとっては「離婚は離婚」と一括りにされてしまいます。
特に相手のご家族に挨拶をする時、バツイチだということが分かると不信感を抱かれる場合もあります。
デメリット②信頼関係が築きにくい
一度離婚をすると、次の恋愛や結婚にはかなり慎重です。そのため、相手の行動一つ一つが気になってしまい、疑心暗鬼になりがちです。
相手を束縛し、過度な要求をしてしまうと、相手にも「信用されてないのかな」と思わせてしまいます。再婚時には、いかに信頼関係を上手く築くかが重要です。
デメリット③子連れだと相手が戸惑ってしまいがち
バツイチ子持ちの場合、結婚を前提にお付き合いするのであれば早めに子供の存在を明かしておくべきです。相手が初婚だった場合、いきなり前夫との子供の父親になるわけです。
なかなかすんなりと受け入れることは難しいかもしれません。また、相手のご家族にもきちんと説明しなければ、そもそも結婚自体を反対されることになりかねません。
バツイチ子持ちで再婚をする場合には、相手から理解を得ることが必要です。
デメリット④前夫との関係が長引いている
子供がいる場合、前夫が養育費を毎月支払っているケースが多いです。そのため、再婚後も前夫との関係がずるずる続いてしまいます。
また、浮気やDVなどが原因で別れた場合、慰謝料を請求しているパターンもあります。再婚して気持ちを入れ替えたいのに、前夫の影がちらつくというのもデメリットの一つです。
まとめ
バツイチはバレる可能性もありますが、戸籍謄本上から消すことができます。
「心機一転やり直したい!」と考えるのであれば、一旦戸籍をまっさらにするのもアリです。また、再婚時には様々なデメリットも存在します。
もちろん、バツイチに対して偏見を抱いていないパートナーを選ぶことが最善ではありますが、なかなかそうもいきませんよね。
「バツイチであることを正直に話す」も良し、「バツイチであることを隠し続ける」も良し。どちらにせよ、相手と良好な関係を築くことが何よりも重要です。
バツイチだからといって臆することなく、積極的に恋愛を楽しんでいきましょう!