妊娠を望んでいる女性の皆さん、妊娠率を上げる方法をきちんと実践していますか?
「妊活を始めて半年経つのに全然できない」「友達は続々と妊娠しているのに、自分にはなかなか兆しが訪れない」と焦っている方もいるのではないでしょうか。
実は、子どもを授かりやすくするには、タイミングや方法が非常に重要なのです。しっかりと知識を身に着け、まだ見ぬ我が子に少しでも早く会えるよう、効率良く妊活しましょう。
自分の排卵周期を知ろう
妊娠を希望するなら、まずはあなた自身の排卵周期を知ることが大切です。
生理周期を把握している女性は多いですが、あなたは排卵周期まできちんと認識できていますか?
排卵が起こらないと卵子は精子と出会うことができないため、妊娠は不可能です。
排卵期の症状とは
排卵日前後は、生理前のPMS(月経前症候群)と同様に、体に変化を感じる女性もいます。どのような症状かというと以下のものなどです。
- 水っぽいおりものや卵白のようなトロッとした透明のおりものが出る
- 膣からの軽い出血や茶色いおりものが出る(排卵出血)
- 眠気やだるさ、熱っぽさ
- 腹痛、腰痛
- むくみ
おりものにも大きな変化がない人やまったく症状が出ない人もいますので、あくまで目安としてお考えください。
今まで排卵日を意識していなかった人も、おりものの変化によって排卵に気づけるようになる可能性があります。
ただし、排卵日前後のおりものや体調の変化は数日間続くことがあり、実際にどの日に排卵したかを特定することは難しいです。
排卵日の目安
では、肝心の排卵日はいつなのかというと、生理開始の約2週間前です。
生理が28日周期の方なら生理開始日の約14日後、生理が35日周期の方なら生理開始日の約21日後と、人によってバラバラです。
さらに詳しく特定したいなら、生理周期を管理するスマホアプリ(おおよその排卵予測日もわかる)や排卵検査薬を使うのも良いでしょう。
生理不順の場合
排卵日を特定したくても、そもそも生理が不規則な方もいることでしょう。
生理周期が安定していない場合は、毎日基礎体温を測って記録すると排卵日を把握しやすくなります。
排卵期になると、それまで低体温だった基礎体温がグンと上がるのです。一般的に、妊娠していない場合は生理開始日までそのまま高温期が持続します。
ただし、基礎体温のグラフをつけていても、体温が上がったり下がったりでグラフがガタガタになる方もいます。排卵周期や生理周期を知るための1つの方法として、試してみてくださいね。
また、生理を安定させるためにピルを服用する方法もあります。ピルは医者の許可がないと処方されない(普通のドラッグストアでは簡単に買えない)薬なので、生理不順でピルを飲もうと考えている方は婦人科で相談しましょう。
生理が不規則な場合、人によっては「無排卵」の状態になっていることもあります。
無排卵とは、読んで字のごとく排卵が起こらないこと。
排卵が起こらなければ、残念ながら自然妊娠は不可能です。無排卵かどうかは、自分では判断できません。
月経が数ヶ月間空いてしまう方や生理時の出血量に不安がある方は、一度婦人科を訪れて専門医の判断を仰ぎましょう。
妊娠しやすい日は排卵日ではない?
「排卵日に性交渉を持てば妊娠しやすいのでは」と思った方もいらっしゃるかもしれません。ところが、いちばん妊娠しやすいのは排卵日当日ではないのです。
ではいつなのかというと、女性がもっとも妊娠しやすい時期は排卵日の2日前~1日前です!通常、卵子の命はおよそ24時間と言われています。
この短い間に精子と出会えなければ、妊娠は成立しません。一方、精子の寿命は2~4日ほどあります。長いものだと1週間ほど生きるというデータもあります。
精子は膣内に放出された後、子宮口から子宮内をグングン泳いで上っていき、卵管の中で卵子と出会います。
この精子が少しでも早く卵子に出会えるよう、卵子を待ち伏せする状態にしておくことで、妊娠の確率が高まるのです。
これで妊活成功!妊娠しやすくなる方法
「排卵日と妊娠しやすい日がわかればもう安心。排卵日の2日前にセックスすればできるんでしょ?」と思った方は、性急すぎです。
そもそも、タイミングが合っていても、妊娠する確率は20代前半で30%、アラサーで20%、35歳になると10%、40代だと1ケタ台という数値が出ているのです。つまり、年齢を重ねれば重ねるほど妊娠する確率が低くなります。
「まだもうちょっと2人きりで過ごしたい」という夫婦も、年齢的なリミットは頭に置いておいたほうが良いでしょう。高齢での妊娠・出産には、さまざまなリスクも伴います。
たとえば妊娠糖尿病になる確率は、35歳以上だと20代前半の女性のなんと8倍。また、子どもがダウン症になる確率は、25歳で1351人に1人なのに対し、40代では112人に1人と、およそ10倍に跳ね上がります。
セックスする日を増やす
では、なかなか妊娠できない場合、少しでも妊娠確率を上げるにはどうすればいいのかというと、性交の回数を増やすことが有効です。
排卵日の2日前だけではなく、排卵日の4日前ぐらいから排卵日の3日後ぐらいまで、毎日もしくは1日おきぐらいに性交渉を行うと、多くの精子が卵子と出会うチャンスを持つことができます。
また、排卵日は女性のちょっとしたストレスや体調不良によって、急にずれることもあります。すると、本来は妊娠する可能性の高い日だったはずなのに、確率の低い日に変わってしまうこともありえるのです。
パートナーとの時間や体調の許す限り、特に排卵予定日前後は性交渉の日数を増やしてみてください。
膣内射精をする
ここまでお伝えしそびれていましたが、妊活中のセックスで非常に大事なことは膣内射精、いわゆる「中出し」をすることです。
一度の射精で放出される精子の数は1億~4億ほどいますが、子宮に到達するまでにどんどん数が減り、卵管にたどり着いた頃には数百までに減少します。
膣の酸性にやられたり、泳ぐ力が弱かったり、せっかく卵子に出会えても卵子の周りの殻を破ることができなかったりすると、受精することができずに自然淘汰されてしまうのです。
反対に、膣外射精、つまり「外出し」の場合、そもそも膣の中に入れる精子の数が少なくなります。
さらに、膣の中でもどんどん数が減少するので、中出しの場合と比べ、卵管までたどり着く精子の数は圧倒的に少なくなります。
絶対に妊娠しないというわけではありませんが、赤ちゃんを授かる確率を高めるためには外出しはおすすめできません。
また近年は男性の勃起障害も問題になっています。それが原因でなかな膣内で射精に至らないという方は以下の記事で述べている方法を試して見てください。
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妊娠力を高める生活習慣
妊活中は、生活習慣にも気を配りましょう。具体的には、睡眠・食事・運動です。
良質な睡眠をとることで、女性ホルモンの分泌がさかんに行われて女性機能を高めてくれます。普段寝不足の人は、妊活中は意識して睡眠をとるよう心がけましょう。
食事面では、やはり栄養バランスの整った食事をとることが大切です。卵子を健康に導く「ビタミンE」(ナッツや魚介類など)、精子を元気にさせ子宮粘膜作りにも役立つ「亜鉛」(肉の赤身やカツオなど)、卵子や精子をつくる元となる「タンパク質」(肉、魚、卵など)等、意識して摂るように心がけるといいですね。
運動は、血流アップや健康のためにもぜひ取り入れたいです。
血のめぐりが良くなると、体全体がエネルギーに満ちあふれ、生殖器も元気になります。
不健康な状態で妊娠すると、肉体的な負担も大きくなってしまいます。
体を良い状態に整えて、いつ妊娠してもいいようにおなかに赤ちゃんを迎え入れる準備をしましょう。
まとめ
愛するパートナーとの子どもが欲しいと感じるのは、人間として当然の欲求です。しかし、妊娠するにはパートナーの協力が不可欠になります。
お互いが相手のことを愛し、思いやり、心の通うセックスをしていれば、赤ちゃんもきっとあなたたちカップルを選んで訪れてくれることでしょう。
不妊治療をしようかと悩んでいる方も、この記事を読んで実践できそうなことがあれば、ぜひどんどん挑戦してみてください。
かわいい赤ちゃんを自分の腕に抱けるその日まで、まずは自分たちでできる限りの手を尽くしましょう。
生理前は妊娠がしやすいだけでなく性欲も高まります。以下で記載してありますのでお待ちください。
女性の性欲は毎月の生理周期に合わせて増減してゆきます。もちろん月経周期以外にも、ライフスタイルやストレス、人間関係によっても性欲は変わってきますが、ここでは月経期、増殖期、排卵期、生理直前に分けて解説をしてゆきます。[out[…]